iOS 14 にiPhoneをアップデートすると,AirPodsの自動切り替えが使えるようになります.
これまでもAppleデバイス間では,比較的簡単にAirPodsの接続切り替えができていました.しかし,今回のアップデートによって本当に切り替えが便利になりました.まだ使ってない人には,ぜひ試していただきたい.
iPhoneとiPadを持っていて,イヤフォンはAirPods.←という人は,絶対に知っておいたほうがよい機能(この機能だけでも,AirPodsを購入する価値があるので). AirPodsの自動切り替えを使える条件を理解して,より快適なアップルライフを過ごしましょう.
- AirPodsの自動切り替えの方法
- AirPodsの自動切り替えができない時の確認事項
- Beatsも一部のモデルで自動切り替えが可能(になる)(←意外と知られていないがお得な情報)
AirPodsの自動切り替えを使うための環境・条件
以下の条件を満たしていれば,AirPodsの自動切り替えができます.iOS 14 で実装されたAirPodsの自動切り替え,数日使ってみての感想として「本当に便利」の一言.
- AirPodsが最新のファームウェアにアップデートされている
- iOS 14・iPadOS 14・macOS Big Surが(自動切り替えをする)デバイスにインストールされている
- インストールしている端末が同一のApple IDに紐付いている
この3つの条件をクリアしていれば,AirPodsの自動切り替えを利用出るようになります.
例えば,iPadでYouTubeを見ていて,iPhoneで音楽を聴きたくなったと仮定します.これまでは,Bluetoothの設定から接続デバイスをスイッチ(この場合だとiPad→iPhone)して音楽を再生していました.しかし,AirPodsの自動切り替えを使えば,その手間がゼロになります.
AirPodsの自動切り替えでは,iPadでYouTubeを見ていてもiPhoneでSpotifyを使い始めると,自動でiPhoneとの接続に切り替わりSpotifyの音楽がAirPodsから再生されます.
ちなみにこの機能は電話アプリとも連携しており,iPhoneで電話をかけたりしてもAirPodsの接続先は自動で切り替わる仕様になっています.何度もしつこく書きます,AirPodsの自動切り替えは本当に便利です.
iOS 14,AirPodsの自動切り替えができない時の対処方法
AirPodsの自動切り替えを使うための条件を,それぞれ詳しくみていきましょう.「AirPodsの自動切り替えができない」と困っている場合は,この3つの条件がクリアできているかを確認して下さい.
【対処方法1】AirPodsが最新のファームウェアにアップデートされている
AirPodsの自動切り替えを使うためには,AirPodsが最新のバージョンにアップデートされている必要があります.※バージョン「3A283」になっていればOK.以前のバージョンは「2D27」なのでこの状態だと自動切り替えができない.
AirPodsのファームウェアアップデートの方法
iPhoneやiPadとは異なり,AirPodsはファームウェアを手動でアップデートする必要はありません.
AirPodsのファームウェアアップデートは,AirPodsがiOSデバイスに接続されている時に自動でインストールされます.
- AirPodsを充電ケースに入れて電源に接続する
- AirPodsをiPhone(またはiPad)にペアリングする
この条件を満たしていれば,AirPodsは自動的にアップデートされます.
AirPodsのファームウェアバージョンを確認する
「自分のAirPodsのファームウェアはどのバージョンなんだろう??」そんな時は,以下の方法で簡単に確認できます.
- AirPodsをiPhone(またはiPad)にペアリングする
- 設定アプリを起動
- 「Bluetooth」をタップ
- 自分のデバイスのAirPodsの名前の右にある「i」をタップ
- 下へスワイプすると情報のところにバージョンが表示されます
↑以外にも,「一般 → 情報 → AirPods名」の順で進んでもファームウェアのバージョンは確認できます.どちらでも好きな方法でチェックして下さい.
【対処方法2】iOS 14・iPadOS 14・macOS Big Surが(自動切り替えをする)デバイスにインストールされている
AirPodsの自動切り替えを使うには,iOS 14・iPadOS 14・macOS Big Sur がインストールされたデバイスが必要.この記事を書いている9月19日時点では,macOS Big Surはまだ公式にリリースされていないので,iPhoneとiPadでのみAirPodsの自動切り替えを体験できます.
macOS Big Sur は,2020年後半リリースと発表されているのでもうまもなく使えるようになるでしょう.ちなみに macOS Big Sur がインストールできるMacは以下のとおり.
- MacBook:2015年モデル以降
- MacBook Air:2013年モデル以降
- MacBook Pro:2013年後半モデル(Late 2013)以降
- Mac mini:2014年モデル以降
- iMac:2014年モデル以降
- iMac Pro:全モデル
- Mac Pro:2013年モデル以降
【対処方法3】インストールしている端末が同一のApple IDに紐付いている
AirPodsの自動切り替えを利用するには,AirPodsと各デバイスが同一のApple IDとリンクしている必要があります.
例えば,iPhoneとAirPodsは自分のApple IDだけど,iPadは友達のApple IDと紐付いている.←こんな環境ではAirPodsの自動切り替えは利用できません.
AirPodsの自動切り替えをOFFにしたいとき
AirPodsの自動切り替えは便利な機能ですが,なかには「勝手に接続先が切り替わると不便」と感じることもあるでしょう.その場合は,以下の操作で自動切り替えをオフに設定できます.
- 設定アプリを起動
- 「Bluetooth」をタップ
- AirPodsの名前の右にある「i」をタップ
- 「このiPhoneに接続」をタップ
- 「このiPhoneに前回接続していた場合」にチェックを入れる
このように設定しておくと,AirPodsの自動切り替えは無効化されます.簡単に設定を切り替えできるので,状況に合わせて変更するとうよいと思います.
【追記】Beatsユーザーの方へ : 自動切り替えは,AirPodsだけでなくBeats製品(対応モデルのみ)でもで動作します
「AirPodsの自動切り替え」というキーワードを散々つかっておきながら恐縮ですが,今回紹介した自動切り替えの機能はBeats製品でも利用可能(Beats製品のソフトウェアアップデートで順次対応していくようです).最後に2020年9月時点で自動切り替えをサポートしているヘッドフォンをまとめて,この記事を終わりにします.
- AirPods Pro
- AirPods(第2世代)
- Powerbeats
- Powerbeats Pro
- Solo Pro
Beatsヘッドフォンでも自動切り替えを活用できるようになるので,Beatsユーザーにとっては嬉しいサポートです.
〈了〉
SourceNotes
- Apple : iPhoneとほかのデバイス間でAirPodsを自動的に切り替える
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph08b253c17/ios - iPhone Mania : Apple、AirPods Proファームウェアに最新「2D15」をリリース
https://iphone-mania.jp/news-287129/