Apple TV+でしか観ることのできない『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』が,大変面白いドラマだったので,「Apple TV+,加入したけど何を見ればいいの」という人向けに感想をまとめておきます.
これまで観たApple TV+の限定作品中で,一番面白いと感じたので,観るものに困っている人の参考になれば幸いです.
ちょっとだけ前置き,いままでApple TV+は,契約⇔解約を繰り返しているような状態だった.
Apple TV+(アップルティービープラス)は,月額600円でオリジナル作品が見放題というNetflixやプライムビデオと同じ月額課金制のサービス.サービス開始から2年ほど経過しており,徐々に作品数も充実してきています.
Apple製品を購入すると,時期によっては3ヶ月(長い場合だと1年)程度は無料で利用することができるので,Apple製品を買った人は「無料期間を使ってとりあえず加入しているという」ケースもあるでしょう.
例にもれず僕もこのケースで,1年ほど利用していましたが,面白い作品に出会うことができず無料期間終了と同時に解約.その後はApple OneにApple TV+が含まれているので利用していましたが,ドキュメンタリーをたまに見るくらい.数ヶ月前にApple Oneもに解約したので,しばらくはApple TV+には未加入の状態が続いてました.
正直なところ,Apple TV+を再契約する理由は,9月24日からシリーズが配信開始する『ファウンデーション』で,「そろそろ契約しておこうかな」と久しぶりApple TVアプリを触っているときに『テッド・ラッソ』が目に止まった,というのが本作品を視聴したキッカケ.
AppleTV+加入せずとも,1話と2話は視聴可能なので,もし『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』が気になっている人は,トライアル感覚でお試ししてみるとよいでしょう.僕のように『テッド・ラッソ』の世界に引き込まれてしまうかも.
Apple TV+『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』,月額600円払っても観る価値を感じたAppleオリジナルシリーズ作品.
前置きに書いた通り,『テッド・ラッソ』は1話と2話を無料で観ることができます.ジャンルはアメリカンコメディ,好みの分かれるジャンルなので,まずは2話目まで観てから続きを見る(課金する)か判断するのが良いと思います.
あらすじは,こんな感じ.
アメリカンフットボールの人気監督テッド ラッソは,プレミアリーグのAFCリッチモンドというチームの監督に就任.
リッチモンドは成績が振るわず,スター選手ジェイミー タートのワンマンプレイに依存する戦略ばかりで,チームも分裂しかかっているような状態.そんなチームを,超ポジティブなラッソが率いて変えていく,というのが物語の本筋.
明るい性格のラッソだが,家庭では離婚問題を抱えていたり,ラッソの監督抜擢にはオーナーであるレベッカの思惑が絡んでいたりと,定番といえば定番の展開を絡めながらエピソードが進んでいく.
ラッソのチームを率いる姿勢や,選手を信頼する哲学などから学ぶことも多く,ちょこちょこ登場するアメリカ映画の小ネタで笑いながら,あっという間にシーズン1を観終えてしまいました.
1つのエピソードが30分ちょっとなこともあり,テンポよくストーリーが進むので,スキマ時間を使ってドラマを楽しみたい人にも本作はおすすめです.
以下は,個人的にラッソのセリフで,一番気に入っている言葉.
チームの主将であるロイに,基金を募るパーティでラッソがかけた言葉です.これを伝えた後,すぐにオーナーのレベッカに呼ばれてその場を去りますが,「思いつきで言ったが気に入った」と笑顔で去っていくのもテッドらしく,とても好きなシーンです.
この記事を書いている2021年9月時点では,エピソード2が配信中で最新話が毎週金曜日に追加されています.Netflixで「ドラマのイッキ見」が習慣化しつつある我々ですが,Apple TV+のように毎週決まった曜日にエピソードが追加されるというのは,現代ネット社会ではある意味新鮮な体験だと感じました.(続きが観たくて,次の金曜日が待ち遠しくなるという体験は久しぶり)
エミー賞の歴史を塗り替えた「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
この記事を書くためのリサーチをして知ったのですが,『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』は,エミー賞で20部門にノミネートされた非常の評価の高い作品でした.
エミー賞(エミーしょう、英語: Emmy Award、通称エミー)は、アメリカ合衆国で放送される優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞である。映画におけるアカデミー賞、演劇におけるトニー賞、音楽におけるグラミー賞に相当する、最も権威ある文化賞のひとつ。
ウィキペディア: エミー賞
エミー賞にはいくつかの種類があるが、一般的にエミー賞というとテレビドラマとバラエティ番組を対象とするプライムタイム・エミー賞を指す。
「評価が高い=作品として面白いか」は別問題ですが,エミー賞で複数の部門にノミネートされているということは,世界中で一定の評価を得ていることになります.無料で視聴できる2話目までは,お試ししてみる価値のある作品であることは間違いないでしょう.
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
Apple Newsroom
ジェイソン・サダイキス演じるテッド・ラッソは、アメフトのコーチでしたが経験なくしてイギリスでサッカーチームの監督を務めることになります。足りない知識を持ち前の楽観主義と負けん気、そしてビスケットで補う奮闘ぶりを描くコメディです。幅広く高い評価を得たこのシリーズには、ハンナ・ワディンガム、ブレンダン・ハント、ジェレミー・スウィフト、ジュノー・テンプル、ブレット・ゴールドスタイン、フィル・ダンスター、ニック・モハメッドも出演しています。新シーズンでは、AFCリッチモンドに協力するためにやってきたスポーツ心理学者のシャロン役で、サラ・ナイルズが新たにキャストに加わっています。
サダイキスは、主演に加え、ビル・ローレンスが所有するDoozer Productionsを通じてローレンスと共にエグゼクティブプロデューサーも務めており、Warner Bros.とUniversal Studio Groupの一部門であるUniversal Televisionも製作に携わっています。Doozerのジェフ・インゴルドもエグゼクティブプロデューサーとして名を連ねており、リザ・カッツァーが共同エグゼクティブプロデューサーを務めています。このシリーズは、サダイキス、ローレンス、ブレンダン・ハント、ジョー・ケリーによって企画されたもので、実在していたNBC Sportsの構成とキャラクターに基づいています。
まとめ: 2年で代表作が揃ってきた感のあるApple TV+に期待.
テッド ラッソで月額600円は十分に回収できているので,近日配信となる『ファウンデーション』だけでなく他のAppleオリジナル作品も観てみようと考えています.まずはテッド ラッソのように,エミー賞にノミネートされているものの中から,自分に合いそうな作品に手を出してみる予定です.
- 神話クエスト
- セントラル・パーク
- サーヴァント ターナー家の子守
- ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている
- ボーイズ・ステイト
- その年、地球が変わった
- カープール・カラオケ
『神話クエスト』あたりも自分の好みに合いそうなので,次の面白い作品に出会えたときは,AppleTV+おすすめ作品としてまたご紹介します.
〈了〉
SourceNotes
- Apple Newsroom: Apple、初年度のコメディシリーズとして史上最多ノミネートを獲得しエミー賞の歴史を塗り替えた「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」の20部門のノミネートを含め、エミー賞で35部門のノミネートを達成
- ウィキペディア: エミー賞