『イマジネール』想像力の現象学的心理学(講談社学術文庫)を購入した理由 #読書短文雑記

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以前から積ん読がなくならない.最近は,届いた本をなぜ買ったのかすら覚えていないことが増えている.なので,「ブログにその本を買った理由を記録しておこう」ということで,この記事を書いています.

購入書籍情報
  • 『イマジネール』
  • ジャン=ポール サルトル著
  • 講談社学術文庫
積ん読,たぶん死ぬまで無くなることはないだろう.

サルトルの「想像力の問題」に捧ぐ

『明るい部屋』の献辞より

『イマジネール』(講談社学術文庫)は,ジャン=ポール サルトルの著書.一つ前の記事で紹介した『明るい部屋』(ロラン バルト著/みすず書房)の献辞で,上記のように書かれていて,それで気になったのが購入のきっかけ.

『イマジネール』新訳で,以前は『想像力の問題』というタイトルで出版されていた.

最初はAmazonで『想像力の問題』と検索しても,古本でしかヒットしなかったので「廃版になってるのかな?」と思ったが,少し調べると『想像力の問題』の新訳出ていることが解った.タイトルは『イマジネール』,講談社学術文庫から出版されている.届いた本の背表紙にも,本書が『想像力の問題』の新訳であることはきちんと解説されていた.(帯にも「新訳」と書かれている)

実存主義の旗手ジャン=ポール・サルトル(一九〇五ー八〇年)が一九四〇年に出版した哲学著作.豊富な具体例を交えて「イメージ」と「想像力」を考察した本書は,哲学・思想のみならず創作の現場に尽きせぬインスピレーションを与え続けている.これまで『想像力の問題』の表題で流通してきた重要書を,第一級の研究者が総力をあげて待望の新訳!

これまで『想像力の問題』の表題で流通してきた重要書を,第一級の研究者が総力をあげて待望の新訳!

同じく帯にも「新訳」と書かれている.
『想像力の問題』の新訳と書いておくと,より親切だと感じた.

同じくAmazonで参照させていただいたレビューも引いておきます(Amazonに丁寧なレビューを書いてくれていた方に感謝を述べたい).

先々月に出たサルトルの処女作「想像力の問題」の新訳「イマジネール」は、2005年にフランスで出た新装版によりサルトルの養女による序文と、訳者の澤田 直さんの明晰な解説もついた優れもので、驚きの新訳です。
初の哲学論考「イマジネール」は、初の長編小説「嘔吐」と共に、大著「存在と無」に直結するもので、サルトルの思索の旅立ちが、心理学(土台から間違っている経験的心理学ではなく哲学的心理学)であったことが明瞭です。新訳「イマジネール」の副題は、≪想像力の現象学的心理学≫です。

サルトル先生は『存在と無』がおそらく最も有名な著書だが,難解かつ文庫本でも3冊となっていため手を出せないでいる.

『想像力の問題(イマジネール)』は,『存在と無』へ直結する内容らしいので,まずはこの本を読んでサルトルの考え方に触れてみようと思う.『想像力の問題(イマジネール)』を読んで,少しでも理解できたら,別途レビューを書く予定.

〈了〉

読むペースと,買うペースが一致しない.

SourceNotes

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