Apple の販売するノートブック MacBook Air の歴史を紹介.2020年12月時点の最新情報をまとめています.「MacBook Air の歴史」「MacBook Air の販売サイクル「MacBook Air を長く使っているユーザーのナマの声」を知りたい人におすすめの記事です.
- MacBook Air の歴史
- MacBook Air の発売サイクル
- MacBook Air を10年使い続ける理由
2020年11月,Appleシリコン搭載の MacBook Air を買いました.新機種を購入したこともあって,改めて MacBook Air の素晴らしさを実感している今日このごろ.
MacBook Air の歴史を振り返っていると,自分がMacBook Air を使い始めてから10年が過ぎていることに気づきました.Wikipedia と自分の記憶をたよりに,MacBook Air の歴史を紹介します.
紹介する歴史は,MacBook Air に限定,その他の Mac の歴史にはほとんど触れていません.悪しからず.
MacBook Air の歴史
MacBook Air と聞いて頭に浮かぶのは,Apple の創業者 スティーブ ジョブズ が封筒から MacBook Air を取り出すあのシーン.たぶんこの場面は死ぬまで忘れないと思う.それくらい印象的なプレゼンテーションでした.この頃から,軽くて薄くてサクサク動くノートPCというイメージが世間に浸透していきました.
MacBook Air の世代分析
この記事では,一般的な「第○世代」とは別に MacBook Air の移り変わりを「第○期」というフェーズで分けてみました.2020 M1 MacBook Air を『第四期の MacBook Air 』としています.
この記事の見出しにもなっている MacBook Air の世代分析は,細かいモデルチェンジとは違い,デザインや販売ラインナップの変革をざっくり理解する助けになります.
ちなみに,初代からアップデートされた回数で世代をカウントすると,2020 M1 MacBook Air で15世代目.MacBook Air はすでに歴史があるノートPCですね.
MacBook Air 第一期 : Early 2008 – Mid 2009
2008年に初代 MacBook Air が発売され,Mid 2009 の MacBook Air までは MagSafe の電源ポート以外が収納されるデザインだった.この頃の MacBook Air には,入出力端子部分を隠す I / Oドアがあったという意味.
Early 2008 – Mid 2009 までは,13インチモデルのみが販売されていた.(この記事にでてくる引用はすべて Wikipedia から)
2008年1月15日: 第1世代 MacBook Air(記念すべき初のMacBook Air)
Macworld 2008で最初のMacBook Airが発表され、「世界最薄のノートブック(The world’s thinnest notebook)」とのキャッチコピーを掲げた。当時のアップルCEOスティーブ・ジョブズが、書類用の茶封筒からMacBook Airを取り出すという印象的な演出を行った。
2008年10月15日: 第2世代 MacBook Air
Mini DisplayPortを搭載、GeForce 9400Mを採用したモデルが発表された。
2009年9月6日 :第3世代 MacBook Air
CPUを高速化。
MacBook Air 第二期 : Late 2010 – 2017
2010年モデルから少しデザインが変更,電源ポート以外もすぐアクセスできるようになる.(I / Oドアが廃止される)これ以降,全モデルの MacBook Air のポートはむき出しの設計が採用される.
2010年モデルから,11インチと13インチの2モデルが販売されるようになる.この頃からMacBook Air の記憶装置(ストレージ)は,HDD からフラッシュストレージが採用される.2011モデルでは,一時的に廃止されていたバックライトキーボードも復活.
2012 では,電源コネクタの仕様が「MagSafe」>「MagSafe 2」になり形状がやや変更される.2012年から2017年までは基本的にマイナーアップデートが繰り返され,中身は良くなるものの,外観の変更はほとんど無かった.
2016年には11インチモデルが廃止され,13インチ MacBook Air のみが販売される.これは2015年にリニューアルされた無印 MacBook の影響が大きい.12インチのRetinaディスプレイで発売された無印 MacBook は,これまで Apple の小型ノートPCの代名詞だった11インチ MacBook Air と競合するようになっていた.
参照: Wikipedia MacBook
https://ja.wikipedia.org/wiki/MacBook
2017年にも13インチ MacBook Air は発売された.しかし,ここでもマイナーアップデートにとどまる.(うろ覚えですが,値段はちょっと下がっていたような記憶があります)
2010年10月20日 : 第4世代 MacBook Air(11インチ / 13インチの2モデルに)
“Back to the Mac”で刷新され、新デザインの13.3インチモデルに加えて新たに11.6インチモデルを追加。キーボードのバックライトが廃止される。また、独立したクリックボタンが廃止され、全モデルがフラッシュストレージとなる。
2011年7月20日: 第5世代 MacBook Air
Mac OS X Lion、Intel Core i5またはIntel Core i7プロセッサ、Thunderboltが搭載され、バックライトキーボードが復活した。
2012年6月11日: 第6世代 MacBook Air
USB3.0ポートを初搭載したMacBook Airが登場。電源コネクターがMagSafeからMagSafe2コネクターに変更、コネクターの形状も変わる。
またこの期間に販売されていたMacBook Air(Mid 2012)に搭載されている記憶装置(64/128GBのフラッシュストレージ)の一部に、データが消失する不具合がある為、リペアエクステンションプログラムが行われた。
2013年10月18日から開始され、MacBook Airの最初の小売販売日から3年間実施されていた。MacBook Air Flash Storage Firmware Update 1.1を実行することで、対象かどうかが判明する。
2013年6月10日: 第7世代 MacBook Air
WWDC2013にて、第4世代Haswellマイクロアーキテクチャ搭載モデルを発表。
2014年4月29日: 第8世代 MacBook Air
前年モデルからのマイナーバージョンアップとして大きな発表なく登場した。
2015年3月10日: 第9世代 MacBook Air
新しいMacBookと共に発表された、第5世代Broadwellマイクロアーキテクチャ搭載モデルが登場する。
2016年10月28日: 第10世代 MacBook Air
11インチモデルの販売が終了。
2017年6月5日: 第11世代 MacBook Air
WWDC2017が開催されたタイミングでサイレントアップデートされる。
以下余談.
ぼくが初めて買った MacBook Air は,Mid 2011 モデルでした.当時 Mac に全然詳しくなかったので,ネット記事を見て噂される発売日に Apple Store 近くで待機していたことをはっきりと覚えています.
2011 MacBook Air は,OS も『Mac OS X Lion』になり操作感がガラッと変わりました.
すでにこの頃から,MacBook Air はノートPCを求める人が憧れる製品となっていたように感じます.
MacBook Air 第三期 : 2018 – 2020
2018年には筐体に100%再生アルミニウムが採用され,全面的にデザインを変更した新しい MacBook Air が発売される.これ以降,(この記事を書いている)2020年末まではデザインの変更は行われていない.
2018年の MacBook Air も,2020年の M1チップ MacBook Air も見た目は全く同じです.外観で見分けることはおそらく不可能.2008年に登場した MacBook Airのフルモデルチェンジが2018年だったということは,次にデザインが変わるのは2025年前後かもしれません.
2018年10月30日:第12世代 MacBook Air(8年ぶりのデザインチェンジ)
筐体に100%再生アルミニウムを使用し、全面的に刷新され、Apple T2チップと第8世代Amber LakeマイクロアーキテクチャのMacBook Airを発表。
2019年7月9日第13世代 MacBook Air
ディスプレイ(輝度アップとTrue Tone対応)の変更を施し、価格改定で値下げが行われた。
2020年3月18日 第14世代 MacBook Air
第10世代Ice Lakeマイクロアーキテクチャ搭載モデルが登場する。
MacBook Air 第四期 : 2020 M1 MacBook Air
2020年11月,初の Apple シリコンを登載したMac が3モデル発売されました.その中のひとつが『M1 MacBook Air 2020』.
筐体,デザインともに大きな変更はないものの,Apple シリコンが搭載された MacBook Air は新しい世代だと考えることができる.見た目は全く同じだが,処理速度や性能は別次元.環境と作業内容に影響されるものの,2019の MacBook Pro と遜色ないパフォーマンスを発揮することも多いと言われている.
2020年末 時点においては,『M1チップ搭載の MacBook Air 』が最新モデル.
2020年11月11日: 第15世代 MacBook Air(Apple M1チップ搭載モデル)
Appleシリコン(M1)を採用したモデルが登場する。
MacBook Air を10年使い続ける理由
2011年にはじめて MacBook Air を買ってから10年,MacBook Air だけを使い続けています.「なぜ MacBook Air だけを使い続けているのか」を考えてみると,理由は大きく2つあることがわかってきました.
- デザインが好み
- 持ち運びやすさと性能のバランスが秀逸
まずは1つめ,デザインがかっこいいこと.
「スタバでMacを広げてドヤっている」と揶揄されることがあります.個人的には「なにがいけないのだろう」と感じます.洋服はダサいよりかっこいいのが良いし,家具もわざわざ見た目の気に入らないものを買う人はいません.
かっこいい,デザインが好き,ということはモノを選択するときの大切な基準です.
Apple の製品,特にここで紹介している MacBook Air は他社のノートPCと比較してもデザイン性が高いです.アルミ削り出しの筐体は本当に綺麗です.触っていても心地いい質感をしています.iPhone や iPad に近い発色のディスプレイには,まったく違和感を感じません.
ポートも最小限,他にあるのはイヤホン端子だけ.最高に潔く粋なデザインです.
そして2つめ,携帯性と性能のバランス優れていること.
すべての人が MacBook Air を買って満足するわけではありません.ただ,多くのノートPCユーザーにとって,MacBook Air は優れたパフォーマンスと携帯性を備えています.特に 2020年の M1チップを登載した MacBook Air が出てからその傾向は顕著になりました.
そもそも MacBook Air は持ち運びやすさと性能バランスの良いマシンです.「ウェブや動画を見る」「外出先で簡単な作業をする」「ブログを書く」「簡単な画像編集や動画編集を行う」このような作業はすべてこなすことができます.
パソコンに大きな負荷がかかる作業をしない場合,MacBook Air はとてもバランスの良いデバイスです.
M1チップが搭載されさらに多くのニーズに応える万能PCに
さらに,M1 チップを登載した MacBook Air は,「スペック的に少々難しい」とされていた重たい動画の編集や,容量の大きい写真の編集もスムーズになりました.
これまでライトなユーザー向けだった Air が,MacBook Pro のスペックを求めていた人が欲しがる端末に進化したということです.
M1 チップ搭載の MacBook Air は,より幅広いニーズに対応する最強のノートPCとなりました.価格も年々さがっている傾向にあり,一番シンプルなモデルは 104,800円(税別)で購入できます.
ノートPCの購入を検討している人は,必ず 最新の MacBook Air を検討することになるでしょう.それくらい今の MacBook Air は優れた製品なのです.
〈了〉
SourceNotes
- Apple
https://www.apple.com/jp/ - Apple : MacBook Air
https://www.apple.com/jp/macbook-air/ - Wikipedia : MacBook Air
https://ja.wikipedia.org/wiki/MacBook_Air