皆さんは普段使っているGoogleの検索結果が、使う人によってビミョーに違うことを知っていますか?
例えば、筆者のようにゲームばかりして過ごしてきたアラフォーに近づいているオッサンの検索する
「ドラクエ ネット おもしろ記事」
というキーワードに対する結果と、今記事を読んでくださっている勉強熱心なあなたの検索結果は異なるということです。
これはGoogleが行っているフィルタリングという行為(機能)で、良い面もあれば悪い面もあります。
この記事ではそんなフィルタリングに関する基礎知識を、Googleのシークレットのモードの使い方とあわせてまとめています。
Google Chromeのシークレットモードとは!?
まずはGoogle Chrome(以下クローム)の「シークレットモード」について簡単に理解しておきましょう。
「シークレットモード」とはGoogleを使って検索を行う際に、パーソナライズされた検索結果を表示しないためのモードのことをいいます。
Googleアカウントにログインした状態で検索を行うと、個人の行動履歴や過去閲覧したウェブサイトなどの情報によって調整された検索結果が表示されるようになっています。
この機能によって、Googleの検索結果は利用するユーザーごとにビミョーに変わってしまいます。
よく見るサイトなどを表示したいときはとても便利な機能なのですが、パーソナライズされた検索結果を表示させたくない場合はクロームに用意されている「シークレットモード(別名:プライベートブラウジング)の機能を利用することをオススメします。
参照:シークレット モードでプライベート ブラウジングを行う(Chromeヘルプ)
クロームのシークレットモードの使い方
シークレットモードは別名Private Browsing(プライベート・ブラウジング)とも呼ばれています。
どちらで呼び方も正しいのですが、この記事では一般的に多く使われている”シークレットモード”と呼ぶように統一しておきます。
シークレットモードを使うことで、フィルタリングされていない検索結果を見ることができたり、個人情報や閲覧履歴を残さずGoogleの検索を利用することができます。
詳しいことは後ほどメリット・デメリットの項目で解説しますので、まずはスマホやパソコンでのシークレットモードの使い方を覚えましょう。
パソコンでのシークレットモードの使い方
パソコン(Chrome)のシークレットモードの使い方は非常に簡単です。
Chromeブラウザの右上に3点アイコン(設定メニューへ)が表示されていますので、まずはここをクリックしましょう。
クリックするとメニューが表示されます。
「新しいシークレットウインドウ」メニューが上から3つ目に表示されています。
これをクリックするとシークレットウィンドウが開き、シークレットモードを利用できるようになります。
背景の色などが黒っぽくなっているため、自分がシークレットモードを使っているか?は一目瞭然です。
シークレットモードになると、閲覧履歴やキャッシュが残らず安全にインターネットを利用することができます。
またこの状態での検索は、個人のGoogleアカウントの行動履歴が反映されない検索結果が返ってきます。
よく利用する場合はショートカットキーを覚えておこう
シークレットモードを日頃からよく利用する人は、ぜひショートカットキーを覚えておきましょう。
- Windowsパソコンの場合…Ctrl + Shift + Nキー
- Macパソコンの場合…Command + Shift + Nキー
を押すと、一瞬でシークレットモード起動することができます。
「ほんの数秒の時間短縮にかならないし〜」と思いがちかもしれませんが、日常的に使う機能こそショートカットキーを活用し効率化に努めましょう。
ちりも積もればなんとやらです。
この小さな積み重ねが、大きな生産性の向上につながります。
iOS(iPhone/iPad)でのシークレットモードの使い方
iPhoneやiPadなどのiOSデバイスでも、シークレットモードを使うことができます。
iOS用のクロームアプリが必要ですので、インストールしていない人はApp Storeからインストールしておきましょう。
インストール:Chrome – Google のウェブブラウザ(iOS版)
アプリを起動したら、右上にある3点アイコンでメニューを開きます。
「新しいシークレット タブ」をタップすると、新規タブとしてシークレットモードタブが起動します。
閉じる際は、3点アイコンの左にある四角い数字が表示されているアイコンをタップします。
タブ切り替え画面になるので、右上の×アイコンをタップして各タブを閉じましょう。
(全部のシークレットモードタブを閉じるとモードが終了します)
3D Touchを使って一瞬でシークレットモードを起動する
3D Touchに対応したiPhoneであれば、さらに簡単にシークレットモードを起動する方法があります。
記事執筆時点では、iPhone6s/6s Plus/7/7 PlusのiPhoneが対象です。
上記の対象のiPhoneをお持ちであれば、ホーム画面からクロームのアイコンを強くググっと押し込んでみてください。
ブルッとiPhoneが震えたら、メニューが表示されます。
その中にある「新しいシークレット タブ」をタップすれば、まさに一瞬でシークレットモードが起動します。
Android端末でのシークレットモードの使い方
Android端末の場合もiPhoneとほとんど同じです。
クロームアプリを開き、右上にある3点アイコンでメニューをタップします。
「新しいシークレットタブ」をタップするとシークレットモードが起動します。
シークレットモードを終了する際は、右上にある×アイコンをタップします。
Android 5.0(Lollipop)以降は、上から下にスワイプして、「Chrome: シークレットタブをすべて閉じる」をタップして終了することもできます。
インストール:Chrome – Google のウェブブラウザ(Android版)
シークレットモードのメリット・デメリット
シークレットモードにもメリットとデメリットがあります。
まずはメリットから。
Amazonなどでお買い物をする際に、クレジットカードなどの個人情報をなるべく残したくない場合はシークレットモードを利用しましょう。
シークレットモードの利点は、閲覧履歴やCookie情報が残らないことです。
そのため、職場や家族で利用するような共用パソコンや、ネットカフェなどで利用するパソコンではシークレットモードを利用したほうが良いでしょう。
逆にデメリットは、Cookieや閲覧履歴が残らないことです。
毎日ログインするようなお気に入りのウェブサイトの場合、毎回IDやパスワード手入力するのは非常に手間がかかります。
この辺の煩わしさはシークレットモードのデメリットと言えるでしょう。
まとめ:最後にフィルタリングについて理解しておこう!!
筆者も最初にシークレットモードについて知ったときは「へ〜、便利な機能がクロームにはあるなぁ〜」と感動し、状況によってはシークレットモードを利用するようになりました。
- クロームにはシークレットモードという機能がある
- シークレットモードを使うと履歴やCookieが残らない
- シークレットモードで検索するとフィルタリングされない検索結果が返ってくる
- よくつかう(ログインする)サイトではシークレットモードはやや煩わしい
- 職場やネットカフェなど共用のPCではシークレットモードを利用したほうが良い
スマートフォンが普及して、日常的に検索を行なうようになってきているのでシークレットモードの特徴はぜひ頭に入れておくと良いでしょう。
私たちの情報はフィルタリングされている!?
さて、最後にはなりましたが冒頭ご紹介したフィルタリングについて少し書いておこうと思います。
GoogleやAmazonなどのWebサービスは、日々進化しておりどんどん便利になっています。
そんな便利な現代で生活するにおいて、情報は常にフィルタリングされているということを意識しておいた方が良いと筆者は考えています。
ちょっと話はそれますが…
「ネットサーフィンで訪れたサイトに、たまたま自分の興味がある商品の広告がでていたのでついクリックして買い物してしまった」
「長年キュレーションアプリを使って情報収集を習慣化しているので、最近は知っているニュースも多くなりだいぶ成長してきたと感じる」
といった経験はどれくらいの方がお持ちでしょうか!?
「ちょっと当てはまるかも〜」と思った人は、もう少しだけお付き合いください。
現在多くのウェブサービスでは、利用者ひとりひとりにカスタマイズされた情報が提供されるようになっています。
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例えば、ネットサーフィンで訪れたサイトの広告に気になる商品が出るのは、あなたがその商品を検索したりAmazonでお気に入りリストに入れたことをインターネットが知っているからです。
その情報をもとに、訪問先のサイトが広告(Googleの広告サービス)表示しているのです。
キュレーションアプリで知識がついてきたよう感じるのは、アプリがユーザーの好みを把握しその人が好みそうなニュースを表示するようになっているからです。
自分の目の前に表示されている情報がフィルタリングされていることを理解しておかないと、ついつい買い物でお金を使いすぎてしまったり、自分はとても賢い人間(実は偏った情報ばかりを知っているだけ)になったように勘違いをしてしまします。
「情報は常にフィルタリングされている」という意識を持ち、無駄な浪費や知識の偏りには十分に注意しておきましょう。
フィルタリングの世界から自分を守るには
最近ではこのように、パーソナライズドされた情報に囲まれてしまうことを「”フィルターバブル”に閉じ込められる」と言います。
過度なフィルターバブルから、自分を守るためにはどういった工夫が必要なのでしょうか?
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いつもと違う道をとおる
本来インターネットは、豊富な情報源や選択肢を提供してくれるものです。
しかしフィルターバブルに包まれてしまうことで、その情報や選択肢の大半に気づかずに過ごしています。
「ネットには豊富な情報源や選択肢がある」ここにまずは注目してみましょう。
ネットに情報が沢山有ることは事実です。問題はわたしたちがいつも通る道(訪問するサイト)に、知らないうちに偏りがつくられていることです。
まずは通る道を、意識的に変えてみてはどうでしょうか?
いつもは見ないニュースサイトを訪問したり、ちょっと苦手なテーマをフォローしたりするだけで世界が変わることもあります。
Cookieを定期的に削除する
ほとんどのインターネットブラウザには、Cookieを削除する機能が備わっています。
オプションや設定から、「Cookieの削除」を選択するだけで簡単に情報を削除することができます。
Cookieを定期的に削除すれば、フィルタリングをある程度回避することができます。
Cookieが削除されてデメリットが多い場合は、メインで利用するブラウザとは別にサブのブラウザをつくりそちらのCookieだけを消すようにしてみると良いでしょう。
フィルターの管理が簡単なSNSを利用する
SNSに流れる情報もフィルタリングされています。
しかしサービスによっては、フィルタリングの条件がシンプルで分かりやすいものも存在します。
例えば日本で人気のTwitterなどがそうです。
Twitterのフィルタリングは非常にシンプルで、フォローしている人のつぶやきが時系列で流れてくるようになっています。
それ以外にはあまりフィルターの条件などがありません。
逆にフェイスブックなどは、フィルタリングの条件が毎日の用に変更されており情報も不透明です。
なぜ自分のタイムラインにこの情報が流れているのか?ときには理解できない場合があります。
情報収集するSNSサービスも、フィルタリングされやすいモノとそうでないモノとを整理し理解しておくと良いでしょう。
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