『iPhone芸人かじがや卓哉のスゴいiPhone』は、iPhoneの入門書として最高の一冊でした

出所:『iPhone芸人かじがや卓哉のスゴいiPhone』(Kindle本)

今日、ふらっと近所の蔦屋で本を眺めていると『iPhone芸人かじがや卓哉のスゴいiPhone 超絶便利なテクニック123』が目につきました。

iPhoneに詳しい芸人さんとしてテレビで紹介されているのを見たことがあったので、なんとなく手にとってみましたが…結構知らないワザなどが紹介されていたので、30秒後にはKindle版をポチっていました。(蔦屋さんごめんなさい)

ひと通り読み終えましたが、現時点ではiPhoneの入門書として最良の一冊だと感じたので、おすすめのポイントなどを紹介していきたいと思います。
iPhone XやiPhone8を購入したばかりで入門書を探している人iPhoneが大好きで常に新しい情報を求めている人、ぜひ本書を手にとってみて下さい。
表紙には「iPhone X/8/8 Plus対応」と記載されており、内容は最新のiPhoneとiOS11にもバッチリ対応しています。

読み終えた後は、きっと今よりもiPhoneに詳しい人になっていることでしょう。


Advertisements

iPhoneに関する質問を年間1,000件以上受けている著者の本

Word How To on wood planks/PHOTO: iStock by Getty Images

iPhoneの入門書としては、「iPhone完全マニュアル」「iPhoneを手に入れたら知っておきたいテクニック(数字)」といったタイトルのムック本などが一般的です。
もちろんこれらの本も入門書としては優れているのですが、内容があまり代わり映えせず、マニュアル本傾向が強いので読んでいて楽しめないといった側面もあります。

しかし『iPhone芸人かじがや卓哉のスゴいiPhone』は、iPhoneに関する質問を年間1,000件以上受けている著者が独自の視点でiPhoneに関するテクニックを紹介しています。
読み物としても楽しく読み進めることができ、最新のiPhoneやiOSにも対応しているため、現時点で使えるテクニックが自然に頭の中に入ってきます。

著者のかじがや卓哉さんは、iPhoneが日本に上陸してからずっとiPhoneを使い続けており、新しい機種がでるたびに買い替えているそうです。
「はじめに」にも書かれていますが、純正のアプリもかなり使い込んでいるので、デフォルトアプリのHOW TO系記事が充実しているのも本書の特長です。

まさにiPhone初心者からiPhone玄人まで、幅広く楽しめる本に仕上がっています。

iPhoneのテクニックが123個も紹介

本書の副題は「超絶便利なテクニック123」。
副題にあるとおり、123個のテクニックが本の中で紹介されています。

iPhoneを購入したばかりの人は、まずは目次をさらっと眺めて最初のページから読んでいくと良いと思います。
通常のHOW TO本の流れとは若干異なりますが、iPhoneの基本的な使い方から上級者でも知らないテクニックまで紹介されています。

iPhoneを使いはじめたばかりの人は、説明がよく分からない項目は一旦読み飛ばし、気になったらSafariで検索したり後から読み返しましょう。

  • iPhoneの基本操作
  • iOSの新機能
  • Apple純正アプリの使い方

などは読み進めるうちに、すぐにマスターできると思います。
ぜひiPhoneを手元に置いて、紹介されるテクニックを使いながら本を読みましょう。

iPhone6が誰よりも早く欲しくて、Apple銀座に10日前から並んだ結果…

チャプターの間には、「iPhone芸人楽屋ばなし」というコラムがあります。
ここに書かれている内容からも、iPhoneへの愛情が伝わってきます。

かじがや卓哉さんは、iPhone6を誰よりも早く手に入れるために発売日に並んだこともあります。
(iPhone芸人楽屋ばなし⑤/122ページ〜参照)
並んだのはApple銀座で、過去の行列の傾向を分析して10日前の9月9日から並びはじめました。

iPhone4sのときは3日前、iPhone5のときは6日前、iPhone5sのときは10日前から行列ができていたそうです。
(こんな情報、Googleで調べてもなかなか出てきませんよね!?)
iPhone6の発表イベントは9月10日。「発売イベントの前日から並べば先頭になれるだろう」と予測し、9日の朝にに意気揚々とApple銀座に到着した結果…なんと7番目でした。
「上には上がいる」ことを実感したようです笑。

コラムにはこの時の体験も書かれているのですが、それも面白かったです。
iPhoneの行列に並ぶときに大変なのは、「睡眠不足」と「トイレ」だそうです。
トイレが困るのはなんとなく想像できましたが、睡眠不足との戦いの方が過酷だったと書かれています。

Appleストアの前に並んでいるので、睡眠はもちろん路上でとることになります。
人間は路上で眠ると、眠気より警戒心のほうが強くなり3時間位で目が覚めてしまうそうです。
こんな話は、実際にAppleに並んだことのある人しか体験できません。

iPhone6の発売前には、並んでいる人達とも仲良くなり無事初日にiPhone6を手に入れることができました。

Advertisements

『かじがや卓哉の「かじがや電器店」』(YouTubeチャンネル)で情報を補完しよう

YouTube homepage against a blue background/PHOTO: iStock by Getty Images

かじがやさんは、『かじがや卓哉の「かじがや電器店」』というYouTubeチャンネルも運営されています。
ここでもiPhoneの使い方が丁寧に紹介されています。

本を読んでみて気になるテクニックや、いまいち理解できなかったテクニックがあれば、『かじがや電器店』で情報を補完するとよいと思います。
マニュアルだけだと分かりにくい「iPhoneのバックアップをパソコンに取る方法」や、アメトークでは紹介しきれなかった「既読をつけずにLINEを見る方法」など沢山の動画アップされています。(説明も上手です)

ツイッターでもiPhoneの情報を発信されているので、気になる人はツイッターもフォローしておくとよいでしょう。

まとめ:Kindle本ではなく、紙の本がおすすめ!?

Adorable little child, boy, sitting in a book store, reading books/
PHOTO: iStock by Getty Images

『iPhone芸人かじがや卓哉のスゴいiPhone』は、全体がカラーページで構成されています。
各テクニックの紹介ページには写真もたくさん使われているので、操作方法などは見た目でパッと分かると思います。

ちなみに僕はKindle版を購入しました。
通常のKindle本とは違い画像データでつくられている本のため、目次の各見出しをタップしてもページを移動することはできません
(アプリ自体の目次メニューからは移動できます)
また、iPhoneのKindleアプリでは文字も小さくやや読みにくいといった印象です。
持ち運びを想定していない人は、紙の本で購入することをおすすめします。

巻末(189ページ〜)には索引もあるので、何か調べたいことがあればそちらも参照するとよいと思います。

iPhoneを長年使っている人にも手にとって欲しい一冊

iPhoneは2007年に発売されました。

初代iPhoneからiPhone Xまでの10年の間、iPhoneを何台も買い替えてきた人も多いと思います。
日本で最初に発売されたのはiPhone3Gなので、10台(もしくはそれ以上!?)のiPhoneを使ってきた人もいることでしょう。

そんなiPhone玄人でも、本書は楽しんで読んでもらえる一冊です。
理由は「iPhoneを心から好きな人が書いた本だから」です。

チャプター6は「披露すると人気者に!?みんな食いつくオモシロ系テクニック」という内容です。
ここでは、飲み会の時にSiriを使って盛り上げる方法や、ズーム機能を使って画面をとんでもなく拡大する方法などが紹介されています。
iPhoneを長年使っていても、「それ知らなかった」ということもあるのでは無いでしょうか?!
iMessageを使って、様々なエフェクトを入れる方法は、普段iMessageを使わない僕にとっては、新鮮かつiMessageを使ってみたいと思えるテクニックでした。

「iPhoneがとにかく好き」という、iPhoneを毎日触りまくっている僕のようなiPhone中毒者にこそ、『iPhone芸人かじがや卓哉のスゴいiPhone』をおすすめしたいと思います。

SourceNote

かじがや卓哉
インプレス (2017-12-07)
売り上げランキング: 1,693
Advertisements