ニコンのフルサイズ版ミラーレス『Zシリーズ』のバッテリーは,どのモデルも共有です(Z50はAPS-Cなので除く).カメラ本体を購入すると,『EN-EL15c』または『EN-EL15b』の純正バッテリーが同梱されます.
初代のZ6,Z7には『EN-EL15b』が,2世代目のZ6 ⅡとZ7 Ⅱには『EN-EL15c』が付属しており.基本的には同じバッテリー(容量の違い)なので,充電器も共通で使用できます.
- Z6,Z7 > 『EN-EL15b』が付属
- Z6 Ⅱ,Z7 Ⅱ > 『EN-EL15c』が付属
2020年にZ6を購入してから約1年ほど,ずっとバッテリーは1本だけで運用してきましたが,最近は一日中撮影する機会も増え,ややバッテリー残量が不安になることが多くなりました.1年間ニコンのZ6を使ってみて,「Zマウントは投資する価値が十分ある」と判断したため,今回バッテリーを買い足すことにしました.
ニコン純正バッテリー『EN-EL15c』『EN-EL15b』の違い.
- 『EN-EL15c』は新型
- 『EN-EL15b』は旧型
と理解しておけばOK,新型の『EN-EL15c』は容量も増え長時間カメラを使用することができます.
- 『EN-EL15c』 > 2,280mAh 16Wh
- 『EN-EL15b』 > 1,900mAh 14Wh
バッテリーの外観は,新型のほうがやや黒っぽい色合いです.しかし,マップカメラのウェブ画像では,新型 = グレーっぽい外観なので,製造時期によって外の色合いは異なるのかもしれません.どちらにせよバッテリー背面に型番が記してあるので,そちらを見て判断してください.
容量と色合い以外は形も全く同じで,Zシリーズのフルサイズ機にはすべてこのタイプのバッテリーを使用します.前述したとおり,最新のZ6 ⅡやZ7 Ⅱには新型の『EN-EL15c』が付属,Z6やZ7には『EN-EL15b』が同梱されています.
ニコン純正バッテリー『EN-EL15c』の同梱品
純正バッテリー『EN-EL15c』の同梱品はシンプルです.「バッテリー本体」「バッテリーキャップ(本体に付属)」「マニュアル」の3つです.
バッテリーキャップは持ち運び時に装着しておく必要があるため,捨てたりせずに大切に補完しておきましょう.
バッテリー2個運用のメリット・デメリット.
バッテリーを1個運用 → 2個運用に変えてみて感じるのは,安心してとにかく写真をたくさん撮れること.
純正バッテリーを使用した場合,撮影可能コマ数は約310〜450コマくらい.僕の場合,SnapBridgeという画像を転送するアプリを使いながら写真を撮っていますが,フル充電で公称値の350枚くらい撮影ができていました.
1日で300枚以上撮る日は多くないものの,バッテリー1本運用だと夕方〜夜にかけて電池残量が不安になることがあります.しかし,バッテリーが2個あれば,600〜800枚ほど撮影まで堪えられるので,一日中スナップ撮影していても,バッテリー不足に悩まされることはありません.
以下は,ニコン公式サイトからの撮影コマ数の引用です.
- Z6(EN-EL15b)の撮影コマ数
- ファインダーのみ使用時:約310コマ、画像モニターのみ使用時:約380コマ
- Z6 Ⅱ(EN-EL15c)の撮影コマ数(モニターモード[ファインダーのみ]時)
- セットアップメニュー[パワーセーブ(静止画モード)]が[有効]の場合:約400コマ
- セットアップメニュー[パワーセーブ(静止画モード)]が[無効]の場合:約340コマ
バッテリーが複数あると,充電忘れにも対応できるので,バッテリー2個持ちのメリットはかなり大きいと感じています.デメリットはバッテリー購入代金がかかることくらいなので,写真を撮影する機会が多い人はバッテリーを複数所持しておくほうが好ましいと言えます.
『EN-EL15c』の価格相場(2021年6月時点)
たまたま訪れたお店の店員さんがカメラを好きな方だったので,ビックカメラで『EN-EL15c』の新品を購入しました.値段はビック特価で6,530円(税込)これに653ポイントがつくので,実質価格は5,877円です.
マップカメラの価格は,5,940円(税込).マップカメラの場合はポイントがつかないので,ややビックカメラのほうがお得だったと思います.カメラの周辺機器(特に純正品)は,購入場所によっての相場に変動が少ないため,買いなれている店舗やポイントが溜まっているプラットフォームで購入すれば問題ありません.
ニコンのZシリーズを長期間使っている予定の人は,早い段階でバッテリーを買い足しておくことをおすすめします.
<了>