新聞やニュースなどで「自動車メーカーの〇〇が、世界ではじめて自動運転レベル3搭載した〜」といった内容の記事をよく見かけます。
自動運転はレベル0からレベル5までの6段階に別れていて、レベル5に近づくほど人の手がかからなくなります。
- レベル0…自動運転の機能が全くない一般的な車
- レベル5…完全に自動運転が実現した未来の車
自動運転車の現状(2017年)
- 電気自動車メーカーのテスラは、「オートパイロット」という名前の自動運転レベル2にあたる機能を搭載しています。
- 日産は「プロパイロット」という名称で、新型セレナに自動運転レベル2の機能を搭載しました。
- ドイツの自動車メーカーAudi(アウディ)は、2017年秋に世界初の自動運転レベル3の車を発売することを発表しています。
この様に、現在世の中で「自動運転車」という名称で販売されている(または予定されている)車は、レベル1〜3の自動運転に該当します。
完全自動運転が実現する未来の自動運転車は、いつ登場するか?
その答えは誰にも分かりませんが、年々進歩していることは事実です。
そんな自動運転車のレベルや定義について、興味がある人は覚えておいてみてはいかがでしょうか!?
自動運転レベル0〜レベル2まで
自動運転車レベルの0〜2までの3段階は、基本的に人が主体となる自動運転です。
現時点では市場に出ている「自動運転」をうたう車すべてが、このレベルのいづれかに該当しています。
電気自動車で有名なテスラの車は「オートパイロット」という名称の自動運転機能を搭載していますが、正しくはオートパイロットしてくれないので注意が必要です。
自動運転レベル0:非自動運転
自動運転の機能を搭載していない、一般的な車のことを指します。
100%人の手によって運転を行う必要があります。
自動運転レベル1:ドライバー支援
自動ブレーキなど、運転支援システムが搭載された車のことです。
自動運転レベル2:部分的自動運転
部分的に自動運転ができる車のこと。
例:同一車線上の自動運転技術。一般道路では使えず、高速道路のみで可能。…など特定の条件下で自動運転が可能。
注意点:運転手の監督を常に必要とします。
自動運転レベル3〜レベル5まで
レベル2までの自動運転とは異なり、レベル3〜5までの自動運転は車とシステムが主体となります。
2017年秋頃に発売が予定されているアウディの自動運転車は、世界で初めて自動運転レベル3を搭載すると発表されています。
また、レベル4以上の運転手をほとんど必要としないレベル自動運転は、未だ開発されていません。
行き先を入力するだけで、安全に目的地まで運んでくれる自動運転車。
登場が待ち遠しいですね。
自動運転レベル3:条件付自動運転
条件付きで自動運転が可能となるレベル。
緊急事態を除いては、運転を車に任せることができる。
自動運転レベル4:高度自動運転
高度な自動運転レベル。
レベル3同様環境は限られるものの、原則運転手の対応を必要としない自動運転。
自動運転レベル5:完全自動運転
完全な自動運転が実現した未来の車。
運転手も不要。恐らくこのレベルに達すると、「運転席そのもの」が車の中から無くなっていることでしょう。
自動運転レベルの定義とその特徴まとめ
米国自動運転車技術会=SAEの定義より | ||
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人間が主体となる自動運転 | レベル0:非自動運転 | 自動運転の機能を搭載していない、一般的な車。 100%人の手による運転。 |
レベル1:ドライバー支援 | 自動ブレーキなど、運転支援システムが搭載された車。 | |
レベル2:部分的自動運転 | 部分的に自動運転ができる車。 限定的な範囲での自動運転が可能。 |
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システムが主体となる自動運転 | レベル3:条件付自動運転 | 条件付きで自動運転が可能となるレベル。 緊急事態を除いては、運転を車に任せることができる。 |
レベル4:高度自動運転 | レベル3同様環境は限られるものの、限定的な範囲では自動運転を完遂。 原則、運転手の対応を必要としない自動運転。 |
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レベル5:完全自動運転 | 範囲を限定しない自動運転の完遂。 ドライバーの支援を全く必要しないレベル。 |