この記事では,カメラの画角と焦点距離について解説しています.
人間の目で見える範囲のことを「視野角(しやかく)」と呼びますが,カメラの場合はこれを「画角(がかく)」と呼びます.焦点距離とは、ピントを合わせた時のレンズから撮像素子までの距離のことです。
カメラの「画角」と「焦点距離」
人間の目で見える範囲のことを「視野角(しやかく)」と呼びますが,カメラの場合はこれを「画角(がかく)」と呼びます.
望遠レンズは遠くの被写体を写すのに適していますが,望遠になればなるほど画角は狭くなります.逆に風景などを写すのに適している広角レンズでは,広角になるほど画角は広くなります.
- 広角=画角が広い(幅広く写る)
- 望遠=画角が狭い(写る範囲が狭い)
と覚えておきましょう.
カメラの焦点距離とは、ピントを合わせた時のレンズから撮像素子までの距離のことです。
画角は焦点距離と密接に関わるので,カメラのレンズでは対応する焦点距離の数値を「mm」でレンズ本体に表記し,どんなレンズかがひと目で分かるようになっています.(数十年前のオールドレンズの場合は「cm」表記のものもあります)
人間の目で見える範囲を基準とした標準レンズは,一般的に50mm前後のものを指します.50mmも数字の少ない40mm以下のレンズを広角レンズ(またはワイドレンズ),50mmよりも数字の大きい80mm以上のレンズを望遠レンズと呼びます.
しかし,広角と望遠には明確な区分けがあるわけではありません.(〇〇mm以下が広角,〇〇mm以上が望遠といった明確な基準は存在しない)時代の流れや人によっても広角と望遠の区別はことなるので,「だいたいこれぐらいの焦点距離が〇〇レンズ」といった程度で理解しておけばOKです.