「情報」「information(インフォメーション)」とは何か.#テクノロジーについての覚書

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この記事では,「情報(英語: information)」という言葉を解説しています.

情報は,「事物・出来事などの内容・様子.また,その知らせ」「差異を作り出すビットの信号」など,いくつかの意味があります.日本語の情報という用語は,「事情」を「報告」することから1字ずつ抜き出してできた略語がルーツ.

「情報」「information(インフォメーション)」とは何か.

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普段,何気なく使っている「情報」という言葉.しかし「情報」とは何かを考えたことがある人はどれくらい存在するのだろうか.

そもそも,僕自身が「情報とはなにか」について考えたキッカケは『テクニクウム(ケビン・ケリー著)』を読んでいるときだ.この本でケビン・ケリー氏は情報を「差異を作り出すビットの信号」と定義している.

エクソトロピーについて情報論的に性格な定義ができないのは,そもそも情報とは何かがわからないからだ.実際のところ,「情報」という用語もいくつかの相矛盾する用語で表現されるべき概念を含むものなのだ.われわれが「情報」という言葉を使うときには,(1)ビットの集まり,(2)意味のある信号,という意味で使う.ややこしいのだが,エントロピーが上がる際にはビットが増えて信号が減る,つまりある種の情報が増えると他のものが減少する.言葉として明確にしておかないかぎり,「情報」という言葉はただの比喩に過ぎないものになる.私はここでは2番目の意味で使うことにする(常に,ではないが).情報とは差異を作り出すビットの信号だ.

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大辞林には,情報という言葉には4つの意味が含まれると説明している.以下はiPhoneアプリの大辞林からの引用.

  1. 事物・出来事などの内容・様子.また,その知らせ.
  2. ある特定の目的について,適切な判断を下したり,行動の意思決定をするために役立つ資料や知識.
  3. 機械系や生態系に与えられる信号.例えば,遺伝情報など.
  4. 物質・エネルギーとともに,現代社会を構成する要素の一.

大辞林によると,情報は「事情」を「報告」することから1字ずつ抜き出してできた略語と説明されている.雑誌「太陽」(1901年発行)に出てくるのが早い時期の例とされている.情報は,英語のinformation(インフォメーション)と訳されるのが現代では一般的になっている.

〈この記事は,適宜内容を更新します〉

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