【2023年版】Zfが話題にもかかわらず,ニコン Dfを購入した理由

2023年10月上旬.

ニコンから新型ミラーレス『Zf』が発売されようというこの時期に,あえてニコンの一眼レフ『Df』を購入した.
購入先はマップカメラで,コンディションは良品,シリアルナンバーは3万番台(2030000〜)の比較的新しい個体を手に入れることができた.

弊ブログでは,最近Dfが気になっているということを書いており,状態のよい個体を見つけたら購入しようと考えていた矢先,コンディションが「良品」のDfと出会うことができた.

付属品がほぼ揃っていて(元箱・取扱説明書・ストラップ・USBケーブル・バッテリー・チャージャー),前オーナーの方が大切に使っていただろう事がうかがえたのも,購入の決め手となった.

この記事をここまで読んでくれた方は,少なからず2023年時点でニコン Dfに興味があるか,検討を購入されている人だと思うので,Zf発売直前というタイミングで何故Dfを買うのか,理由を解説していく.

『Zf』が話題にもかかわらず,ニコン『Df』を購入した理由

ニコン Dfを購入した理由は主に3つ.

  1. 1,600万画素の魅力的なセンサー
  2. 一眼レフカメラ
  3. デザインが良い写真機

Dfに採用されたのは,D4と同じ1,600万画素の魅力的なセンサー

Dfのセンサーは,フルサイズで1,625万画素CMOSセンサー,画像処理エンジン「EXPEED 3」が採用されている(当時のプロ機であるD4と同じセンサー,同じローパスフィルタが使われている).

それに対して,現在愛用しているZ6のセンサーは,裏面照射型のCMOSセンサーで有効画素数は2,450万画素,画像処理エンジン「EXPEED 6」と連携している.

Dfに食指が動きはじめてから,YouTube,SNSなどで作例写真を見ていたが,1,600万画素という現代では低画素機に分類される画素数のセンサーが作り出す絵が綺麗で特徴的なことが,購入を後押しした.

参考:Nikon Df / SHOOTING REPORT(ニコン Df実写レビュー)

作例写真を探すときは,いつもフォトヨドバシを真っ先に確認しています.

Zシリーズのカメラとレンズがつくる現代的な絵づくりも魅力的だが,少し懐かしさを感じさせるDfのエモーショナルな写真もとても良いと感じる.

仮にZfを購入する場合は,Z6は下取りに出そうと考えていたので,どちらにしても10数万円支払ってカメラを買う(または買い換える)ことになる.

せっかくカメラにお金を払うなら,今より幅広い表現ができたほうが写真が楽しめると考えたので,Zfの発売が迫っている中で「Dfを購入する」という選択にした.

Zレンズの現代的な写真も好きだが,Dfのつくるややレトロな描写も試してみたい.
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ミラーレス全盛期の今だからこそ,一眼レフで写真を撮りたい

2つめの理由は,ミラーレス全盛期の今だからこそ,一眼レフを使って写真を撮りたいし,それが勉強にもなると考えたから.

これまで僕はフルサイズの一眼レフを使った経験がなく,そもそも一眼レフカメラを使っていたのも10年以上昔(ニコンのAPS-Cのデジカメを持っていました).

当時はそれほど写真とカメラに興味が無かったので,特に一眼レフカメラの撮影体験で印象に残っていることは無く,今の時代の流れを考えると「使いたい」と思えるレフ機に出会える最後のチャンスだろうし,年を重ね老眼になればOVFでピントを合わせるのも今より難しくなるかもしれない.

そう考え,光学ファインダーの撮影体験を今のうちにきちんと経験しておこうと思った.この一眼レフ(光学ファインダー)で写真を撮りたいというモチベーションも,Df購入を後押ししてくれてた.

そもそも一眼レフは,ミラーレスとは撮影体験が異なる.
ミラーレスは背面液晶だろうと,ファインダー(EVF/電子ビューファインダー)を覗こうと,完成する絵を確認しながら写真を撮影する設計になっている(設定を変えれば出てくる写真の仕上がりを分からないようにできるが,ここでは割愛).

これに対して一眼レフは,レンズから入った光をミラーが反射し,その光がペンタプリズムを通って眼に入ってくる.
実際の光を見て画角や構図を決めているので,撮れる写真は頭の中で想像するしか無い.
そして,シャッターを切ってから液晶で確認する流れが,一連の撮影体験になる.

ミラーレス→一眼レフになることで,写真の打率(自分の意図した写真を撮れる確率)は下がるが,撮影結果の見えない写真(自分の意図とは違うけれど良い雰囲気の写真)が撮れるようになると考えることもできる.

引用:『体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第4版』

デザインが良い写真機

最後の理由は,Dfのデザインと設計に込められた開発者の思想に共感できたこと.

すでに周知の事実だが,Dfには動画機能が無く,写真しか撮れない.
ミラーレスカメラは,動画と写真がどちらも撮れることは常識となっているが,自分の場合デジカメで動画を撮ることは年に1回も無い.
なので,どうせなら動画機能を省いて軽量化したり,写真撮影に最適化された設計のカメラが1台は欲しいと思っていた.

開発者インタビューなどの過去記事を読んで,”写真機”を作ろうと決断したニコンの人たちの思想や,長いFマウントの歴史を踏襲したニコンらしいデザインがとても気に入ったので,「やっぱりDfを買おう」と気持ちが固まったのだ.

他にも,Zfが話題にもかかわらず,あえてDfを購入した細かい理由は沢山あるが,

  1. 1,600万画素の魅力的なセンサー
  2. 一眼レフカメラ
  3. デザインが良い写真機

という3つが,最新のミラーレスでは無く,10年前に発売されたレフ機『Df』を買おうという結論に至った主な理由.

恐らく明後日には手元にDfが届くので,週末の連休で沢山写真を撮り,これからはじまるDfライフの一歩を踏み出そうと思います.

<了>

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