最近『iThoughts』というアプリを使って、マインドマップを書くようになりました。
マインドマップを使うようになったのは、メンタリストのDaigoさんの動画がキッカケです。
最初はブログ記事を構成する時や、考え事をする時だけしか書いていなかったのですが、マインドマップは読書ノートにも大変効果的であることに気が付きました。
「マインドマップと読書ノートの相性は最高です」
あくまで個人的な感想ですが、本に書いてあることをマインドマップにまとめるようにしてからは、読んだ後でも内容が頭に残りやすくなりました。
マインドマップを読書ノートに使うメリット
- マインドマップを使って他人の考え(本の中身)を整理できる
- 普通のノートにメモするよりも学習効率が高まる
ということで今回は、マインドマップを使って書く読書ノートというテーマで記事を書いていきます。
マインドマップは読書ノートにも有効なツールである
冒頭にも書きましたが、マインドマップは読書ノートにも有効なツールです。
マインドマップは他人の考えを整理するのにピッタリで、ノートにメモをとったり蛍光ペンでマークをつけるよりも、学習効果が高いとされています。
理由はマインドマップの特性にあります。
マインドマップは、放射思考を図で表したもので、その思考を一枚の紙のうえに記録します。(放射思考とは…人間が思考しアイデアを生み出す過程のこと)
マインドマップを作り、それを見返すことで
- 本に書いてる大切なことがひと目で分かる
- 重要な概念のつながりを特定できる
- 情報が一枚にまとめられており理解しやすい
といった効果を得ることができます。(頭の中で起こっていることが、マインドマップに映し出される)
また、マインドマップはいつでも書き換えてOK。理解できない箇所やうまく理論がつながらない場合も空白をつくっておき、あとから書き足したりして永続的に記録を続けることが可能です。
このような理由から、マインドマップは読書にピッタリのツールであることが分かります。
マインドマップを使った読書ノートの作り方
では、マインドマップを使った読書ノートの作り方を見ていきましょう。
本を読みながらマインドマップにまとめる作業は、ジグソーパズルを組み立てるプロセスと似ています。
ジグソーパズルを組み立てる時は、まずは完成したパズルを見ます。それから、角や外枠を固めたうえで、中身を埋めていきます。
マインドマップを使って本の場合も、前書きや後書きを読み大まかな主張を理解します。それから、見出しから本文の順で詳しく読み進めていき、最後に理解できなかったり難しく感じた部分を読み込みます。(この作業過程でマインドマップをつくっていく)
このように考えると、マインドマップを使った読書ノートの作り方が、何となくイメージできると思います。
以下、マインドマップで読書ノートを作る時の7つのステップです。
- 本の情報全体にざっと目をとおして構造をつかむ
- 本を読むのに使う時間を決め、何が書かれているか?予測する
- ここまでで理解できた情報をマインドマップに書き出す
- 本に書かれている情報の概要をつかむ
- 下読みする
- 本読みする
- 仕上げ読みをする
最初はとても面倒に感じますが、ちょっとの努力で読書効率が驚くほど良くなります。挑戦してみる価値は十分あるので、気になる人はぜひ続きを読んでみてください。
【1】本の情報全体にざっと目をとおして構造をつかむ
まずは、本全体の情報にざっと目を通します。
前書きや後書き、本の中で著者がどのようなことを主張しているのか?といったことを、ざっくりと理解します。
本全体がどんなテーマについて書かれているか?、どんな流れで主張を展開しているのか?、どのページにどんなことが書かれているのか?…といった本の構造を頭に入れます。
「構造が複雑だなぁ…」と感じてしまったら、この段階からマインドマップに構造をメモしておいても問題ありません。
【2】本を読むのに使う時間を決め、何が書かれているか?予測する
全体の情報に目を通した後は、本を読むために確保する大体の時間を決めます。
1日のどの時間に、何分くらい読書をするのかをマイルールにしておくと、読書がはかどります。
また、その本に何が書かれているのかを予測しておくのも効果的です。
人間の脳は、予測を裏切られた時に記憶が定着しやすくなる特性を持っています。本の中にどんなことが書かれているかを、何となく予測しておくことで読書後の記憶が定着しやすくなります。
この効果は研究結果などでも実証されており、プリディクティング(predicting)と呼ばれています。
【3】ここまでで理解できた情報をマインドマップに書き出す
ステップ1〜2が済んだら、ここまでに理解したこと・考えたこと・予測したことをマインドマップに書き出します。
頭の中に関連情報をひっかける「フック」を作るために、これから学ぶ主題について知っていることをマインドマップに書き出す作業です。
マインドマップのセントラルイメージには書籍のタイトルを入れておき、フックとなるような情報をメインブランチやサブブランチを伸ばしていきます。
具体的にどう書けばよいか分からない時は、以下の事例を参考にまずは気になる情報を書き出してみてください。
【4】本に書かれている情報の概要をつかむ
表紙、前書き、目次、各見出し、太字の文章、気になるキーワード…など、1ページ5〜10秒くらいのペースで本を最初から最後でサッと読みます。
まずは自分の気になる箇所だけを、拾い読みしていくようなイメージです。
【5】下読みする
前のステップまでにカバーできなかった、すべての項目に目を通す作業です。
特に各章のはじめと終わりには、重要な情報が集中しやすいので特に注意して読み進めます。
このステップで、マインドマップにさらに情報を書き加えていきます。
【6】本読みする
マインドマップに不足しているピースの、大半を埋めていく作業です。
この段階では、「難しい」と感じる箇所は読み飛ばしてもOKです。内容やつながりがよく理解できない場所は、マインドマップに空欄を確保しておきましょう。
【7】仕上げ読みをする
最後は、飛ばしていた難しい部分や、質問に関する答えが見つかっていない部分を探しながら読みます。
その他、達成できていない部分などがあれば、その内容にも注意しながら仕上げ読みします。
マインドマップを使うと「実用書」「自己啓発書」のジャンルも記憶に残りやすい
このようにしてマインドマップを使いながら読書をすると、本を読み終えた時に内容を深く理解することができ、かつ記憶にも定着しやすい状態をつくることができます。
結果、本を4〜5回読むことになりますが、ポイントを定めながら読むため一般的な最初から最後までじっくり通読するやり方と、読書にかかる時間はそれほど変わりません。
一般的な読書だと、読後…「面白い本だったけど、結局なにが書いてあったのだろう…?」となることも多々ありますが、マインドマップを使った読書だとそのようなことにはなりません。
『マインドマップ × 読書ノート』という組み合わせはとても相性が良く、実用書や自己啓発書のような内容が記憶に残りにくいジャンルでも、情報が視覚化されて手元に残るので、特に効果を感じやすいと思います。
自分の読書スタイルを模索している人は、ぜひマインドマップを使った読書ノートに挑戦してみてはいかがでしょうか?!
SourceNote
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