文章読本,谷崎潤一郎さん著 #感想 #口コミ #マインドマップ

谷崎潤一郎さんが,昭和9年に書いた『文章読本』.昭和9年は1934年なので,約90年前に書かれた本ということです.

文章読本は,正しく文学作品を鑑賞し,一行でも美しい文章を書こうと願う人達の必読書(帯より引用).文章を書く機会がある人は,読んでおくべき古典.そのように断言できる,長いあいだ読み続けられている名著です.

中公文庫さんのおかげで,今でも新品を購入することができます.

文章読本に書かれている重要な箇所を抜き出し,マインドマップにまとめました.見出しを読むだけでは分からないことや,文章読本の全容を掴むことができると思います.

これから文章読本を読み始める人や,一読はしたものの内容が頭に入らなかった人の参考になれば幸いです.

中身も素敵なデザイン.カバー無しで持ち歩きたい本.

文章読本,内容を整理したマインドマップ

『文章読本』の要点をまとめたマインドマップ.

まとめ

この本で一番印象に残ったのは,「文章を書くうえで大事なことは,分からせるように書くことで,次に大切なのが,長く記憶させるように書くこと」という考え方です.

昨今,様々な文章術や書き方の本が出版されていますが,「書くことの本質はこれだ」と感銘を受けました.

文章の第一の条件は「分らせる」ように書くことでありますが,第二の条件は「長く記憶させる」ように書くことでありまして,口でしゃべる言葉との違いは,主として後者にあるのでありますから,役目としては或いはこの方が大切かもしれません.で,そこまで考えを進めて来ますと,文字の体裁,即ち字面と云うものが,一層重大な要素となって来るのであります.

文章の第一の条件は「分らせる」ように書くこと,第二の条件は「長く記憶させる」ように書くこと.

〈了〉

SourceNotes

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