「水鏡」とは水面に姿が映ること.#水鏡写真 #写真についての覚書

日本語には,「水鏡」という言葉がある.水面に何かが映る現象や,水面を鏡のように利用することを意味している.

読み方は「すいきょう」「みずかがみ」のどちらでも間違いないようだ.

みず かがみ 【水鏡】
水面に姿が映ること。また,鏡のように水面に姿を映して見ること。

みずかがみ【水鏡】
歴史物語。三巻。作者は中山忠親とする説が有力だが未詳。一二世紀末に成立。「大鏡」の形式にならい,「大鏡」が記述した以前の神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記す。「扶桑略記」などを資料としており,仏教説話を多く取り入れている。四鏡の一。

すい きょう 【水鏡】
①水面に物の影がうつって見えること。みずかがみ。
②〔世説新語〕(水がありのままに物の姿をうつすように)おこないを正しくし,人の模範となること。また,その人。

ちなみに「水鏡(すいきょう)」と読む方には,「(水がありのまま映すように)おこないを正しくし,人の模範となること」という意味も含まれている.

雨の日にカメラを持ち出すと,水たまりに映る世界を愉しむことができるので,「水鏡写真(すいきょうしゃしん)」と読んで,雨の写真を撮りためるのも乙なものかもしれない.

<了>

SourceNote

引用箇所はすべて『大辞林(iPhoneアプリ)』からの引用です.

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