「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G 作例」で弊ブログへ辿り着かれたと思うので,最初に作例を掲載し,その後『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』を購入に至った経緯や,ファーストインプレッションについて書いています.
最後にまた作例を載せていますので,趣味嗜好の合う方はぜひ最後までご覧ください.
Nikon Df,AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G 作例
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G,購入理由とファーストインプレッション
先日Nikon Dfを購入し,どの50mm Fマウントレンズを使おうかと色々と調べていると,『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』の評判が大変良いことがわかった.
一部では,「名玉」「ニコン良心」とも呼ばれているらしい.
発売は2011年なので,発売からすでに10年以上が経過している.
驚いたのは,現在でも新品が購入できること.
比較的安価なレンズで,家電量販店では新品でも3万円切るくらいの価格で販売されている.
発売時期と価格から,非常に多くの個体が製造されているようで,中古でも状態の良いレンズ(いわゆる美品,良品,A,ABなど)をすぐに見つけることができる.
今回は,NikonDfに『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』を付けて撮影している.
このレンズは通常仕様に加え,DfにフィットするSpecial Editionもあるので,Dfと使う場合は,Special Editionの購入を検討しても良いだろう.
さすがに新品はもう買えないが,美品クラスはネットですぐに出会えるだろう(2023年10月現在).
安価なレンズには,設計者のニッコール魂が宿る
このレンズがなぜ「名玉」や「ニコンの良心」と呼ばれているのだろうか.
写りがよいレンズなのはもちろんのこと,このレンズには,ニコン歴代のレンズ設計者たちの”ある思想”が反映されている.
それが「ニコンの良心」として製品に現れ,ユーザーに伝わっているから『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』は,2011年発売のレンズにもかかわら今でも高い評価を受けており,利用者も多いのだろう.
ニコン歴代のレンズ設計者たちの思想がわかるテキストを,『ニッコール千夜一夜物語Ⅱ』から引いておく.
最も安価で大量生産されるキットレンズこそ、その品質は非常に大切であると私は考えています。
引用:『ニッコール千夜一夜物語Ⅱ』より
なぜなら、キットレンズは、初めてニコンユーザーになられた方が、初めて手にするレンズになるからです。初心者の方が、最も安価でリーズナブルなカメラセットを購入することは多いでしょう。そこについているレンズは、その方にとって初めてのニッコールであるとともに、このレンズがニッコールのすべてなのです。したがって、キットレンズこそニッコールらしい高品質で高性能な基準を維持しなければなりません。それが製品ラインアップ的に下剋上になることもあります。しかし、私は、キットレンズの開発者こそ、常にこのような使命と責任感を持たなければならないと思っています。歴代のニッコールレンズ設計者たちがそうしてきたように。
ネットでも読めるが,書籍の方が情報量も豊富.ネットで記事を読んでいる人にことそお勧めしたい本.
実際,開放から写りの綺麗なレンズで,f/2.8くらいまで絞れば周辺もきちんと描写される.
最新の『NIKKOR Z 50mm f/1.8 S』と比較すれば,見劣りする点もあるが,写真を拡大してチェックしなければ,ぱっと見た解像度の印象はさほど変わり無い.
YouTubeでは詳しい比較動画もアップされているので,気になる人は写りの違いを見比べてみるとよいだろう.
個人的には,『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』と『NIKKOR Z 50mm f/1.8 S』を使ってみて,キャラクターの違いを愉しむために,どちらも長く手元に置いておきたいと感じている.
<了>
SourceNote
- ストリートスナップ:2023年10月12日
- カメラ:Nikon Df,レンズ:AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
- 写真はすべてLightroomで編集しています