文章を書くときに「さん」は付けるべきなのか問題.

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完璧な文章などといったものは存在しない.完璧な絶望が存在しないようにね.

『風の歌を聴け』村上春樹著

こんなふうに,村上春樹はデビュー作の『風の歌を聴け』の最初の一行に書いている.僕は,このたった一行を読んで,この本を買うことに決めた.

自分の書いた文章を,しばらく時間が経って読み返すと,どこかしら気持ち悪く感じることがよくある.書味が良かったはずのボールペンが,不意に引っかかるようになった,そんなような違和感.

色んな人が書いた文章についての本をたくさん読んだけれど,誰もがそのような違和感を感じることがあるらしい.物書きのプロでもそう感じるのなら,素人の自分が書いた文章は,違和感ばかりで当然だろう.

そんなものだと,最近は思うようになってきた.

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さて本題.

ブログで文章を書くとき,「〇〇さん」のように,有名人や著名人の名前の後に「さん」を付けるべきか.今回は,このことについての,私的な見解をまとめておこうと思う.

「さん」は,付けるべきなのか.

結論,自分は「さんは付けない」ということに決めた.

理由は,以下の記事を人に読んでもらったときに「人名にさんを付けるのは,やめたほうがよい」とアドバイスしてもらったから.(記事公開当初は,村上春樹の後ろにすべて「さん」を付けていたが,修正しました.実際の違和感を感じてみたい人は,補完しながら読んでみてください)

「なんで付けないほうがいいの」と聞いていみると,こんなふうな答えが返ってきた.

「例えば,町内会の地図に,すべて〇〇さんと書いてあったら不自然だろう.君はそう感じないのか?」

と.

確かにそのとおりである.その説明を聞いて,スッと納得がいった.確かに,いちいち「田中さん,佐藤さん,鈴木さん,高橋さん」と書いてあると,気持ちが悪い.

「〇〇さん」「〇〇さん」の溢れる違和感.

ブログを書きはじめた時から,有名人著名人でも「さん」を付けておいたほうが丁寧だから,と考えていた.だが,この日から僕は「さん」を付けることをやめた.

以上が,僕が文章を書くときに「さん」は付けないことにした理由と,その考えに至った経緯である.

どちらが正解,ということは無いだろう.けれど,最初の読者である自分の感性が「心地よい」と感じることのできる文章.そんな文章を,これからは綴っていこうと思う.

〈了〉

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