Googleスプレッドシートには、Excelと同様『相対参照』『絶対参照』と呼ばれる2つの参照方法があります。
この記事では、スプレッドシートを利用するうえで欠かせない2つの参照方法について紹介しています。
「A1」と「$A$1」の違いが分からない場合は、一度スプレッドシートの参照方法について理解しておくと良いでしょう。
Googleスプレッドシートの『相対参照』について
スプレッドシートで「=A1」と入力した数式は、1つ下のセルにコピーすると「=A2」といったように、コピー元とコピー先の位置関係に応じて参照される自動的に内容が変化します。
このような参照関係を『相対参照』と呼びます。
英語では「relative cell reference」や「relative reference」といった表現をします。
相対参照は、数式をコピーするときに便利な参照方法です。
例のように、C4のセルに「=B4」と入力し下のセルに数式をコピーしていくと「=B5」「=B6」…のように参照元が変化します。
恐らくスプレッドシートを利用する人の多くは、比較的に相対参照のほうを多く利用していると思います。
Googleスプレッドシートの『絶対参照』について
『相対参照』に対して「$A$1」のように列と行の番号の前に「$(ドル)マーク」をつけた参照形式を『絶対参照』と呼びます。
絶対参照は、数式をどの位置にコピーしても参照先が指定したセルから変わることはありません。
数式を書く際に、参照先を変えたくない場合は『絶対参照』を利用します。
英語では英語では「absolute cell reference」や「absolute reference」といった表現をします。
絶対参照は、その名前の通り参照元を変えたくない時に利用します。
利用するシーンは様々なので、「参照先のセルは絶対ここからにしたい時に使う」と覚えておくとよいと思います。
Googleスプレッドシートで『相対参照』と『絶対参照』を簡単に切り替える方法
スプレッドシートで参照形式を入力する場合、「F4キー」使うと簡単に参照を切り替えることができます。
「$」を直接打ち込むよりも効率よく数式が入力できるので、参照に慣れてきたら「F4」の使い方も覚えておきましょう。
F4を押すと絶対参照→行のみが絶対参照→列のみが絶対参照→相対参照(…以下繰り返し)の順番で切り替えることができます。
「F4」を押す回数 | 参照形式 | 変更 |
---|---|---|
1回 | 絶対参照 | $A$1 |
2回 | 行のみが絶対参照 | A$1 |
3回 | 列のみが絶対参照 | $A1 |
4回 | 相対参照に戻る | A1 |
Sourcenote
記事中の英訳について
相対参照=「relative cell reference」「relative reference」
絶対参照=「absolute cell reference」「absolute reference」
上記英訳に、間違いがあればSNSなどでご指摘いただけると幸いですm(_ _)m