ブックレビュー(書評)ではなく,ブックレコメンド(本のおすすめ)という考え方.

Stack of books on table in the room.
Photo : iStock by Getty Images




いま読んでいる本は,成毛眞さんの新書『バズる書き方』.
成毛さんの新刊は必ず購入している.期待を裏切らず今作もおもしろい.

この本ではタイトルのとおり,「バズる書き方」をテーマにしてインターネット時代の文章術を解説してある.
SNS で頻繁に投稿している人やブログを書いている人には,ぜひ読んでいただきたい一冊だ.

しかし,ぼくが一番この本で気づきを得たのは「ブックレコメンド」という考え方

ちなみに成毛眞さんは,元日本マイクロソフトの社長をされ,現在は書評サイト『HONZ』を運営されています.
成毛さんの勧める本はどれも面白いので,ぜひ HONZ のサイトもどうぞ.

参照: https://honz.jp/

『バズる書き方』の第5章に,こんな表現が登場する.
文脈が正確に伝わるよう,長文で引用させていただきます.

文章は一文一文悩みながら書くものではない.
とくに何かをおすすめしたいときは,気のおもむくままに書いたほうが読む人の心にストレートに届く文章になる.

説明は必要ない.ここで書いておきたいのは「レビュー」ではなく「レコメンド」である.
レビューならば詳細な説明が必須だが,レコメンドで問われるのは「自分自身がどう感じたか」だ.その点こそ読む人は心動かされ,「買おう」といった実際の行動に移すのである.
いってみれば,書き手がレコメンドしたものに触れる楽しみや面白みとは,読む人にとってはあらかじめ説明されるようなものではなく,みずから体験して発見するものなのである.

引用: バズる書き方(第5章)より抜粋

この文章を読んで,これまで使っていた「ブックレビュー」という言葉に対するもやもやが一気に晴れた.
ブログで設定していた「ブックレビュー」のカテゴリーも,すぐさま「ブックレコメンド」に変更してしまったw

ブックレビューは英語で「Book Review」,翻訳すると「書評」という意味.書評を大辞林アプリで調べると,以下のように解説されている.

主に新刊の書物の内容を紹介・批評すること.また,その文章.

引用: iPhone アプリ『大辞林』

ブックレビューという言葉には ↑にもあるよう,どうしても「批評する」というニュアンスが含まれてしまう.これこそぼくが,長い間「ブックレビュー」に感じていたもやもやの原因なのだ.

自分は本を書く人ほど頭も良くないので「本を評価しよう」なんて,ちっとも考えたことをは無い.ただ,面白い本なので「多くの人に読んでもらいたいなぁ」とだけ思って,本の感想をブログに書いてきた.

一般的に使われるので,「ブックレビュー」のカテゴリを作ってタグ付けはしていたが,どうもこの4〜5年「ブックレビュー」という表現にしっくりきていなかった.
自分が書きたいのは批評じゃなく,「この本面白いからとにかく読んでみて」ということだけだからだ.

そこにきて,この「ブックレコメンド」という言葉(そして概念)に出会うことができた.気持ちがスッキリ.
12時間熟睡して自然に目が覚めたみたいな,清々しい気分が今も続いている.

ブックレレビュー(書評)だと,「本を紹介しなきゃ」と幾分か気負ってしまう.しかし「ブックレコメンド」であれば,面白いと感じたところを気軽にまとめて発信できる
文章を書いたり発信したりする際,この微妙なニュアンスの違いによるメンタルへの影響は意外と大きいと考える.

この記事も「やっぱり面白い本だったから,みんなにぜひ読んでほしい」と思って,ダーッと30分くらいで書いて投稿.
「ブックレビュー」という考え方しか脳内になければ,きっとこの投稿は存在しないだろう.

今日から「ブックレビュー」という言葉の使用は止め,「ブックレコメンド」を啓蒙していこうと決めた
いつの日か「ブックレコメンド」が Twitter か YouTubeのトレンド入りしたら,『ブックレコメンド啓蒙家』とでも名乗ることにしよう.

〈了〉

レビューだと詳細な説明が必要だが,レコメンドで大事なのは「自分がどう感じた」といこと.
この「ブックレコメンド」の概念に心から感銘.
レビューだと詳細な説明が必要だが,レコメンドで大事なのは「自分がどう感じた」といこと.
この「ブックレコメンド」の概念に心から感銘.

SourceNotes

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