「”写真にお金を使う”ということ」について,最近考えたこと,感じていること.#写真についての覚書

Photo : SMATU.net

カメラを買って,写真を撮りはじめてから2年ほど経って考えている,「写真にお金を使う」ということ.←の短文と雑感.
「写真集とか高いけれど,本当に買う意味あるのかしら」などと悩んでいる人にとっては,少しは参考になるかと.

最近,「写真にお金を使う」ということを意識しています.

「カメラにお金を使う」ではなく「写真にお金を使う」.要は,好きな作家の写真集を揃えたり,図版が多く使われている書籍を買ったり,価値観の合う写真家の活動を支援したりすることにお金を使うということ.

また,写真史に影響を与えた写真をチェキプリントして飾る,という経験も楽しんでいます.自分が撮った写真を額装してみるでも◎.iPhoneやMacなど,ディスプレイ上で写真を見てもいいのですが,やはり写真は普段目につくところの飾っておくのが一番です.

「質量の無いものは忘れるし,質量のあるものは壊れる」

落合陽一さんの言葉 —— ,確かなにかで言っていたような…

なのです.

しつ – りょう【質量】
物体が有する固有の量.物体の重量とは区別される.力が物体を動かそうとするときの物体の慣性によって生じる抵抗の度合いを示す量(慣性質量)として定義され,他方万有引力の法則から2物体間にはたらく引力がおのおのの質量(重力質量)の積に比例するとして定義される.実験によれば,両質量は同等である.単位はキログラム,またはグラム.

引用: 広辞苑

写真集など手元に揃ってきたら,写真を普段の何倍も時間をかけて見てください.

最初は自分の撮影した写真ではなく,好きな写真家の写真集の方がおすすめ.沢山の写真集を実際に購入して眺めていると,その中で「何故か気になる写真」「ふと何度も見ている写真」が出てきます.

写真が定まってきたら,それらの写真がどんな時代背景のもとで撮影されたのか,なぜこの写真を自分が好きなのか,撮影者がその主題や被写体を選んだ理由にも思いを馳せてください.

写真を沢山眺めていると,ふと何度も見返す写真が定まってくる.
好きな写真家の作品から揃えていくとよいだろう.

大体の写真集には,撮影地や撮影された年代が記載されているし,解説文を読めばその写真家の人生や時代背景などの情報を知ることができます.写真集は沢山の作品が収められているので,目に止まった写真(なんとなく好きな写真,心を動かされた写真など)に付箋でもつけておいて,それらの写真をじっくりと眺めればよいでしょう.できれば,1枚の写真に5〜10分くらいかけてじっくりと.

そうやって写真を見ていると,意識していなかった写真の細部に注意が向いたり,これまでとは異なる考えが頭をよぎりはじめることがあります.

半世紀前くらいの古い写真であれば,細部には現代では存在しないようなモノが写り込んでいることもあるし,歴史的なイベント写真をじっくり見ていると,そこに写る人々の表情から,その出来事が当時与えたインパクトをうかがい知ることもできます.

アンリ カルティエ = ブレッソン写真集成.

例えば,アンリ カルティエ = ブレッソンが撮影したガンジー葬儀の写真.この写真からは,ガンジーの死がどれほどの人々に影響を与え,深い悲しみにインド全体が包まれていたのかを肌で感じることができます.

他にも,お気に入りのスナップ写真を長いこと見ていると,似たような構図で自分も撮影してみたくなるので,撮影練習も兼ねてその写真をオマージュしたような作品をつくってみてもよいでしょう.

このように,意識して「写真にお金を使う」,そして「写真を見ることに時間を使う」と,カメラを持って写真撮ることがこれまで以上に楽しくなります.写真とカメラにハマりだしてから約2年.最近は,そんなことを考えながら写真を撮る日々を過ごしている.

編集後記

これまた最近の出来事.

Patreon(読み:パトレオン?)というサービスを使って,好きな写真家のメンバーシップに課金し始めました.Patreonであったり,noteであったりと,クリエイターへ課金するサービスがここ数年は充実してきているように感じます.

このな風にして「写真にお金を使う」「写真に時間を使う」こともできます.

サービスに月額課金して写真を楽しむという方法もある.

これらのサービスは,好きな写真家を応援できて,素敵な写真を見ることもできるので(記事で書いた質量ある写真を手元に置くこととは矛盾しますが…),「写真集とかは高くて,そんな何冊も変えないよ」という人は,まずウェブ上で写真にお金を使う体験をしてみてもよいと思います.

写真集を自分で作って,ネットで販売している写真家もいるので,そういうカタチで写真にお金を使ってみるのもよいでしょう.また,NFTでのアート作品販売も徐々に盛り上がりをみせているので,そちらも気になっています.

〈了〉

SourceNotes

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