LANケーブルの種類と選び方「『より線』と『単線』はどちらを選べはいいのか?!」

Davizro/PHOTO: iStock by Getty Images

LANケーブルには「CAT5e」や「CAT6」といった規格があります。
安いからといって規格が古いケーブルを配線すると、せっかく契約した高速インターネットの環境を活かせないこともあります。

なので「LANケーブルの規格選びはとても重要です…」ということを、前回の記事で書きました。

LANケーブルには、規格以外にも選ぶ時のポイントがいくつかあります。
それが『単線』『より線』と言われるケーブル内の芯線の違いです。

ケーブル規格ほどではありませんが、LANケーブルを設置する場所や配線する機器同士の距離などによっては、この単線か?より線か?の違いが、重要になってくる場合があります。

今回の記事では、インターネットのLANケーブルにおける『単線』と『より線』の違いとその選び方について説明していきたいと思います。

LANとは?!
LANケーブルなどで使われる「LAN」という言葉は、local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略称のことです。


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『単線』か??、『より線』か??

LANケーブルには、単線・より線の2つの種類があります。
LANケーブルは断面を見ると、下の図のようになっています。

ケーブル内には8芯の動線が入っていて、その動線が単線かより線かに分かれます。
単線の場合は1本の芯線、より線の場合は7本の動線が中で撚られています。

この違いがLANケーブルの特長として表れます。

通常10mを超える配線に利用する場合や通信を安定させたい場合は単線を使い、折り曲げたりする複雑な敷設が必要な場所ではより線のLANケーブルを使います。

また、より線のLANケーブルを使う場合は、なるべく5m程度の距離で配線するようにしましょう。

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単線の特長

単線は、ノイズ耐性が高く通信が安定しやすいという特長を持っています。
その代りケーブルが太くなり、折り曲げにくいといったデメリットがあります。

より線の特長

逆により線は、折り曲げしやすく配線がしやすいという特長を持ちます。
その代り単線のように通信が安定しづらく、長距離の配線にも不向きというデメリットがあります。

『ツイストペアリング(TP)』という仕様について

AmazonなどでLANケーブルを選ぶと、「TP」という仕様を見かけます。
これは「ツイストペア構造のケーブル」のことです。

ツイストペアケーブルは、2本の銅線をよりあわせて1本の線にしたLANケーブルのことです。
日本では「より対線」と呼ばれることもあります。

補足説明1
LANケーブルは8芯の銅線を2本ずつらせん状によりをかけて、4対のケーブルで構成されています。2本ずつよられていることが「ツイストペアケーブル」と呼ばれている所以です。

引用:サンワサプライのCAT6ケーブルが単線である理由より

補足説明2
ここに、銅線が8本ほどあったとしましょう。

この銅線を2本ずつぐりぐりとよりあわせます。
ペアでツイストぉ!って感じです。

あとは、それを外皮で覆って1本の線にします。

このような構造になっているケーブルが「ツイストペアケーブル」です。
中の銅線が2本一組でぐりぐりとよりあわさっています。

実際のところ、ぐりぐりなっていないと通信できないわけではありません。
その気になれば、ぐりぐりなっていない線でも情報を伝えることはできます。

ですが、ぐりぐりした線の方が、ノイズの影響を受けにくいのだそうです。

引用:「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典より

SourceNote

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