スティーブン・キングの代表作にして最高傑作の『IT(イット)』
IT(読み方:イット)は,アメリカの作家スティーブン キングの最高傑作と評されている小説で,モダンホラーだけでなく文学や芸術の分野にも大きな影響を及ぼしています.
僕がこの本に出会ったのは,フォートナイトとのコラボがキッカケでした.
ITは1990年に映画化,そして2017年にはリメイク版の1作目が公開されています.
2019年11月1日からはリメイク版の続編も公開されるので、映画をキッカケに本作品を知ったり,興味を持った人が人が多いと思います.
ITは文庫本で全4巻にもなる超大作です(1冊も400〜500ページあるのでかなりの読み応え).
ホラーというジャンルには苦手意識もあり,はじめは面白いかも分からなかったので,とりあえず1巻だけ購入──しかし,読み始めるとどんどん物語に惹き込まれてしまい、結局1巻を買ったその日に再び本屋に行き全4巻を揃えてしまいました.
この記事は,ITの1巻を読み終え,2巻の序盤を読み進めながら併行して書きました.
ITは前述のとおりストーリーが長く,それなりに登場人物も沢山でてきます.
読んでいると──,「あれ,これは誰だ??」となることもしばしばありますとので、なるべくネタバレをしないよう登場人物をまとめました.
ITは大変優れた作品なので,小説未読の方は1巻だけでも読んでみることをおすすめします.

【IT】登場人物・相関図

ITの物語は、登場人物達が学校に通う1957〜1958年の子供時代と、大人になってからの1984〜1985年の2つの時代が舞台です。
そのため登場人物については
- ITの主要人物
- 1957〜1958年の登場人物
- 1984〜1985年の登場人物
の3つに分けて紹介します。(主要人物については、概要とそれぞれ時代の状況を書いています)
ITに登場する主要人物 ※カッコ内は愛称など
ウィリアム・デンブロウ(ビル)
- 「どもりのビル」の愛称でからかわれる
- 逆に,仲間内からはビッグ・ビル(ビル親分)の相性で慕われる
- 『はみだしクラブ』のリーダー的存在
『はみだしクラブ』…ビル,ベン,ベヴァリー,エディ,マイク,スタン,リッチィの7人 - ジョージの兄(ジョージが亡くなったときは10歳)
ベン・ハンスコム
- ビルやエディの友達(5年生)
- ダムを作る知識をもっている
- 図書館と本が好き
- ベヴに恋心を抱く
ベヴァリー・マーシュ(ベヴ)
- ベンのクラスメイトの女の子
- かわいい
エディ・カスプブラク
- ビルの友達
- 機械いじりが得意
- 喘息持ち(いつも吸入器を持っている)
マイケル・ハンロン(マイク)
- 内気な少年
スタンリー・ユリス(スタン)
- 幼い頃からビルと友達
リチャード・トージア(リッチィ)
- 声真似が得意
- 眼鏡をかけている
謎のピエロにして『IT』最大の謎…
ペニーワイズ
- 謎のピエロ
- 「ペニーワイズ」…一文惜しみという意味
1957年〜1958年6月の登場人物
ジョージ・デンブロウ
- 1957年の雨の日に亡くなる
- ITの発端となる事故(事件?)
- 亡くなった当時の年齢は6歳
- ビル(ウィリアム・デンブロウ)の弟
ウィリアム・デンブロウ(ビル)
- 「どもりのビル」あだ名でからかわれる
- ジョージの兄
- ジョージが亡くなった当時は10歳
- 自転車(愛称は「シルヴァー」)に乗っている
ザック・デンブロウ
- ジョージとビルの父親
ママ
- ジョージとビルの母親
- ピアノが得意(ジョージが亡くなった日は『エリーゼのために』を弾いていた
- 名前はシャロン・デンブロウ(1巻の415pまで何故か名前が出てこない)
ホイト伯父さん
- ジョージとビルの伯父さん
フォーチュナ伯母さん
- ジョージとビルの伯母さん
ミセス・ダグラス
- ベンの担任の先生
- 結婚している
サリー・ミュラー
- ベンのクラスメイト
グレタ・ボウイー
- ベンのクラスメイト
ヘンリー・バワーズ
- 1年落第して5年生
- ゲップ、ヴィクターと友達
- いじめっ子の大将的な存在
- 家は農場を経営している
ゲップ・ハギンス
- ヘンリーの友達
- 6年生
ヴィクター・クリス
- ヘンリーの友達
- 6年生
パトリック・ホックステッター
- ヘンリーの友達
- 1957年7月に行方不明に
- やや狂っている
ミス・デイヴース
- デリー図書館の若い司書
ミセス・スターレット
- デリー図書館(児童図書館)の担当
ベンの母親
- 32歳
- ニューポートの「スターク織物工場で働く」
ウィル・ハンロン
- マイケルの父親
- 農場を営む
デイブ・ガードナー
ジョージを最初に発見した人物
1984〜1985年の登場人物 ※登場した時系列で並べています
エイドリアン・メロン
- フリーライター
- 運河に関する記事を書くためにデリー市を訪れる
ドン・ハーガティ
- エイドリアンの恋人(どちらも男性)
- ファルコンの常連で2〜3年通っている
- 機械製造会社の製図工
クリストファー・アンウィン
- 15歳
- ウェビー、スティーブの友人
ジョン・ウェビー・ガートン
- 18歳
- アンウィン、スティーブの友人
スティーブ・デュペイ
- 17歳
- ウェイビー、アンウィンの友人
エルマー・カーティ
- 酒場『ファルコン』の店主
ハロルド・ガードナー
- デイブの4人息子の1人
- 父親がジョージを発見した時の年齢は5歳
- リーヴス巡査とともにハーガティを事情聴取
ジェフリー・リーヴス
- ハロルドの相棒
アンドリュー・ラデマカー
- デリー警察署の署長
ポール・ヒューズ
- デリー警察署の巡査
フランク・マケン
- デリー警察署の巡査
- エイドリアンとウェビーの喧嘩を仲裁
チャールズ・アヴァリノ
- デリー警察署の巡査
バーニー・モリソン
- デリー警察署の巡査
- アヴァリノの相棒
トム・ブーティリアー
- 地方検事
スタンリー・ユリス(スタン)
- ビルの幼い頃からの友人
- パトリシアの夫
パトリシア・ユリス(パティ)
- スタンリーの妻
ルース・プラム
- パトリシアの母親
リチャード・トージア(リッチィ)
- 人の声真似が得意
- マイクからの電話でデリーに戻ることに
- タレントのような仕事?
スティーヴ・コバル
- KLADプログラムのディレクター
- リッチィの仕事仲間?
アルバート・カーソン
- デリー市図書館の館長
- 喉頭がんを患う
ブランソン・バティンガー
- 転落死する
- 自殺を噂されている
エディ・カスプブラク
- 職業…運転手
- 方向感覚に優れている
- 大人になってからも喘息の症状がでることがある
マイラ・カスプブラク
- エディの妻
- 5年前に結婚
- 背が高い
ベヴァリー・マシュー
- 結婚後の姓はローガン
- 4年前にトムと出会い結婚っする
- 日常的にトムからの虐待を受けて暮らしている
トム・ローガン
- べヴァリーの夫
- DVの最低男
ビル・デンブロウ
- 大人になったビル
- 現在は作家として大成功している
- 5年以上前からどもっていない
オードラ・フィリップス
- ビルの妻
- 11年前に結婚
- ビルの5歳年上
- 映画スター
スーザン・ブラウン
- 出版契約のエージェント
- ビルの2作目の小説『黒い奔流』を担当する
- ビルとは元不倫関係

補足事項
この記事は,文庫版『IT』(1〜2巻)の情報から登場人物をまとめています.
僕自身がまだITを未読状態で映画も見ないため,物語の根幹となる部分や結末などには触れること無く,登場人物について紹介できていると思います.
ITはホラージャンルの小説ですが,描写にそこまでの怖さはなく,個人的にはサスペンス的なノリで読み進めることができています.
未読の方やホラーが苦手な人でも,おそらく最後まで快適に読破できるでしょう.
了.






