アイデアを出すヒントを拝借するために『ひらめきスイッチ大全』を再読している.再読するのは数年ぶりだと思うが,今回読んでいて「デジカメをたずさえ街を歩く」という見出しが目にとまった.
以前読んだときは全く記憶に残らなかったが,写真が好きになったせいか,読んで「そういうことなんだよなぁ」と納得している自分がいた.この章では,カメラを持って出歩くメリットについて以下のように紹介してる.
たとえば,カフェで提供するサービスを考えたいなら,街にあるいろいろなカフェを撮影する.新しい靴を開発したいのなら,人の足元ばかりをさつえいするというのもおもしろいかもしれません.
気になったものを手当たり次第撮ってしまう,もちろんそれでもかまいません.かえってルールを決めないことにことによって,発想が広がることも.
そして,撮りためた写真を見直してみると,意外な発見があったり,よいアイデアが浮かんでくるかもしれません.
何人かの人で写真を見せ合い,思いついた感想を話し合えば,それがそのままアイデア会議になります.
写真の面白さに気づいてからのこの数年間,僕は必ずカメラを持って玄関をでる.ひどいときは家の中でもカメラを首から下げて生活していた(ペットと生活していれば,思い出を量産できるのでとてもおすすめです).
そして,何かしらのアイデアが必要なときは「フォント」「看板」「赤いモノ」のように必要なテーマでしばってから,スナップ写真を撮る.こうして撮った中から気に入った写真をLightroomで現像していくと,それらが組み合わさって新しい考えに行き着くことが時折ある.『ひらめきスイッチ大全』を書いた著者は,こういうことを伝えたかったのだろうと本を読んでいて感じた.
以下は余談ですが,僕はアイデア出しに詰まったときは,
- アイデアのつくり方(ジェームス W ヤング著)
- アイデアのヒント(ジャック フォスター著)
- 考具(加藤 昌治著)
- 仕掛学(松村 真宏著)
と,この『ひらめきスイッチ大全』をパラパラめくるようにしている.どれも書評での評判もよく,アイデアのきっかけになる名著なので,まだ読んだことが無いなら手に取ってほしい本ばかりだ.
<了>