「ランチェスター戦略って、どんなことか分かりますか?!」
今日、こんな質問を受けて、とっさに答えることができませんでした。
勉強不足を痛感しました。(猛省…)
マーケティング用語や、よく出てくる経営戦略などは、きちんと頭に入れておかないといけませんね。
「これはいかん…」ということで、とりあえずジュンク堂書店に立ち寄り何冊か本を購入して帰りました。
最初に読んだのは『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』です。
まずは「ブルーオーシャン戦略」や「バリュープロポジション」などの、基本的なことから学びなおそう考えたからです。
発売された時に立ち読みしていて、図解なども多く面白そうだなぁと薄っすらと覚えていました。
ということで、この記事は『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』のブックレビューです。
マーケティングの基礎知識が、分かりやすい事例とともに理解できる
『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』には、以下のような有名なマーケティング戦略が事例付きで紹介されています。
本格的なマーケティング本は、海外の事例と共に紹介されていることが多いですが、本書ではセブンイレブンやブックオフなど日本人の我々に馴染み深い企業が多数登場します。
これだけでも内容が頭の中に、スッと入ってきます。
また、分かりやすい図解を交えて紹介されているので、難しいマーケティング戦略の概要を短時間で学ぶことができます。
『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』で紹介されている主な経営戦略
- バリュープロポジション
- ブルーオーシャン戦略
- ブランディング戦略
- 価格戦略
- チャネル戦略
- ランチェスター戦略
- プロモーション戦略
- マーケティングの4P
- イノベーター戦略
- キャズム理論
- 競争戦略
これらの戦略について、内容があやふやだったり、説明できないものがあれば、それだけでも本書は一読の価値があります。
マーケティングや経営戦略に、何となく苦手意識をお持ちの方にもおすすめです。
ランチェスター戦略は、『強者の戦略』と『弱者の戦略』
さて、冒頭に書いたとおり、即答できなかったランチェスター戦略について学んだことを書きます。
企業経営や営業戦略において、強者には強者の、弱者には弱者の戦い方がある。
それを教えてくれるのがランチェスター戦略です。
本書では、ランチェスター戦略をイオン(強者)とセブンイレブン(弱者)の事例をベースに解説してあります。
強者の戦略は「広域で戦う」「総合力で戦う」「遠隔戦」です。
イオンは全国に店舗をつくり(広域)、豊富な品ぞろえを武器にしています(総合力)。
また、比較的遠くの地域に住む客に対しても、チラシなどを使って訴求をします(遠隔戦)。
それに対してセブンイレブンは、「局地戦に持ち込む」「得意分野で戦う」「接近戦」といった弱者の戦略でイオンに挑みます。
セブンの出店方式は、狭い地域に沢山の店舗を出すドミナント戦略です(局地戦)。
イオンとは違い、品揃えも3000品目程度に絞り込んであります。※執筆時点のデータです。
セブンは細かく売れ筋や客の好みを分析し、日々売れ筋商品を入れ替えるような商品戦略をとっています(得意技)。
さらにセブンは、通学で必ず通る場所や、オフィス街などに店を構え、客の生活に密着できるような集客をしています(接近戦)。
ランチェスター戦略は、元々戦争に勝つために生まれたもので、強者と弱者の戦略をベースに勝つための定石を発展させました。
まとめ
本書の著者は、『100円のコーラを1000円で売る方法』などを執筆されている、永井孝尚さんです。
↑の書籍は以前読んだことがあり、こちらも読みやすかったことを覚えています。
初版は2016年と少し前ですが、内容が古びているようなことはありません。
増刷が何度もかかっており、カバーが二重カバー(広末涼子さん)になっているのも特長です。
理解が曖昧な戦略やキーワードだけを拾い読みするなど、気になる部分だけを読んでも理解できる構成になっています。
2時間程度サッと読むことができるので、マーケティングの概要や入門書をお探しの方は『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』を手にとってみてはいかがでしょうか?!
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