カメラを始めると耳にする,フォーカスという言葉.今はスマホ時代でカメラを使う人も多いので,フォーカスの意味は,なんとなくイメージできるはずです.
しかし,いざ日本語で言い換えるとなると,パッと出てこないことも.
自分自身も明確に言語化できていなかったので,この機会にカメラ用語の「フォーカス」を言語化し.さらに,一緒に理解しておきたいオートフォーカスの種類をまとめます.
フォーカスとは,カメラの合掌機能 / ピントを合わせる機能のこと
フォーカスは,カメラのピントを合わせる機能のこと.合掌 / がっしょう,とも書きます.辞書アプリの大辞林では,「カメラのピントを合わせること」または「ピントが合うこと」と解説されています.
最新のデジタルカメラとレンズでは,自動でピントを合わせるオートフォーカス機能がついたものがほとんどで,オートフォーカスは「AF」と略します.
オートフォーカスは大別すると「位相差AF」「コントラストAF」の2つ
デジタルカメラのAF方式は,大きく2つ.位相差AFとコントラストAFです.
位相差AFは,一般的に一発でフォーカスする高速性に優れた方式.コントラストAFは,合掌点を少し探って合わせる方式です.コントラストAFの場合,明暗差がはっきりしている被写体のピント合わせは正確ですが,そうでないとフォーカスに迷いが生じます.
位相差AFは,専用のAFセンサー / AFユニット によって被写体までの距離とピントずれを演算,その後一気にピントを合わせる方式のこと.コントラストAFは,撮像素子で受けた画像を解析し,ピントずれを合わせる方式のこと.
コントラストAF方式は,コンパクトデジカメやビデオカメラでも実績がある方式で,ピント合わせに撮像素子で受けた画像を使うので,専用のセンサーが必要ありません.
ミラーレス時代に登場した,像面位相差AF
コンパクト化のために,専用のAFセンサー / AFユニットを搭載しなくなったミラーレスカメラ.しかし,技術開発が進み,撮像素子の一部に位相差検出AFセンサーを組み込むことで,位相差検出AFの方式が実用化されるようになりました.
これを,像面位相差検出AF方式と呼びます.
この記事を書いている2020年においては,像面位相差AFとコントラストAFの両方の方式を利用できる,ハイブリッドAFと呼ばれる機種も沢山登場しています.僕の愛用しているNikon Z50もハイブリッド方式のオートフォーカスが採用されています.
- 位相差AF
- コントラストAF
- 像面位相差AF
この3つを,フォーカスの言葉意味と併せてざっくり理解しておくと,カメラを使うのがより楽しくなります.
SourceNote
- Nikon 像面位相差AFとコントラストAFのコンビネーション。新開発ハイブリッドAF 【NEW】
- 体系的に学ぶ デジタルカメラの仕組み 第4版