ブログの文章で符号はどう使うべきかを考える.「句読点や中点」「様々なかぎ括弧」「引用符・疑問符・感嘆符」のウェブに適した書き方.

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最近ブログの文体についてよく考えているのだけれど,文章を書くうえで一貫性・ルールは重要だと考えます.なので,この記事を使って,弊ブログで使う符号のルール,記号用法のガイドラインのようなものを記しておきます.

過去記事を読み返していると,「文章の書き方や記号の使い方に,統一感がないなぁ」と感じることがしばしば.これから紹介する符号の運用ルールが,ウェブで文章を書いている人や,記号の使い方に悩んでいる人,はたまたこれからブログをはじめる人の参考になれば幸いです.

ブログ・文章で,符号はどうで使うべきかを考える.

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文章で使う符号には以下のようなものがあります.

  • 。 まる・丸・句点・終止符
  • 、 てん・点・読点・コンマ
  • ・ なかてん・中点・中黒・なかぼつ
  • () まるかっこ
  • 「」 かぎかっこ
  • 『』 二重かぎかっこ
  • 〈〉 山かっこ
  • [] 大かっこ
  • “” ヒゲちょん・ちょんちょんかっこ
  • ? はてな・疑問符
  • ! 感嘆符・エクスクラメーションマーク
  • = イコール
  • – ハイフン
  • ・・・ 点線・リーダー
  • 、、、 傍点・ゴマ

僕は多いとき,ウェブ上で記事を200くらい読みます.

読みやすく,論理構造もしっかりしていて,文体も書き手の特徴が現れている.そんな文章と出会うと,自分の書いているモノが相当デタラメに見えてくる.なので,自分の書く文章の質を高めるため,まずは「句読点のうちかたを勉強しよう」「使う符号にルールを設けよう」とうい考えに至りました.

他にもたくさんの符号があります.しかし僕が文章を書くのは,ほとんどがウェブの中.ウェブで書くときに使う符号はこれくらいなので,この記事で用法を考えるものは,一旦ここまでとしておきます.

これまで,弊ブログには1,500くらいの記事を投稿してきました.こう書くと一見たくさん文章を書いていて,ある程度は書けるっぽい人のようですが,実態が全く伴っていません.冒頭書いたとおり過去記事を読み返すと,句読点のリズムがバラバラ・符号の使い方に統一性が無い,そんな記事ばかり.

後悔しても何も変わらないので,ここで文章のガイドラインをハッキリさせ,過去記事のリライトなどにも活用していこうと思います.

ここからは,それぞれ符号の特徴を文書化しつつ,最適解と考えられる用法を考えていきます.



句読点(くとうてん)と中点(なかてん)

。 まる・丸・句点・終止符

句読点で文の終わりを示すのが「。」,文の区切りを示すのが「、」.単独では「句点(くてん)」と呼ばれる符号で,他にも「終止符 / しゅうしふ」と表現することも.

次に紹介する「読点(とうてん)」と同じく,句読点は,文章を書くうえで最も重要と考えられています.

文章が終わったら必ず「。」をつける,これは文章を書くときの基本中の基本です.しかし,意外と徹底できていません.

例文

・ティム クックはiPhoneを落として画面を割ってしまった

・ティム クックはiPhoneを落として画面を割てしまった.

1つ目の文章は気にならないが,2つ目の文章は「っ」が抜けているので多くの人が修正すると思います.しかし,最初の文章はそのままにされがち.文章の最後には必ず句点をうちましょう

、 てん・点・読点・コンマ

「、」は,読点(とうてん)と読みます.たまに間違えて「句読点 = くどくてん」「読点 = どくてん」と言っている人がいます.しかしこれは間違いです.

完全に余談ですが,弊ブログでは「。」→「.」(まる→ピリオド)「、」→「,」(てん→カンマ)に変えています.見た目もスッキリして,文章にも多少個性がでるので気に入っています.

Real typewriter font alphabet with digits 2, 3, 0 and symbols

【Mac/Google日本語入力】句読点をカンマとピリオドへ置き換える方法

読点は,符号の中で最も使い方が難しい.日本語の場合,誤った読点を打つと文章の意味が変わることもあるので注意が必要です.

例文

スティーブジョブスは泣きながら彼の元を去る娘を追いかけた.

↑の文書はこのままだと,泣いているのがジョブスなのか娘なのかが分かりません.

例文

・スティーブジョブスは,泣きながら彼の元を去る娘を追いかけた.

・スティーブジョブスは泣きながら,彼の元を去る娘を追いかけた.

点をうつことで,1つ目の文では泣いているのが娘,2つ目はジョブスと解釈することができます.ちなみに「泣きながら彼の元を去る娘をスティーブジョブスは追いかけた」このように順番を入れ替えると,点をうたずに状況を的確に伝えることができます.

・ なかてん・中点・中黒・なかぼつ

「・」は中点(なかてん)読みます.

外国語の固有名詞によく使われます.「ニューヨーク・タイムズ」「スティーブ・ジョブズ」などが頭に浮かびます.

ただ,最近悩んでいるのが「『スティーブ・ジョブズ,マーク・ザッカーバーグ,イーロン・マスク・・・』のように人物の名前を並べるとき中点を使うのが本当に適切なのか?」ということ.中点と読点が一定の間隔で記されるため,その後に構造上必要な読点がきたときに,構造上必要な読点の意味が弱まり文章が読みにくくなってしまうからです.

例えば,

例文

iPhoneを発明したスティーブ・ジョブズ,Facebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ,スペースXとテスラのイーロン・マスク,この3名に共通することは,・・・

といったように文章が続く場合です.

中点の特性と文章の構造を考えると,ジョブスとザッカーバーグとマスクは,並列(同格)だと分かるようにしておきたい.そのため

例文

iPhoneを発明したスティーブ・ジョブズ・Facebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ・スペースXとテスラのイーロン・マスクこの3名に共通することは,・・・

本来ならこのように書きたい.しかし,「固有名詞の中点」と「構造上の中点」が干渉し,かえって分かりづらい文章になります.そこで至ったのは,今後は固有名詞と人物の名前の中点は書かない,そして中点の代わりにスペースを利用するという結論です.

例文

iPhoneを発明したスティーブ ジョブズ・Facebookを立ち上げたマーク ザッカーバーグ・スペースXとテスラのイーロン マスクこの3名に共通することは,・・・

結果このようになり,「構造上の中点」と「文章に必要な読点」を適切に配置できるようになりました.

これ以外で中点を利用するのは,並列な情報の間.「いつ・どこで・だれが・どのように」みたいな書き方をするときは,読点よりも中点を置いたほうが論理構造がしっかりします.「いつ」「どこで」「だれが」「どのように」は,すべて並列な情報だからです.

あとは,箇条書きで使うこともあります.

ただし,個人的には箇条書きで中点を使うのはおすすめしません.箇条書きを使う場合,各種ドキュメントツールのリスト機能をつかうようにしましょう.そのほうが編集や項目の追加が楽になります.



様々なかぎ括弧(かぎかっこ)

「 」 かぎ括弧(かぎかっこ)

「 」は,かぎ括弧(かぎかっこ)と読みます.文章では,会話の表現,筆者の考え,強調したいとき,引用,タイトル名や作品名を示すなどに使われます.

恐らく,最も使用頻度の高いカッコです.

WordPressなどウェブの場合,別の引用表現が用意されているので,引用を使うときはウェブ独自の引用表現を使うほうが好ましい.そのためウェブにおけるカギカッコは,「会話」「筆者の考え」「強調」で使うのが適切と考えます.(引用はツールの機能にある『引用表現』を使う)

タイトルや作品名については,上記と性質がことなるので弊ブログでは『 』(二重カッコ)で表現することにしています.

句読点と並び,かぎ括弧は分かりやすい文章を書く上ではとても大切.句読点とかぎ括弧は,文章を書くとき常に注意を払うことが重要です.

『 』 二重かぎ括弧(にじゅうかっこ)

二重かぎ括弧は,基本的にはかぎ括弧と同じ使い方で問題ありません.会話の表現,強調,タイトル名や作品名には二重かぎ括弧を使うとよいでしょう.

また二重かぎ括弧は,かぎ括弧(1重)の中で使用する符号としても使います.いわゆる入れ子構造です.例えば

例文

「この写真を撮った人は,落合陽一さんの『落合陽一の見ている風景と考えていること(note)』の影響を受けているなぁ」とふと感じた・・・

↑のような表現をしたいときに,「 」と『 』を入れ子構造にします.この際,筆者の考えを表現するための「 」(1重)の中に,タイトル名を示すための『 』(2重)を入れるようにしましょう.

( ) 丸括弧(まるかっこ)

( )は丸括弧(まるかっこ)・パーレンと読みます.

漢字・英語の読み方や,単語の解説を入れたいときに使います.日本語で文章を書く場合,半角ではなく全角のマルカッコを使用するのが一般的です.

弊ブログではこれまで,漢字や英語の読み方には「 / (スラッシュ)」を用いてきました.しかし,一般的に読み方を表す時にスラッシュを使うと分かりにくいので,これ以降は,読み方にスラッシュを使うのは止めることにします.

【 】すみつき括弧(すみつきかっこ)

すみつき括弧は,強調・件名・見出.ウェブでは特にタイトルに使われることが多い符号です.

個人的におすすめなのは,ビジネスシーンで【 】の中に件名を書くという使い方.

  • 【共有】
  • 【相談】
  • 【決済】
  • 【お礼】
  • 【相談】

↑のように,相手に何をしてほしいか,今から伝えることが何なのかを書いておくことで,スムーズな情報伝達ができます.

〈〉 山括弧(やまかっこ),[ ]大括弧(だいかっこ),その他のカッコ

かぎ括弧には,その他複数あります.個人的には,「カッコは前に紹介した4つで十分」と感じているので,それ以外のカッコは割愛します.

基本的には上記以外のどの括弧も,「引用」「強調」を表現したいときに使う符号.なので,用途を分けることができる人は,複数使ってもよいと思います.

引用符(クォーテーション・ダブルクオーテーション)

“ ” ヒゲちょん・ちょんちょんかっこ

“ ” は,ヒゲちょん・ちょんちょんかっこ・引用符と呼ばれます.

引用符とは文章中で,会話や引用であることを示すために付けられる符号のこと.「かぎ括弧」も同じ引用符です.

海外における「“ ”」が,日本における「かぎ括弧」なので,かぎ括弧と引用符を使い分ける明確なルールは無いと考えてよいでしょう.海外では「 ’ 」をシングルクォーテーション,「 ” 」をダブルクオーテーションと呼びます.

「“ ”(ダブルクオーテーション)」 「’ ’(シングルクォーテション)」 をどのようなルールで用いていくか?

さて,ダブルクオーテーションは,どのようなときに使うべきか.

「使わない」という選択肢も頭に浮かびました.ですが,文章の書き方に悩んでいるときに読んだ『〈新版〉日本語の作文技術』にヒントが.弊ブログではこれから,ダブルクオーテーションを使った括弧は,以下のルールで使っていくことに決めました.

  1. 「本当はそうではない」ときや,「いわゆる」つきのときに使う
  2. 自分ではそうは言わないが,相手側が使う言葉をそのまま使うとき

なお、さきに「”進歩的”ジャーナリスト」とか「このように不正確な”引用”をされると・・・」と書いたときに”進歩的”や”引用”のところでヒゲカッコ(チョンチョンカッコ)を使った。ヒゲカッコはこのように「本当はそうではない」ときとか、「いわゆる」つきのときに使われる。

引用 : 『〈新版〉日本語の作文技術』より

その他の符号

?(はてな・疑問符),!(エクスクラメーションマーク・感嘆符)

?は「はてな・疑問符」,!は「エクスクラメーションマーク・感嘆符」と読みます.その名の通り,疑問や感動の文であることを示すとき末尾に付けます.

例文

・「このiPhoneの容量は何ギガですか?」

・「新しいiPadが発売日に自宅に届いた!」

疑問符・感嘆符は,このような使い方をします.

疑問符・感嘆符には,

  • 「?(半角疑問符)」「?(全角疑問符)」
  • 「!(半角感嘆符)」「!(全角感嘆符)」

の2種類があります.

使い分けに厳密なルールはありません.日本語の文章では全角疑問符を使っているケースが多いような気がします.弊ブログでもその慣習にならい,今後は「?(全角疑問符)」「!(全角感嘆符)」に統一しようと考えています.

-(ハイフン),= (二重ハイフン・イコール)

「-」はハイフン・マイナス,「=」は二重ハイフン・イコールと読みます.

ハイフンは,一つの単語を分割して書くとき・複数の行に分けて書くときに使います.また+-(プラスマイナス)としての使い方や,電話番号で数字と数字の間に入れる際に用いることもあります.

二重ハイフンは,ハイフンと同じく単語を分割して書くとき.また「イコール」といった意味で文中に書くこともあります.

僕は文章を書くとき,「-」「=」はあまり利用しません.中点の項で「海外の人の名前の間にはスペースを入れるようにする」と書きました.このとき「中点の代替えとしてスペースを使うか,イコールを使うか」を悩んでいたので,今後スペースの代わりにイコールを使うようなルールにするかもしれません.

・・・ (点線・リーダー),、、、( 傍点・ゴマ),ー( 中線・長棒)

「・・・」 は点線(てんせん)・リーダー,「、、、」は 傍点(ぼうてん)・ゴマと読みます.

「・・・」「、、、」は,話していることや言葉が途中であることを示します.

弊ブログでは,「 」(かぎ括弧)を使って会話の内容を示すとき,しばしば使うことがありました.しかし最近は,表現が曖昧になるのを嫌ってほとんど使わないようになっています.

まとめ

「句読点」「かぎ括弧」「引用」「その他」の大きく4つに分けて,文章で符号をどう使うべきかを考えました.今後ブログで文章を書くときは,今回定めたルールをベースに投稿を続けていく予定です.

ここで紹介した以外にも「漢字と平仮名の使い分け」「平仮名とカタカナの表記による違い」「段落の考え方」など,文章を書くときにはいくつかの注意すべき点が.これらについては,別の機会に考え方を整理して紹介しようと考えています.

了.

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