July 23-24/2022,Snap Shoot.

facade

小説とは,「文学の一形態で,作者の構想を通じて人物や事件,人間社会を描き出そうとする,話の筋をもった散文体の作品」のこと.

そんな小説は,昨今どんどん読まれなくなってきているのではないだろうか.インターネットが発達し,NetflixやAmazonプライムビデオのようなサービスで,一生かけても消費できない量のコンテンツが簡単に(かつ安価に)観れるようになったことは理由のひとつだろう.「物語を消費したい」といった人間の持つ欲求は,映画やドラマを観れば,小説を読むよりも短い時間で満たすことができる.

「僕は(私は),活字中毒なので」といった話も,ほとんどしなくなったように感じる.自分自身を振り返ってみても,本を読んでいる時間より,動画やネットニュースを見ている時間の方が年々長くなってきている.

それでも,古き良き古典のようなものは沢山あり,まだ読んだことが無い物語が,同じく一生かけても読みきれない量存在している.余暇時間が昔に比べて増えているとはいえ,死ぬとき後悔しない程度に,小説も読んでおきたい.

そんなことを考えながら,書店に立ち寄り『ライ麦畑でつかまえて(野崎 孝訳)』を買って,写真を撮っていた.

<了>

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