Lo-Fi(ローファイ)とは何か,あえて不十分な環境で制作された楽曲に人気が集まる理由.

stereo headphones and audio cassette tape on rustic wooden table
Photo : iStock by Getty Images


この記事で分かること
  • Lo-Fi(ローファイ)の意味
  • ローファイに人気が集まる理由
  • ローファイが好まれるようになった流れ
  • ローファイを無料で聴く方法

Spotifyの『Lo-Fi Beats』.
この記事を書いている2021年2月時点で,383万人がいいねしている人気のプレイリストです.

ここで出てくる「Lo-Fi(ローファイ)」とは,(個人アーティストなどが)音響設備が不十分な状態でつくった音楽/楽曲のことを指します.

Spotifyで人気のプレイリスト『Lo-Fi Beats』,自身のお気に入りでもある.


「Lo-Fi」は「Hi-Fi(ハイファイ)」の逆の意味の言葉.
ハイファイとは,「high-fidelity(ハイフィディリティー)」の略称で,高忠実性/高い再現性と訳します.

  • Lo-Fi(ローファイ)>あえてチープな環境でつくられたノスタルジックな音楽
  • Hi-Fi(ハイファイ)>高い忠実性/再現性にこだわったクリアで高い品質の音楽

このように理解しておけば問題ありません.
以下は,Wikipediaからの引用です.こちらでも分かりやすく解説してあります.

Lo-Fi(Low-Fidelity、Lo-Fi music)とは、音楽のレコーディングの際の録音状態、録音技巧の一つで、極端に高音質なものではない録音環境を志向する価値観。転じて、そうした要素を持った音楽自体を表す言葉。対義語は Hi-Fi。

Wikipedia

Low-Fidelity の略を起源とするが、日本独自の略語ではなく、英語圏でも同様に Lo-Fi として扱われる正式な音楽用語である。Hi-Fi の場合は再生環境についても言及されることが多く、基本的に再生環境は高音質であるほどいいと考えられるが、Lo-Fi の場合は再生環境について特段の要求はされない事が多い。

Wikipedia


Lo-Fi,あえて不十分な環境で制作された楽曲に人気が集まっている.

Photo : SMATU.net
Photo : SMATU.net

冒頭書いたとおり,ローファイ音楽は在宅勤務が増えるなどの追い風もあり,近年注目を集めています.

参照記事: 「ローファイ」音楽、若者魅了あえてざらつき、カセットでも

在宅勤務をしている僕のくらいの世代(30代後半〜40代) が,カセットテープで音楽を聞いていたことも影響してるのでしょう.

ローファイ音楽は,あえて音質をチープにして背景に「ノイズ」「会話」「雨の音」を入れたりして制作されます.
この独特の雰囲気が,レコードやカセットテープで聴く音楽のようなノスタルジックさを演出してくれます.

ローファイでつくられた楽曲は,シンプルな曲調が多く作業音としても最適.

科学的にはホワイトノイズや,雨の音などが最も作業に集中できると言われています.ただ,これらに飽きてしまった人や,ちょっと気分を変えたいときにローファイはおすすめです.



Spotifyの情報と日経の記事からも,ローファイ音楽は若い世代やSNSで音楽を共有する人たちに支持されていることが伺えます.

スポティファイによると同ジャンルを代表するプレイリスト「ローファイ・ビーツ」の20年の1日あたりの再生数は、前年比67%増だったという。source: 「ローファイ」音楽、若者魅了 あえてざらつき、カセットでも

『Lo-Fi Beats』おすすめプレイリスト.

450曲16時間にも及ぶプレイリスト.343万人がいいねしている.
450曲16時間にも及ぶプレイリスト.343万人がいいねしている.

僕が最も多く聴いているローファイ音楽のプレイリストは,『Lo-Fi Beats』.
このプレイリストには,なんと450曲もローファイ音楽が収められており,一周視聴するのに16時間以上かかります.

ローファイ音楽に興味がある場合,まずはこのプレイリストで特徴や雰囲気を感じてみることをおすすめします.気になる人は,試しに聴いてみてください.

当初はポジティブな意味ではなかった『Lo-Fi』という言葉.

Wikipediaを参照しつつローファイの歴史をちょっとだけ補足します.

「Lo-Fi」という言葉が使われ始めたときは,今のように好意的な言葉としては扱われていませんでした.

しかし,1980年代から録音技術の進歩によって現実感のない豪華で商業的な録音が主流となります.こうした流れに反発するような流れでローファイ音楽が見直されるようになりました.

YouTubeでもたくさんのファンが,ローファイを楽しんでいる.
今では,YouTube上でもたくさんのファンがローファイを楽しんでいる.

1980年代に入って録音技術が格段の進歩を遂げるにつれ、メジャーシーンのダンスミュージック、ニューウェーブロック、ヘヴィメタルなどには、エコーやエフェクトがかかり、オーバーダブが顕著な、極端なHi-Fiサウンドが主流となった。

それまでのポピュラー音楽は「現場の音をいかに正確に録音・パッケージングすることができるか」ということに焦点が当てられていたが、技術はそれを飛び越え、むしろ「実際にはアンプやスピーカーからそのような音は鳴らないが、いかにそれを越えたキャッチーな録音ができるか」ということに重点が置かれていった。

アメリカを中心としたアンダーグラウンドシーンやインディー・ロックのミュージシャン達は、こうした現実感のないサウンドによる豪華主義・商業主義に反発し、その流れの中でLo-Fiサウンドは見直されていくこととなった。

Wikipediaより

勉強や作業用BGMとしてのローファイ音楽.

とっかかりとして,勉強や作業中のBGMにローファイ音楽を聴いてみてほしいです.
歌詞付きやアップテンポな音楽よりリラックスすることでき,勉強や仕事に集中できます.

紹介したSpotify以外でも,Lo-Fiは簡単に聴くことができます.
YouTubeではライブで音楽を流すチャンネルもあり,無料でローファイを聴き続けることができお手軽です.

〈了〉

SourceNotes

  • Spotify
  • Wikipedia
  • 日経新聞電子版
  • YouTube


シェアありがとうございます!!