コカコーラ自販機と,アンディウォーホルのキャンベルスープ. #読書備忘録 #忘れる読書(落合陽一著)

『忘れる読書(落合陽一著)』の一文を読んで,「コカ コーラの自動販売機がアンディ ウォーホルのキャンベルスープの作品のようだ」と感じる彼の感性に感銘を受けた.

少し前に,コカ・コーラの自動販売機を眺めていて,「これを美術展の会場に置きたい」と思ったことがあります.自販機がアンディ・ウォーホルの「キャンベルスープ」の作品のようだと感じたからです.キャンベルスープはどこにでもある既製品.日本のコカ・コーラの自販機だって,どこにでもあります.メカニカルなテクスチャーで,24時間稼働していて,たくさんの製品が詰め込まれているくせに誰も盗まない…自販機は,まさに「日本」の象徴のようだと感じたのです.メカメカしい見た目に加え,コンビニやパチンコ店のようにビカビカ光っているところも日本らしいと感じます.そのためか,海外からの旅行客は,よく自販機の写真を記念に撮っています.そんな文脈から,自販機を使ってジャパニーズポップアートの展覧会を開きたいと着想したのです.

引用:『忘れる読書』35ページより

日本には,至る所にコカコーラの自販機が置いてある.キャンベルスープほどでは無いが大量に生産されていて,それぞれの個体を見比べると,デザインや広告が微妙に異なる.自動販売機の中には沢山のお金が入っているけれど,治安の良い日本では誰もお金を盗もうとは考えない.確かに,自動販売機は日本的だと感じる.

コカ コーラの自販機からは,確かにアート匂いがする.

<了>

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