アガサ・クリスティーの名著である,『春にして君を離れ』の登場人物解説と人物相関図.
海外の小説は「あれ,この人誰だっけ」となりやすいので読書のお供にどうぞ.また,ネタバレは一切ありませんので,ご安心ください.※人物相関図は,Lucidchart(ルシッドチャート)というサービスを使って作成しています.
『春にして君を離れ』アガサ・クリスティー著 の登場人物相関図
あらすじ
優しい夫,よき子供に恵まれ,女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた.が,娘の病院見舞いを終えてバクダットからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から,それまでの親子関係,夫婦事情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え,繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス.
『春にして君を離れ』あらすじより引用
Lucidchartにて作成.
登場人物
ジョーン・スカダモア
主人公.主婦,48歳.
ロドニー
ジョーンの夫,弁護士.
トニー
ジョーンの長男,ローデシアでオレンジ園を経営.
エイヴラル
ジョーンの長女,人柄のよい株式ブローカーと結婚,妻として落ちついている.ロンドン在住.
バーバラ
ジョーンの次女,バクダットで夫のウィリアムと暮らす.
ウィリアム
バーバラの夫,イラクの土木事業局に有力な地位を得ている.
ブランチ・ハガード
聖アン女学院時代のジョーンの友人
マーナ・ランドルフ
ロドニーのテニス仲間
レスリー・シャーストン
ジョーンの友人
チャールズ
レスリーの夫
ピーター
レスリーの息子
ホーエンバッハ・サルム(サーシャ)
公爵夫人
書籍情報
- ハヤカワ文庫(クリスティー文庫 No.81)
- 定価680円(+税)
- 326ページ(最後のページ)
アガサ・クリスティー(略歴)
1890年,保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる.中産階級の家庭に育つが,のちに一家の経済状況は悪化してしまい,やがてお金のかからない読書に熱中するようになる.
特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる.1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルト・クリスティと結婚し,1920年には長編『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー.1926年には謎の失踪を遂げる.様々な憶測が飛び交うが,10日後に発見された.
1928年にアーチボルトと離婚し,1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い,嵐のようなロマンスののち結婚した.
1976年に亡くなるまで,長編,短編,戯曲など,その作品群は100以上にのぼる.現在も全世界の読者に愛読されており,その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている.
引用 : クリスティー文庫の著者紹介より
SourceNotes
- 春にして君を離れ ハヤカワ文庫
- Lucidchart(ルシッドチャート)