アップル製iPhoneケースの歴史 【歴代iPhone純正ケースまとめ】

iPhone6/6s専用のアップル純正バッテリー内蔵ケースが発売され話題になっています。

事前のリーク情報が無く、突然発売されたこともですが…
アップル“初のバッテリー内蔵純正ケース”ということが話題を呼んでいる一番の原因です。

iPhoneを発売後、アップルはしばらく純正のケースを発売してきませんでした。

その理由や、その後発売されてきたアップル純正iPhoneケースの歴史についてご紹介します。

AppleがiPhoneのケースを作らなかった理由とは!?

iPhoneを発売以降、しばらくアップルは純正のケースを発売してきませんでした。

これは、iPhoneを発明したスティーブ・ジョブスのある価値観によるものでした。

その価値観が分かるインタビューの内容はこちら↓です。

記者がスティーブ・ジョブズにインタビューをするところから始まります。
その記者ががインタビューをする際、カバンから録音機とケースの付いたiPodを取り出します。

その時、スティーブ・ジョブズは残念な表情をしてインタビュアーに声をかけます。

「傷のついたステンレスは美しいと思うけどね」と…
このこの言葉に隠された真意とは、

スティーブ・ジョブズはかなり当時のiPod(今ではiPhoneなども含む)のデザインにはこだわりを持っていました。
今も洗練された、本体の形状をしていますね。

その本体の、見た目はもちろんのこと、そのさわり心地にいたるまでジョブズはこだわっていて
いつでも究極の形状を求めています。
なので、ジョブズはこだわりの本体にケースをつけていたことに不服のようでした…

引用:iPhoneにケースカバーを付けない理由~スティーブ・ジョブズの強いこだわり~(Wi-Fiの知恵袋担当者Blogより)

このインタビューでも分かるように、ジョブスはiPhoneのデザインに強いこだわりを持っていました。
ケース・カバー・ステッカーなどをiPhoneにつけることには否定的で、もちろんそれをアップル自身が発売することもありませんでした。

2007年のiPhone発表以降、

iPhone(初代)
iPhone3G
iPhone3GS

まではアップル純正のケースは販売されず、サードパーティ製のカバーやケースだけが販売されていました。

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Apple初のiPhone純正ケース(バンパー)の発売

Appleが初めて公式にケース(正確にはバンパー)を発表したのは、iPhone4のアンテナ感度の問題に対応するためでした。

2010年に発表されたiPhone4は、アンテナ感度に問題があることが発売後間もなく発覚してしまいます。

本体の特定の場所を触ると、アンテナ感度が悪くなってしまうという問題です。

「iPhone 4は推奨できない」─。2010年7月12日。
米消費者団体が発行するConsumer Reports誌が,iPhone 4の筐体の左下側面に触れると受信感度が悪化する,いわゆるアンテナ問題に関して声明を出した。
「電波の弱い場所でiPhone 4の左下側面の黒いスリット部分を手で触れた場合,接続が完全に途切れるほどに受信感度が著しく低下する。
このため,iPhone 4の購入を推奨しない」というものだった。

参照:iPhone4の受信感度は本当に悪いのか?「アンテナ問題」を実際の測定で検証」(日経テクノロジーより)

その後、iPhone4発売後電波問題を解消するために初めてアップル純正のiPhoneケースが発売されました。
(厳密にはケースではなく“バンパー”で、最初はアプリによる無償配布)

それが「Apple iPhone 4 Bumper(バンパー)」です。


アンテナ感度問題は、iPhone4の筐体側面部分を塞ぐ(持つ)ことで発生していました。
(※iPhone4は3GSと異なり、筐体側面部分をアンテナとして用いる設計でした)

そこでApple(ジョブス)は、iPhone4にバンパーを付けることで問題を解決したのです。

バンパーはiPhone4を購入したユーザーに無償で提供され、その後のiPhone4s発売後も公式ケースとして販売が継続されました。

参照:iPhone4のバンパー無償配布、申し込みは専用アプリから(ケータイWatch)

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2011年iPhone4s以降の純正ケースの歴史

iPhone4s

iPhone4sの発売時には公式ケースは発売されませんでしたが、iPhone 4のバンパーを装着することが可能でした。
iPhone4sのブラックとホワイトに対して、バンパーが6色展開(+PRODUCT Redの)で販売されました。
参照:『iPhone 4』純正バンパー、使用レビュー』(WIRED)

iPhone5

Appleにとって、初めてディスプレイサイズを拡大したiPhone5の公式ケースは発売されませんでした。
iPhone5はサードパーティ製のケースやバンパーが多数発売されました。

iPhone5s/5c

アップル純正のケースが再び発売されるようになったのは、2013年のiPhone5s/5cが発売された時でした。
iPhone5sと5cには、本体の発売と同時にアップル純正のケースがそれぞれ用意されました。

5s用は、イタリア製のレザーを使った高級感のあるケース
動画レビュー:Apple iPhone 5s Case (All Colors): Review

5c用は、大根おろしを連想させるような実にAppleらしいカラフルなケース
動画レビュー:Apple iPhone 5c Case (All Colors)

が、それぞれ発売されました。

iPhone6/6Plus

iPhone6/6Plus発売時には、レザー製/シリコン製の純正ケースがそれぞれのモデルに対応して発売されました。

レザー製とシリコン製それぞれ異なるカラーが展開されています。
レザーケースは上品な仕上がりの色が採用され、シリコン製はポップなカラーが用意されました。

動画レビュー:Apple iPhone 6 Plus Leather Case (All Colors): Review

動画レビュー:Apple iPhone 6 Silicone Case (All Colors): Review

iPhone6/6Plus用のケースは、6s/6s Plusでもそのまま利用することができます。

iPhone6s/6s Plus

翌年のiPhone6s/6s Plus用には、同じケースが「iPhone6s/6s Plus専用ケース」として名前だけが変更され発売されました。
(iPhone6のケースを6sに装着してみましたが、全く問題なく利用することができました)

その後、事前のリーク情報もなく「iPhone6s Smart Battery Case」が発売されました。
2015年12月10日時点では、iPhone6s用のみが発売されておりカラーは”チャコールグレー”と“ホワイト”の2色展開となっています。

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