オールドレンズ・中古レンズを買う時の注意点と基礎知識 / #カメラ初心者 #PhotographLessons

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オールドレンズを買い始めてから,約1ヶ月.今では,以下のように9本オールドレンズを揃えることができました.

購入先は,「中古カメラショップ」「メルカリ」「オールドレンズの展示会」と様々ですが,オールドレンズを買い始めた頃よりは基礎知識や注意点を理解できたように感じています.

ということで,オールドレンズ(中古レンズ)を買う時の注意点や,基礎知識,レンズのコンディションを表す専門的な用語などについて紹介します.

オールドレンズ・中古レンズを買う時の基礎知識

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オールドレンズ・中古レンズは,基本的には一度は誰かが使ったレンズのことです.生産後,50年以上経過しているような,非常に古いレンズを購入することもできます.

特に,古いレンズはオートフォーカスが使えないなどの不便な点もありますが,味のある写真が撮れたり,価格の割に綺麗な写りをするモノも多く,その魅力にどんどん惹き込まれていってしまいます.

オールドレンズはどうやって購入するのか??

オールドレンズは,中古のカメラショップで購入することができます.オールドレンズ に興味がある人は,中古レンズの扱いがあるカメラショップなどを覗いてみるとよいでしょう.

地元にある中古のカメラショップは,Googleマップで検索したり,『CAMERA fan』というサイトで探すことができます.

リンク: CAMERA fan 加盟店ショップ一覧

オールドレンズをいきなりネットで購入してもよいのですが,基礎知識が足りないまま買ってしまうと,そもそもカメラに取り付けできなかったり,状態の悪いレンズにあたってしまう可能性もあります.

まずは専門知識のある人に質問したり,実際にレンズを触ったりできる,中古レンズを扱っているカメラショップに足を運んでみてください.初めて店舗を訪れる時は,なるべくカメラや,用意しているマウントアダプターがあれば持っていくようにしましょうう.

メルカリやヤフオクを使えば,目的のレンズを安価に入手できることも!?

オールドレンズの購入先として,フリマアプリの『メルカリ』,オークションサイトの『ヤフオク』もあります.

ある程度,自分の欲しいレンズが定まってきたり,中古レンズの取り扱いに慣れてきたら,購入先として検討してみるのもアリです.ただ,前述したとおり個人取引にはリスクもあります.

商品のそのものの状態の確認だけでなく,出品者の過去の取引履歴,その他の出品商品など,なるべく多くの情報を集めてから購入するようにしてください.

僕の場合,オールドレンズを1本と,マウントアダプターを1つ,メルカリとヤフオクを使って購入しましたが,どちらも良いお買い物をすることができました.

  1. 購入する商品そのもののコンディション(画像や商品情報)
  2. 出品している方の過去の取引数や評価
  3. その他出品している商品(カメラ系のアイテムを多く出品しているか?)

など,できるだけ細かく確認して,安心して取引できそうかを判断するように努めています.

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オールドレンズ・中古レンズを買う時の注意点

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オールドレンズ・中古レンズを購入する時に注意すべきポイントは,以下の2つです.レンズのコンディションを知ることで,数千円から1万円ちょっとでも,状態の良いオールドレンズを購入することも可能です.

  • オールドレンズのコンディションを知る
  • オールドレンズのチェックするべきポイントを知る

オールドレンズのコンディションを知る

オールドレンズを購入する時に重要なのは,レンズのコンディションです.販売する店舗や出品者によっても表記や言い回しは異なるものの,中古のレンズはざっくりと6つの段階で評価されます.

今自分が買おうとしているレンズが,どのコンディションになるのか??を,意識しながら選ぶようにしましょう.基本的には,並品以上のコンディションを選ぶのが安全です.

新品同様

ほとんど使用されていない中古品.数回しか使用されてなかったり,そもそも開封すらされてない状態のレンズのこと.目当てのレンズがこの状態であれば,多少値段が高くても購入の価値あり.

美品

多少の使用感はあるものの,外観も綺麗で撮影に支障の出る不具合が,全く無い商品のこと.また,かなり年代物のレンズでも極小さなキズしかついてないもの,箱や純正フード,ケースなどが付属しているものは,美品として考えて良い.

良品

通常使用されていたが,撮影に支障のない良好な状態のレンズのこと.カメラを大切に使っていた人のレンズは,良品に相当するものが多いような気がします.特にカメラ専用の防湿庫で保管されていたレンズは,状態もよく安心して使えるものが多い.

並品

外観には傷や塗装剥がれなどがあるものの,使用上の問題が全く無い(またはほとんど無い)レンズのこと.経年変化はしているものの,並品に該当するレンズは比較的安価に入手することができます.はじめて買うオールドレンズは,並品くらいの状態で探して,価格も数千円程度に抑えると良い.

難あり品

不具合箇所があったり,機能的制限がある訳アリ品に該当するようなレンズのこと.基本的には難あり品とジャンク品は,オールドレンズ上級者のレンズだと思っています.オーバーホールしてくれるショップが近所にあったり,簡単な分解清掃を自分でできるようになったら,購入してみてもよいかもしれません.

ジャンク品

壊れて使用できない,または動作確認ができていないレンズのこと.基本的には購入はおすすめしません.ただ,メルカリでカメラに詳しくない人が叩き売り状態で販売しているときなど,極稀に良い状態のレンズがジャンク品として売られいることがあります.こんなレンズを見つけらたらチャンスで,数千円程度であることも多いので欲しいレンズであれば,即買いもアリです.

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オールドレンズのチェックするべきポイントを知る

オールドレンズ・中古のレンズには,コンディションを表すいくつかの専門用語があります.中古でレンズを買う時に注意したいのが,これから紹介する6つです.

中古ショップで説明を受ける場合も,フリマアプリやオークションサイトで購入する場合も,用語を理解しておくことでスムーズな取引にもつながります.

アタリ

レンズの外観にキズがあったり,レンズのフチに凹みがあったりする場合「アタリがあります」と表現されることがあります.特に年代物のレンズには多いです.

個人的には「これぐらいなら味として許容できる」という範囲で,積極的に購入していくと良いと思います.ただ,レンズ周辺の凹みは要注意.一度だけ僅かな凹みに気付かずに買ってしまい,レンズフィルターがハマらないことがありました.

カビ

レンズの保存状態が悪いと,カビが発生していることがあります.撮影に影響しない場合もありますが,コーティングを侵食していたり,清掃しても取れないカビもあるので注意が必要です.

慣れないうちはカビのあるレンズは,購入しないほうが無難です.

クモリ

レンズは本来透明でクリアですが,古いレンズになるとこれがクモッている場合があります.そのままですが「クモリ」と表現されます.あまりにもクモリが酷いとレンズ本来の描写がでません.

オールドレンズの味として許容できる範囲かどうか,可能であれば自分のカメラに付けてみて,何枚か撮影してみてください.クモリの度合いを,実際の映像で確認してみるとよいでしょう.

AF鳴き

AF(オートフォーカス)が付いた古いレンズでは,AFが作動する際に異音を出すレンズもあります.カメラに装着してオートフォーカス機能を試すことで確認が可能です.

AFの付いたオールドレンズを購入する場合は,なるべくカメラに取り付けてAFが正常に作動するかをチェックしましょう.

バルサム切れ

レンズ同士を貼り合わせるために樹脂が剥がれている状態のことを「バルサム切れ」といいます.バルサム切れが酷いと,写りに悪い影響がでるのでよく確認をしましょう.

ホコリ(チリ)

オールドレンズの場合,多少のチリが混入していることはよくあります.僅かな混入であれば撮影に影響はでません.AFレンズの場合は,レンズの構造上ホコリが混入しやすいため,レンズを光に通してみるなどして状態を確認しましょう.

SourceNote

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