『THE AMERICANS』ロバート フランク著 / #写真についての覚書 #読書備忘録

Photo : SMATU.net

本のタイトル: THE AMERICANS
著者: ロバート フランク(序文: ジャック ケルアック)
出版社: Stiedl(第12刷)
購入価格: 4,836円(税込)

今年7月ごろに注文していたロバート フランクの写真集『THE AMERICANS』がようやく手元に届いた.

Amazonで注文していたのだが,長らく「入荷次第お届け」のステータスのままだった.4ヶ月も出荷ステータスが変わらなかったので,そのままキャンセルされるだろうと思っっていたところに出荷通知メール.最近この写真集は手に入りづらくなっており,価格も高騰してきていたので,適正価格で入手できて嬉しかった.

購入価格は4,836円.

今回紹介しているのは英語版,序文にはケルアックの文章が綴られている.
写真集は言語がほぼ関係ないので,英語が分からなくても問題なし.

写真集は,22×18.5センチで180ページ.それほど大きな写真集では無いけれど,読みやすく,写真の印刷もきれいで装丁もしっかりしている.もちろん写真も良いものが多い.当時(1950年頃)のアメリカの日常を収めた写真群は,スナップやポートレートを撮る人であれば,特に勉強になるだろう.あえて曖昧な構図で撮られたような写真もあり,写真集のよいアクセントになっている(これらの写真もなぜか「いい感じ」なので不思議だ).

大胆な構図で撮影したフランクの有名な写真,個人的にも好きな一枚.

スイス生まれの写真家フランクが,外国人としてはじめてグッゲンハイム奨学金を授与され,中古のフォードでアメリカを旅したのが1955年.その時に撮影された写真がまとめられて,1957年に『THE AMERICANS』として発行された.特に当時の若い世代から共感を呼び,アメリカの現代写真にも大きく影響したと言われている.実際に手にとって読んでみると,「写真の教科書」といった側面も本書は持っていると感じている.

写真が好きな人はいづれ興味が湧くであろうロバートフランクの代表作『THE AMERICANS』は,写真の教科書としてもぜひ手元に置いておきたい一冊である.

〈了〉

サイズも程よく,装丁も綺麗.手元に置いておきたい名著だと感じる.

SourceNotes

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