Nikonのミラーレスカメラ Z6 や Z7では,被写体が暗いとき(シャッターボタンを半押しすると)ピント合わせのためにAF補助光を自動照射するように設定されています.カメラの左肩正面にあるAF補助光照射部分から光が出るため,AF補助光の設定ONにしている場合,この部分を遮らないように注意が必要です.
AF補助光は暗い部分でのピント合わせをサポートする効果がある反面,動物瞳AFを使うときに設定をONにしていると動物の瞳に悪影響を及ぼす可能性があります.そのため大切な動物たちの瞳を守るために,設定はOFFにする必要があります.
動物瞳AFをよく利用するNikonユーザーは,内蔵AF補助光の照射設定は必ずOFFに設定しておきましょう.
Nikon Z6 Z7,内蔵AF補助光の照射設定のON・OFF方法
Nikon Z6 Z7の場合,以下の手順で内蔵AF補助光の照射設定をON⇔OFF切り替えることができます.内蔵AF補助光の設定はマイメニューに登録できるので,よく使う人はマイメニューへ追加しておくことをおすすめします.
- カメラを起動する
- 「MENU」ボタンを押して「カスタムメニュー」のタブを選択
- オートフォーカスを選択
- 「a12 内蔵AF補助光の照射設定」を「しない」にしてOKボタンを押す
元の画面に戻るので「内蔵AF補助光の照射設定」がOFFとなっていれば設定完了です.これで内蔵AF補助光の照射はされません.
「内蔵AF補助光の照射設定」を「する」にしたときと「しない」にしたときの違い
前述したとおり,内蔵AF補助光の照射は被写体が暗いときなどのピント合わせに役立ちます.設定を「する」にしておくと,カメラが自動的に内蔵AF補助光を照射します.
(ファインダー撮影時)オートフォーカスでピント合わせの時に,次の条件が全て満たされた際,自動的にAF補助光を照射します.
- 被写体が暗い場合
- AFモードがAF-S、またはAF-Aで自動的にAF-Sが選ばれた場合
- オートエリアAF以外のAFエリアモードで、中央のフォーカスポイントを選択したとき、またはオートエリアAFのとき
AF補助光を照射しない.被写体が暗いときは,オートフォーカスでのピント合わせができなくなる場合があります.
AF補助光について : AF補助光が届く距離範囲の目安は約0.5~3m,AF補助光使用時はレンズフードの取り外しを推奨.
動物瞳AF設定時の補足と再度注意点
Nikonの公式サイトでは,動物瞳AFを使用する際のフォーカスモードは「AF-C」が推奨されています.
AF-Sを使用する場合は,今回説明した方法で「内蔵AF補助光の照射設定」を「しない」に設定してください.何度も書きますが,「する」に設定してあると大切なペットの瞳に悪影響をおよぼす可能性があります.大切な家族のためにも,カメラは正しい設定で利用しましょう.
フォーカスモードはAF-Cをおすすめします。(AF-Sを使用する場合は、カスタムメニュー[a12 内蔵AF補助光の照射設定]を[しない]に設定してください。[する]に設定してあると、ペットの瞳に悪影響をおよぼす可能性があります。)
Nikon公式サイトより
〈了〉
SourceNotes
- Nikon : 動物AF:⽝や猫の瞳にピントを合わせて、かわいく撮る
https://www.nikon-image.com/support/manual/digitutor/z_7_z_6/techniques/201801_22_12_ml.html - a9:内蔵AF補助光の照射設定
https://onlinemanual.nikonimglib.com/d7500/ja/24_menu_guide_05_a09.html