NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5,Z6に装着時の外観や必要なマウントアダプター,装着できるフードの話.

Photo : SMATU.net

先日マップカメラで購入した『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』が手元に届きました.マップカメラのスタッフさんは,配送も早く梱包も丁寧です.新宿から出荷されるのですが,九州でも購入後中一日で受け取ることができました.

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』,いつもお世話になっているマップカメラから購入.

NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5は,レンジファインダー機をまだニコンが製造していた時代のレンズで,発売されたのは1954年.今から60年以上も前につくられていたレンズです.

そんな昔のレンズにもかかわらず,2021年の現代でも比較的安価に「良品」クラスのレンズが手に入ります.このレンズ(マップカメラで良品ランク)は,32,800円で購入することができました.同じ時代の銘レンズと呼ばれる『ニッコールP・C 8.5cm F2』よりも流通している数が多く,ヤフオクやメルカリを使えばもう少し安価に落札できるかもしれません.

所謂オールドレンズと呼ばれるレンズで60年以上に製造されたものなので,ネットを探しても情報はあまり多くはありません.この記事では,『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』をニコンのZ6に装着した様子や,必要となるマウントアダプター,装着可能なフードの情報を記載します.

ニコンからは待望のZマウントのマクロレンズ『NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S』も発売されたばかりなので,105mmの画角を買おうと悩んでいる人やレンジファインダー時代のレンズに興味がある人の参考になれば幸いです.

105mmの画角に興味が出る人が増えるといいぁ.

NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5,Z6に装着時の外観.

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』の外観.

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』の外観.
『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』の外観(横),付属品ではない純正フードを装着.

このレンズが発売されたのは1954年.なので,製造されていたのは今から60年以上も昔です.まだ「戦後まもない」とも呼べる時代で,ライフ誌の専属カメラマン D・ダンカン(デービッド ダグラス ダンカン)などが活躍していました.

当時のレンズは筐体に金属が使われており,例にもれず本レンズも金属製.ニコンのZ6に装着すると,重量は約1300gでした.Z6は680gくらいなので,『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』は620gちょっとの重さということになります.

マウント面からレンズ先端までのは930mmで,フィルター経が52mm.なのでニコンのFマウントユーザーであれば,手持ちのフィルターやフードがそのまま装着できるかもしれません.

レンズ先端からマウント面までは930mm,フードを付けると12センチくらいの長さになる.
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NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5とZ6のデザインの相性は良い

購入したNIKKOR-P・C 10.5cm F2.5は,社外品のレンズキャップ以外は何も付属品がなかったので(裏蓋さえなくペーパーと輪ゴムで梱包されていたw),とりあえず手元にあった52mmの純正金属フードを付けておくことにしました.

マップカメラの梱包は丁寧なので,安心して買い物ができる.
レンズもプチプチで丁寧に梱包.
古いレンズなので裏蓋さえ付いていなかった.なので紙と輪ゴムで保護されている.

ニコンのZ6に装着した様子です.「Z6 ださい」という検索候補がGoogleからサジェストされるほど,デザインに対してネガティブなことを言う人が一部いるようですが,『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』とZ6はかっこいいと感じています.「Z6 かっこいい」という意見が増えればいいなぁと思います.

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』とZ6は,とてもかっこいいと思う.
フードが嫌いという人は,保護フィルターのみの運用もあり.
フードを外しても,Z6によく合っている.
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NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5,必要なマウントアダプター/装着できるフードの紹介.

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』はレンジファインダー時代のレンズなので,『ニコン Sマウント』と呼ばれるマウント.そのため,ミラーレスカメラで使うためには,ボディのマウントを,『ニコンSマウント』に変換するマウントアダプターが必須です.

左は同じくNikonSマウントの『W NIKKOR C 3.5cm f/2.5』,右はマウントアダプターとフードを付けている『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』.
『Nikon Z6』>『RAYQUAL SC-NZ .O』>『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』という流れ.

画像で使っているのは,レイクォールという日本のメーカーの『RAYQUAL SC-NZ .O』という名称のマウントアダプター.「ニコンS」「コンタックスC」のレンズを,Zマウントのカメラに装着することができます.

『 RAYQUAL SC-NZ .O』の注意点
このアダプターは,外爪マウント専用のマウントアダプター.そのため,内爪を使用する標準レンズは使用できないので要注意.僕は,内爪のSマウントレンズを買って失敗しています.

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』に装着できるフード

『NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5』のフィルター経は,52mmです.このサイズは,ニコンFマウントのレンズに多く採用されるフィルター経なので,長年Fマウントを使っている人は,手持ちのフードが使えると思います.

個人的には,社外品でもいいので金属製のレンズフードを付けて撮影することをおすすめします.やはりオールドレンズには,金属製のフードがよく似合います.

まとめ

NIKKOR-P・C 10.5cm F2.5というオールドレンズを,Z6に装着時の外観や必要なマウントアダプター,装着できるフードの話でした.この記事を書いた日が雨だったので,屋外でのスナップは週末に持ち越しです.

とりあえずは室内で何枚か撮影したので,その画像を作例として載せておきます.

マップカメラの「良品」ランクなので,光学系や絞り羽根もとても綺麗で,フォーカスを動かすときのトルク感もとても快適でした.スナップ撮影が,一層楽しくなりそうなレンズ.

最短撮影距離は,4フィート(1.2mくらい).
50mm>105mmと画角を変えると,写真の印象もずいぶんと変わる.
残念ながら外は雨,週末のスナップを楽しみにするとしよう.

〈了〉

SourceNotes

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