カメラマウントと,NikonのFマウント・Zマウントの話 / #写真機初学者のメモ帳

Photo : iStock by Getty Images

ブログに使う写真を自分で撮影したい.そんなきっかけでNikonのカメラ Z50 を購入したのが,2019年の12月.以降,すっかり写真とカメラが好きになり,今年の8月に Z50→Z6(APS-Cからフルサイズ)に買い換えました.

自分のカメラに対する知識をまとめておくために「#写真機初学者のメモ帳」というハッシュタグを使って定期的にカメラ用語をブログを使ってアウトプットしています.今回は,レンズ交換式のカメラでは基本となるマウントに関するまとめ記事.ついでに,せっかくNikonのカメラを使っているので,歴史あるFマウントと,これからのレンズロードマップが楽しみでしかないZマウントの特徴もまとめておこうと思います.

この記事に書いてあること
  • レンズ交換式カメラのマウントに関する基礎的な知識
  • NikonのFマウントとZマウントの歴史
ブログの写真撮影用にカメラを購入→結果,カメラが大好きになってしまう.

カメラのマウントとは??

レンズ交換式のカメラには「マウント」と呼ばれる部分がある.マウントは,カメラ本体とレンズの接続部分のことを指しています.

マウントは(原則)メーカーごとに規格が異なり,マウントが違うとレンズを装着することはできない.なので,CANONのカメラにNikonのレンズはそのまま装着することは出来ないし,逆もしかり.

また,同じメーカー内にも異なるマウントがあるケースが多い.Nikonだと,Zマウント・Fマウントの2種類が存在する.CANONの場合は,EFマウントやRFマウントと呼ばれる規格がある.

Nikonのマウントに,CANONマウントのレンズは(そのままでは)付けることはできない.

レンズ交換式のカメラ購入するときは,カメラのスペックも大事ですが,自分が撮りたい写真を表現できるレンズがどのマウントで販売されているか??という視点で考えておくことも,カメラ選びと同様に重要.カメラを始めたての人は,「レンズにはマウントと呼ばれる部分があって,マウントが違うとカメラにレンズを装着できない」と理解しておくとよいでしょう.

ちなみに,マウントが異なる場合でも「マウントアダプター」と呼ばれるものを使うことで,規格の異なるレンズとカメラをくっつけることが可能.この辺の話は,また別の機会で深堀りしていくことにします.

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ニコンのマウントの話,長い歴史を持つFマウント・大口径かつ光学設計に優れたZマウント.

前述したように,Nikonというカメラメーカーには(現在)2種類のマウントがあります.

  • Fマウント(エフマウント)
  • Zマウント(ゼットマウント)

超簡単に一言で説明すると,Fマウントは長い歴史がありラインナップが豊富なマウント.ZマウントはミラーレスカメラのZシリーズ発売とともに誕生した最新のマウント.(Zマウントはレンズの種類がまだ少ない)

同じNikonというメーカーのカメラとレンズであっても,FマウントとZマウントマウントは,それぞれ規格が違うので付けることができません.しかし「マウントアダプター FTZ」と呼ばれる製品を使うことで,ZマウントのカメラにFマウントのレンズを装着することは可能. FTZはNikon純正のマウントアダプターなので,オートフォーカスが動作するレンズも多い.

FTZマウントアダプターを使うと,ZマウントのカメラにFマウントレンズをつけることができる.

↑こう聞くと,マウントアダプターを使えばFマウントのカメラにも,Zマウントのレンズも使えると勘違いしがち.しかし,Fマウントのカメラで,Zマウントレンズを使った写真撮影はできません.

レンズにはフランジバックと呼ばれる,レンズのマウント面から撮像素子(またはフィルム面)までに必要な距離が定められています.Fマウントレンズのフランジバックは46.5mmで,Zマウントレンズのフランジバックは16mmです.そのため,FマウントのカメラにZマウントのレンズを付けても,必要なフランジバックを確保できないため写真を撮影することが不可能です.

FTZを使ってNikon FマウントレンズをZ50に装着した様子.
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Fマウントの特徴

Fマウントは長い歴史を持つマウントなので,レンズラインナップが非常に豊富.どんな写真でも撮れると言っていいほど,あらゆる画角のレンズが揃っています.

そして,平均的な市場価格も安い.

新品で購入できるレンズが少ないのはさておき,中古市場で比較的状態の良いレンズ(十分に実用的という意味)を安価に手に入れることができる.30年以上前のレンズでも作りが本当にしっかりしているので,最新レンズと比較しても遜色ない写真を撮ることができます.

マニュアルフォーカス(手動でピント合わせをする)のレンズが多く,慣れるまでに少々時間がかかるかもしれません.しかし,そこが逆に楽しいところでもあり,Nikonのオールドレンズにハマってしまう人が多いのも事実です.

NikonのFマウントレンズ達.
歴史のあるマウントなので,あらゆる画角のレンズが揃っている.

Zマウントの特徴

2018年発売のZ7・Z6といったZシリーズと呼ばれるカメラとともに誕生したのが,Zマウント.Fマウントと比較すると歴史も浅いため,レンズラインナップが少なく,レンズ本体の価格も高い傾向にあります.

しかしZマウントの特徴は,大口径マウントと16mmという非常に短いフランジバックの恩恵を受けた圧倒的な描写性能にあります.先日発売されたばかりの『NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S』というレンズも,カメラの専門サイトや写真家の方達からとても高い評価を得ています.

現代におけるトップクラスの性能を持ったレンズはZマウント.こう表現しても誇張ではないレンズが,Zマウントのレンズ達です.大三元と呼ばれるプロ仕様のレンズは,特に値段が高いので覚悟してから購入を検討しましょう.

僕が,今使っているZマウントのレンズは『NIKKOR Z 50mm f/1.8 S』の1本だけ.ただ,写真の隅々まで本当に綺麗に写るので標準ズームの大三元と言われる『NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S』の購入を真剣に考えています.

Fマウントのレンズと,Zマウントのレンズ.それぞれに特徴があるので,自分の撮りたいものや予算に合ったレンズを選ぶようにしましょう.

大口径のZマウントは最高の描写を実現してくれる.
Zレンズは,画像の隅々までくっきり写してくれるレンズ.

SourceNotes

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