W-NIKKOR・C 3.5cm f/2.5 × Nikon Z6 「60年前に製造された日本光学時代のレンズで,夏の晴れた空の周辺減光を楽しむ」 #写真機散歩

Photo : SMATU.net

Nikonのオールドレンズ『W-NIKKOR・C 3.5cm f/2.5』とZ6でお散歩.天気は晴れ,気温は35度.夏らしいのスカッと晴れた暑い(むしろ酷暑な)一日でした.今年は空調服が売れそう.

60年前に製造された日本光学時代のレンズ『W-NIKKOR・C 3.5cm f/2.5』.
レンジファインダーのカメラを作っていた頃のNikonのレンズ.

W-NIKKOR・C 3.5cm f/2.5 × Nikon Z6 「60年前に製造された日本光学時代のレンズで,夏の晴れた空の周辺減光を楽しむ」

W-NIKKOR・C f/2.5 3.5cm』は,約60年前に製造されていた日本光学(Nippon Kogaku Japan)と刻印されているオールドレンズ.Nikonがまだレンジファインダーのカメラを作っていた時代のレンズです.

夏のスカッと晴れた空を,周辺減光を楽しみながら撮影.以前はAPS-CセンサーのZ50を使っていましたが,今回はフルサイズのZ6を使用して撮影.センサーの大きいカメラの方が,よりオールドレンズの味わいを楽しめる.

背景がごちゃごちゃしていると,ややグルグルしたボケに見えなくもない.
左にある排水溝は入れないほうがよかった.(構図が下手くそ)
夏はヒマワリを撮影したくなる.
青空を撮ると,必ず周辺減光が現れる.
夏をレトロな雰囲気で
オールドレンズは,錆びたものとの相性がいいような気もする.
写り込んだ空を撮ると,一層古めかしい表現をしてくれる.
綺麗に立てに並んだひまわりが綺麗.
ややアンダー気味に撮ると古いレンズっぽい雰囲気が際立つような.
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周辺減光とは??

周辺減光とは,写真の四隅が中心部分に比べて暗く写る現象のこと.(英語では,Optical Vignetting)スカッと晴れた青空や,色ムラの無い壁面などを撮影した時に顕著に現れる.

比較的古い,数十年前(もしくはそれ以上古い時期)に製造されたフィルム時代のレンズで撮影した時に出ることが多い.「絞り開放」「広角レンズ」「フルサイズカメラ」などの条件が揃うと,周辺減光が発生しやすい.

周辺減光は必ずしも悪いという訳ではない.四隅が暗く写ることで味わいのある少しレトロな表現を楽しむこともできる.フィルム時代の写真や表現が好きな人は,オールドレンズを使って撮影してみるとよいでしょう.

きっとオールドレンズが好きになると思います.

画面全体の均一性は良好(絞って撮影したら),でもピント部分はソフトな写り.
やはりザワザワした背景をボカすと,少しだけグルグルボケを出してくれる.
昆虫も暑さを感じとり,岩の日陰に隠れている.
錆びたオブジェクトと青空を撮るのが楽しい.
季節が過ぎてしまい込まれた桜(作りもの)
焼けた昼間の地面を切り取っても,なんとなく夕暮れのような印象を残してくれるレンズ.

〈了〉

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