『10 / 10 / 10テスト』この選択をしたら10年後にどう感じるのか? / #科学的な適職 #日々読書備忘録

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出所 : SMATU.netにて撮影


鈴木祐さんの著書,『科学的な適職』の中で紹介されている『10 / 10 / 10テスト』.

『10 / 10 / 10テスト』は,ジャーナリストのスージー・ウェルチ氏が開発したテストで,意思決定を行うためのフレームワークのひとつです.シンプルな方法ですが,ついつい目の前にある近視眼的な選択をしてしまいがちな我々人間にとって,有効なフレームワークだと感じました.

『10 / 10 / 10テスト』は,以下の手順で行うことができます.

  1. この選択をしたら,10分後はどう感じるだろう?
  2. この選択をしたら,10ヶ月後はどう感じるだろう?
  3. この選択をしたら,10年後はどう感じるだろう?

『10 / 10 / 10テスト』のフレームワークを使うと,10分,10ヶ月,10年という短期・中期・長期的な時間軸で,これからとる行動を客観的に見ることができます.『10 / 10 / 10テスト』の目的は,目先のバイアスからいったん思考を切り離すことです.

出所 : SMATU.netにて撮影
『科学的な適職』の裏表紙
出所 : SMATU.netにて撮影
『科学的な適職』の裏表紙

『10 / 10 / 10テスト』この選択をしたら10年後にどう感じるのか?

Make decision which way to go. Walking on directional sign on asphalt road.
Photo: iStock by Getty Images

『科学的な適職』の中では,以下の内容を『10 / 10 / 10テスト』の事例として紹介してあります.

・10分後は? 「いま転職をしたら,10分後には嫌な仕事から解放されて清々しているだろうな」

・10ヶ月後は? 「少なくとも最初の開放感は薄れているだろうし,次の仕事になれるのに必死でそれどころじゃなさそうだ.転職を後悔するとは思えないけど」

・10年後は? 「10年後には,転職で悩んだのがどうでもくなっているだろう….それでも10年前の転職は間違ってないかな」

『科学的な適職』210ページより引用

この場合,「転職したほうがいい」→「このまま残るべき」→「そもそも転職を悩むこと自体が問題設定としてどうか」と思考が変化し,転職する以外の選択肢を検討したほうがいいとう結論がでるかもしれません.(例えば職場に残り,転職のキッカケになった課題を解決する)

このように『10 / 10 / 10テスト』を使うことで,目先のバイヤスから思考を切り離すことができるようになります.シンプルにして効果的なフレームワークなので,問題に取り組む時に使ってみようと思います.

未来を思うことで「拡張的な自己」を手に入れ判断力を上げる

『10 / 10 / 10テスト』には,正式な査読を経た研究はありません.しかし,未来をイメージすることがもたらすプラスの影響は,多くのデータが支持しているそうです.

ハーバード大学の研究で行われた,81人の男女を対象にした実験でも「近い未来」や「遠い未来」を思い浮かべたグループの方が,それ以外のグループより判断力が向上したという結果も得られています.

未来を思うことで判断力が上がる効果のことを,心理学では「拡張された自己」と呼ぶそうです.

このように『科学的な適職』では,様々な論文や研究をバックグラウンドとした面白い事例が複数紹介されています.気になる人は,Amazonなどで購入してみるとよいでしょう.

著者「鈴木 祐さん」についてご紹介

『科学的な適職』の著者は,鈴木 祐(すずき ゆう)さんです.鈴木 祐さんは,本書以外にも『最高の体調』『ヤバい集中力』など多くの書籍を出版されています.

↑の2冊はどちらも面白いので,『科学的な適職』の内容が気に入った人は併せて読んでみると良いでしょう.

また,鈴木さんはブログ『パレオな男』や,メールマガジン『パレオチャンネル』でも有名

メンタリストDaiGoさんのビジネスパートナーでもあり,科学論文を読むことに人生をかけています.僕はDaiGoさんがキッカケで『パレオチャンネル』のメルマガ購読をはじめましたが,科学的根拠に基づいた健康や科学に関しての話が読めるメルマガは,もはや購読をやめることができないメルマガになっています.

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