Macで覚えておきたいショートカットキー【基礎編】

Business Workplace with EQUIVALENT Concept on Wooden Background/PHOTO: iStock by Getty Images

先日、パソコンのショートカットキーを人に教える機会がありました。

自分では「基本的なことなのでニーズ無いだろうなぁ」と考えていたのですが、意外なことに結構これが好評でした。
特にMacのショートカットって、Macを買ったばかりの人にとっては案外重宝する情報なのだそうです。

そういえば、最近lifehackerさんにもショートカットキーに関する記事が投稿されていました。
「ショートカットキーの◯◯選」のような記事は、定期的に各メディアが記事にしているようなのでやはりニーズはあるのでしょう。

ということで、Macを利用するうえで覚えておくべきショートカットキーをまとめています。

今回は【基礎編】です。
切り取り、コピー、貼り付け…のような、比較的よく利用する一般的なショートカットを紹介しています。

Macを買ったばかりの人、Windows>>Macに乗り換えた人、などのお役に立てれば幸いです。

コマンドキーの表記について
  • ⌘(環境依存文字)
  • command
  • cmd

など、Macのコマンドキーの表記は様々ですが、この記事では『command』に統一しています。


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Macの基礎的なキーボードショートカット

Female hands typing on a keyboard of computer iMac/
PHOTO: iStock by Getty Images

この記事では、Macを買ったばかりの人、Windows>>Macに乗り換えた人、が知っておくと便利なショートカットを使用頻度が高いものから順番にまとめています。
(使用頻度については、個人の主観と経験をもとにランク付けしています)

記事の終わりには、よく記号表記される特定のキーの見かたや、ショートカット操作の注意点も記載しています。
上記の情報が気になる方は、ぜひ記事末もチェックしてみてください。

command+C、command+X、command×V

Macを使ううえで…というより、ショートカットキーの基本中のキホン。
いわゆる「コピーアンドペースト」と呼ばれるショートカットキーです。

「command+C (コピー)」または「command+X(切り取り)」で選択した文字を、「command+V」で別の場所に貼り付けます。

「command+C 」はコピーなので元の文字は残りますが、「command+X」は切り取りなので文字が無くなります。
状況に応じて使い分けると、文字を消したりする手間も省けて一石二鳥です。

ちなみにWindowsパソコンの場合は、commandを「control」に置き換えてあげればOKです。

コピペと「command+A」は一緒に覚えて活用しよう!!

「command+A」を使うと、画面上の全ての項目を選択することができます。

文章を書いていて、すべて削除(またはコピー)したい時などに便利です。
コピペとセットで覚えておくと良いと思います。

command+shift+4

ぼくがMacを使うようになって、一番感動したショートカットキーはスクリーンショットができる「command+shift+4」です。

これはMac使いであれば、必ず覚えておきたいショートカット操作です。
特にMacで資料を作ったり、ブログを書いたりする人は、重宝するショートカットキーになると思います。

「command+shift+4」を押すと、ディスプレイ上のカーソルが十字アイコンに変わります。
あとはスクショしたい範囲をドラッグアンドドロップすれば、任意の範囲を保存できます。

command+shift+3:画面全体のスクリーンショット

ウィンドウ全体のスクショを行いたい場合は「command+shift+3」を使います

個人的には、全体のスクショを撮る「command+shift+3」よりも、任意の場所だけスクショできる「command+shift+4」の方が重宝しています。

command+Z、command+shift+Z

テキストを書く人にとって便利なのが、操作を一つ前に戻すことができる「command+Z」です。

文字を誤って消したり、操作を間違えてしまった時に「command+Z」すると操作をひとつ戻すことができます。

また「command+Z」した後で「command+shift+Z」キーを押すと、取り消しコマンドを取り消すことができます。
「command+Z」と「command+shift+Z」は、必ずセットで覚えておきましょう。

Windowsパソコンだと、「command+shift+Z」の操作は「control+Y」に割り当てられているようです。

command+F、command+G

「ググる」「検索力」といったように、昨今(といっても随分前からですが)ではインターネットを使って検索する力が求められます。

検索で表示したページ内から、目的のキーワードを探す時は「command+F」を使いましょう。
「command+F」するとブラウザの右上に入力ボックスが出るので、その中に検索したいキーワードを入れます。
すると、ページ内のキーワードがハイライト(色付け)され探しやすくなります。

入力ボックスの右に表示されている上下のアイコンをクリックすると、表示されているキーワードを移動できるので更に便利です。

しかし、ここでもショートカットキーが活躍します。
それが「command+G」です。

「command+G」すると次のキーワードへ進み、「command+shift+G」すると前のキーワードに戻ります。
この操作で、素早くページにある目的のワードを見つけることができます。しかも、マウスには一切触れません。

command+T

ネットサーフィンや調べ物をしていて、「新しくウィンドウを開きたい」といったシーンは1日に何度もあると思います。

ブラウザで新規タブを追加する時、タブの「+」(Safariの場合)やタブ右のアイコン(Chromeの場合)をクリックしていませんか??

Macで新規タブを追加したい時は、「command+T」を使いましょう。
「command+T」を押せば、マウスを使うこと無くタブを追加することが出来ます。

また「command+N」を使えば新規のウィンドウが、「command+shift+N」を使えば新規のシークレットウィンドウを、開くことができます。

command+W

タブを閉じる時はマウスで「×」を押して閉じるのではなく、「command+W」を使ってタブを閉じましょう。

またアプリを終了することなく、表示しているウィンドウを全て閉じる場合は「command+option+W」を使います。

タブの追加やタブを閉じる操作は、毎日何度も行います。
ひとつひとつは、ちょっとした手間ですがトータルでみると大きな時間の差が生まれます。

「command+T」「command+W」「command+N」のショートカットキーを使えば、キーボードだけである程度タブ操作が行えるようなり、大幅な作業効率の向上につながることでしょう。

ブラウザを毎日使うなら覚えておきたい「command+L」

「インターネットをよく使う方だなぁ…」と自覚がある人は、ぜひ「command+L」を覚えておきましょう。
SafariやChromeを使っている時「command+L」すると、画面上部のURLが表示されているエリアにカーソル移動することが出来ます。

そのままURLや検索したいキーワードを入力すれば、マウスを使うことなくほんの数秒で検索を実行できます。

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command+Q、command+option+エスケープ

どちらもアプリを終了するためのショートカットキーです。

アプリの終了で基本的に使うのは、「command+Q」です。
「command+Q」を押すと、現在開いているアプリを終了することができます。
未保存のデータがある場合は、保存を促すウィンドウが表示されますのでご安心下さい。

またアプリのエラーなどで「command+Q」が使えない(反応しない)場合は、「command+option+エスケープ」を使います。
「command+option+エスケープ」を使うと、起動しているアプリを強制終了することができます。
この場合の未保存データは、ほとんど保存されません。

Macは正常に動いていてもアプリだけがフリーズしてしまった場合は、「command+option+エスケープ」を使って原因のアプリを強制終了してみると良いでしょう。

command+tab

「command+tab」は、開いているアプリを瞬時に切り替えることができるショートカットです。

「command+tab」を押すと使った順位アプリが表示されます。
commandキーはそのままでタブキーを押すか、マウスでアプリのアイコンをクリックすることで、アプリを切り替えることができます。

日頃、ノートパソコンだけで作業をする人にとっては「command+tab」は重要なショートカットです。
屋外やノートパソコンを使った作業が多い人は、必ず覚えておきましょう。

タブの移動もショートカットが便利

アプリ間の移動だけでなく、ブラウザで表示されているタブの移動もショートカットキーが便利です。

  • command+option+←(左矢印キー)
  • command+option+→(右矢印キー)

を使ってタブ間の移動を行いましょう。
「command+option+←」を押すと表示している画面の左タブのが表示されます。
「command+option+→」は右のタブ)

command+O、command+P、command+S

  • command+O…ファイルを開く
  • command+P…書類をプリントする
  • command+S…データを保存する

これらのショートカットも、書類や資料を作成するときに頻繁に利用します。
人によって使う・使わないに差があると思いますが、基本的なショートカットキーなので覚えておきましょう。

この3つも、Windowsでcontrolキーに置き換えると、同じ動きをする一般的なショートカットキーです。

まとめ:Macでショートカットを使うポイントと注意点

Woman surfing internet at coffee shop/PHOTO: iStock by Getty Images

最後は、Macでキーボードショートカットを使う時のポイントと注意点を書いて、この記事をまとめにしたいと思います。

commandキーは親指で押そう!!

5年以上Macを使っていますが、commandキーを押すのは、親指一択です。

最初に変な押し方を覚えてしまうと、後でクセを直すのに苦労します。
(ぼく自身、「command薬指押し」→「command親指押し」にするのに苦労したので…)

Macを使い始めたら、「command=親指」を癖付けしておくと良いでしょう。

特定のキーが記号で表記される時の見かた

Macキーボードにある特定のキーは、よく特殊な記号を使って表現されます。

コレが、結構慣れるまでに時間がかかります。
(というより、今でもよく分からなくなって調べることが多々あります)

よく登場する特殊キーは、以下の5つです。
必要な時に参照できるようにしておくと良いでしょう。

  1. ⌘ … command
  2. ⇧ … shift
  3. ⌥ … option
  4. ⌃ … control
  5. ⇪ … caps lock

ショートカット操作の注意点

この記事で紹介したショートカットキーですが、使用しているアプリによっては記載のとおりに動かなかったり、別の動作をすることがあります

これはアプリケーションによって、割り当てられているショートカットキーがそれぞれ異なるためです。
思い通りにショートカットが使えないアプリの場合は、「アプリの名前+ショートカット」で検索しアプリに合った操作を行うようにしてください。

ショートカットについて詳しくは、お使いのAppのメニューでご確認ください。Appはそれぞれ独自のショートカットを設けている場合があります。あるAppで機能するからといって別のAppでも同じショートカットが機能するとは限りません。

引用:Apple「Mac のキーボードショートカット」より

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