『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』1,000円であらゆる音楽を聴く時代のルーツを知る

音楽の教養を深める 〜月1,000円であらゆる音楽を聴ける時代のルーツを知る〜

月に1,000円払えば、膨大な音楽ライブラリが誰でも手に入る時代。

SpotifyやApple Musicというサービスが利用できる今は、そんな時代だと言いかえることができます。

音楽はタダになって、やがて月10ドルになった。それがこの先どこに行き着くのかは、まだ誰にもわからない。

巻末の解説ではこう締めくくられていますが、「どうやって、月1,000円で世界中の音楽が聴けるようになったか?」。
この答えを、僕たちはこの本を通じて知ることができます。

登場人物は主に3人。

  • mp3の生みの親、カールハインツ・ブランデンブルク
  • 世界最強の音楽海賊、デル・グローバー
  • 音楽業界最強のエグゼクティブ、ダグ・モリス

『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』は、主にこの3者の視点で描かれるノンフィクションです。
1980年代から現在におけるまで、音楽とテクノロジーに関しての栄光盛衰が巧みに描かれていて、現代の教養を身につける上でもベストな一冊
に仕上がっています。

「もともと音楽CDは、1秒のステレオサウンドの保存に140万ビット以上も使っていた。
しかし、ブランデンブルクは人間の耳で実際に聞き取れるだけのビット数だけを確保することで、音質を保ちながらファイルを圧縮するという研究を行い、特許を取得した」

読後には、こんな感じ音楽の教養が身についていることでしょう。

文庫版が発売、Kindle版も1000円程度で読めます

『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』は、2016年にソフトカバーの単行本として発売されました。
当時の価格は2,000円ちょっと。

2,000円超えの本は、買うのに正直ちょっと躊躇してしまいます…。
しかし、安心して下さい。先日、文庫版が発売されています。(Kindle版も購入できます)
それこそ本書も1,000円くらい出せば、すぐに読むことができるのです。

以前気になっていた人も、このタイミングで購入を検討してみてはいかがでしょうか?!

SourceNote

スティーヴン ウィット
早川書房
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