2021年12月を撮った写真で振り返り【前編】#NIKKORZ50mmf/1.8S #写真についての覚書

Photo : SMATU.net

撮った写真を少し時間をおいて遡りながら,今月どんなものを撮影したかを客観的に振り返ってみる企画.以前「自分が撮った写真を客観視すると,見えてくるものがあるよ」と教えてもらったことがあるので,定期的に撮った写真を振り返りつつ志向や興味の変化を客観視してみようと考えている.

撮影はほとんど,NIKONの『Z6』と『NIKKOR Z 50mm f/1.8S』なので作例写真として参考になれば幸いです.今回は12月の【前編】です.

フォントや記号

Netflixに『アート・オブ・デザイン』というオリジナルシリーズがあり,現在はシーズン2まで配信されている.シーズン2の『ジョナサン・ヘフラー:書体デザイナー』は特に面白い回なので,フォントに興味がある人はぜひ観てほしい.

街,建物,本,ディスプレイの中と,生活のあらゆる場面にタイポグラフィは溶け込んでいる.その奥深い世界の一端を垣間見ることができると思う.

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影と反射

太陽と月,陰と陽,男性と女性,表現や文脈において対比が使われることはよくある.嗜好は人それぞれなので,中には「陰」の持つ雰囲気や特徴を好む人もいるだろう.強い光が生み出すシルエットや水に映り込んでいるオブジェクト,こういったモノがかえって魅力的に見えることもある.

錆と朽ちたもの

「錆は時間が作る芸術」と何かで読んだ記憶がある.芸術の定義は様々なので「ほうほう,錆も芸術なのか」と安易に納得できたわけでは無いのだけれど,その解釈が妙に心に残っている.いい感じに錆びたものや,朽ち果てた木々を見つけるとついつい写真に撮ってしまう人も一定数いるのでは無いだろうか.森にうち捨てられた空き缶など最高の被写体である.

①[後漢書(孝安帝紀)]技芸と学術。
②(art)一定の材料・技術・身体などを駆使して、観賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。絵画・彫刻・工芸・建築・詩・音楽・舞踊などの総称。特に絵画・彫刻など視覚にまつわるもののみを指す場合もある。

広辞苑より引用
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12月前半に読んだ本など

ヴァルター ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』を読み直しているとき,ふと「バーコードの無かった時代の本の装丁は綺麗だったなぁ」という感情が頭をよぎった.数年前iPhone7に「総務省指定」と刻印されていることが話題になったが,製品の持つ美学に相応しくないものが付加されると人は違和感を覚えるのだろう.

SourceNote

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