昨今の SNS やプラットフォーム系のサービスは,人間の本能と欲求にうまくアプローチしてきます.iPhone を使っていて,こんな経験はありませんか > 「Twitter のタイムラインを眺めていたら30分以上過ぎていた」「YouTube を見ていたら1時間以上が経過」
- 毎日 Twitter を30分使うと,年間で1週間以上タイムラインを眺めている計算になります.(30分/日 × 30日 × 12ヶ月 > 10,800分 = 180時間 ≒ 7.5日)
- 毎日 YouTube を1時間見続けると,年間で半月以上ひたすら動画をのと同じことです.(60分/日× 30日 × 12ヶ月 > 21,600分 = 360時間 ≒ 15日)
↑この生活を10年,20年と続けると果たしてどれくらいの時間になってしまうのか.計算したくもありません.
情報発信に Twitter と使ったり,勉強のために YouTube を活用するのは良いことです.便利なツールやコンテンツは,どんどん使えばいいと思います.実際に有益なツールや情報は,これらのサービス上で沢山されています.
しかし,ダラダラと SNS や YouTube に時間を奪われるのは人生の無駄.もし Twitter や YouTube を使った後,「時間を浪費してしまった」と虚しさを感じた経験がある.←こんな人は,iPhone のスクリーンタイムで「App使用時間の制限」を設定しておきましょう.
- iPhone や iPad のスクリーンタイムでできること
- スクリーンタイムで「App使用時間の制限」を設定する方法
iPhone や iPad のスクリーンタイムでできること
iPhone や iPadには,スクリーンタイムと呼ばれる機能があります.スクリーンタイムを使えば,以下のような設定が可能です.
- 休止時間を設定
- Appの使用時間を制限
- 通信/通話の制限
- コンテンツとプライバシーを制限
本題から少々それるので,スクリーンタイムの機能解説は簡単に済ませます.「App使用時間の制限」を設定する方法を知りたい人は,次の項目までスキップしてください.
以下はすべて,「設定アプリ」>「スクリーンタイム」の順でタップして設定できます.
休止時間
休止時間の設定をONにすると,画面を見ない時間を設定することができます.休止時間中は iPhone の使用が制限され,許可したアプリと電話だけが利用可能になります.
App使用時間の制限
設定したアプリやカテゴリーの1日あたりの仕様時間を設定できます.制限は午前0時にリセットされ,上限に達すると「指定したApp」や「カテゴリに該当するアプリ」の利用が制限されます.
通信/通話の制限
通常時(休止時間外)に通信/通話できる連絡先を制限したり,休止時間中に通信/通話できる相手を選んだりすることができます.制限は「電話」「FaceTime」「メッセージ」の iCloud 連絡先に適用されます.
常に許可
「許可された連絡先」「許可されたApp」の制限をまとめて行うことができます.『通信/通話の制限』のときと同様で,「電話」「FaceTime」「メッセージ」の iCloud 連絡先の制限が適用されます.
コンテンツとプライバシーの制限
コンテンツやプライバシー利用に関する,様々な制限を設定することができます.位置情報や連絡先,パスコードやアカウントの設定などを細かく制限することが可能です.
スクリーンタイムで「Appの使用時間の制限」を設定する方法
Twitter,YouTube のようにアプリごとに使用時間の制限する際は,「App使用時間の制限」から設定を行います.また,制限のかけ方は3種類あります.それも覚えておくとよいでしょう.
- カテゴリごとに制限をかける
- App 別で制限をかける
- ウェブサイトに制限をかける
「App使用時間の制限」を行うには,「設定アプリ」>「スクリーンタイム」>「App使用時間の制限」の順で進みます.
- 「App使用時間の制限」をオンにする
- 「制限を追加」をタップ
- 制限したい「カテゴリ」「App」「Webサイト」をタップ
「カテゴリ」の名前の部分をタップすると,属する「App」が表示される
「Webサイト」は個別で URL を登録する - 制限したいものをタップしたら「次へ」をタップ
- 制限したい「時間」と「分」を選んで「追加」をタップ
曜日別で時間を設定したいときは「曜日別に設定」から個別に設定する
以上で設定は完了です.
制限をしたアプリは,時間に達すると強制的に使用が中止されます.アプリを使っていても,動画を視聴していても時間がくれば制限がかかります.
画面の「OK」をタップするとホーム画面に戻ります.制限中のアプリには砂時計のアイコンが App 名の頭に表示され,制限中であることがひと目で分かります.
また,「OK」の下には「制限を無視」も表示されています.「制限を無視」をタップすると,3つの選択肢が提示されます.状況に応じて選択肢から選んでください.
- あと1分
- 15分後に再通知
- 今日は制限を無視
このように「App使用時間の制限」を設定すると,iPhone の利用を上手く制限し注意をうながすことが可能.適切な使用時間を守るため,機能を活用することをおすすめします.
〈了〉
SourceNotes
- Apple