【2023年】Nikon DfとAF-S NIKKOR 50mm F1.8G を使っていて感じること．

Nikon Dfは重さが約765g，AF-S NIKKOR 50mm F1.8Gは約185g．この組み合わせの質量は1キロを切るので，スナップ写真にも適している．
Dfは，2013年の発売当時の上位機種であったD4と同じ高品質のセンサーが搭載されており，いい色の写真を撮ることができる．

画素数は1600万画素と，2023年の現代では物足りなく感じるかもしれないが，画素に余裕がある分，写真の色のりにポジティブな影響を与えているのかもしれない．
Dfの作例は沢山ネット上に投稿されているので，沢山見て，比較して，気になるのであれば購入を検討してみるのもよいだろう．
むしろ個人的には，「今こそDfは使ってみる価値のあるカメラかもしれない」とさえ思っている．

50mm F1.8Gレンズ．
「ニコンの良心」とも呼ばれるこのレンズは，開放から収差もうまく抑えられており，F2.8以降では実用的な写りを提供してくれる．
前述したとおりとても軽いレンズで，一日中カメラとセットで持ち歩くことも苦にならない．まさにスナップに最適のレンズだと言える．

発売から10年以上経過しているので，オートフォーカスの性能を不安視するかもしれないが，街中でのスナップ撮影には必要十分な速度でピントを合わせてくれる．
ピントを外すことも少なく，価格と軽さを考慮すれば非常にコストパフォーマンスに優れているとしても問題ないだろう．
僕の場合，Df用のスペシャルエディションではなく，無印の50mm F1.8Gを付けているが，クラシカルなDfのデザインとも相性は悪くない．
レンズ構成やスペックは全く同じで，ニコン公式の情報では5gだけ無印のほうが軽いとされているので，実用性を重視する人であれば，あえて無印を使ってみるのもよいかもしれない．

光学性能に関しても非常にすぐれており，F4まで絞れば，同じAF-S NIKKOR の標準レンズと比べても遜色ないシャープな描写の画をつくってくれる．
設計が優れているせいか，カラーフリンジや色収差もほとんど気にならないレベルだと思う．

最後に，OVF（光学ビューファインダー）の魅力も強調しておきたい．
写真を撮るうえで，自分が撮りたいものをきちんと見て撮るということはとても重要．
光学ファインダーは，まさにレンズを通した光で被写体を認識しているので，本来の「写真を撮る」という行為の原点に立ち返ることができる．

そしてシャッターを切ったまさにその瞬間は，ミラーが跳ね上がっているため，写真として記録される数百分の一，数千分の一というその一瞬を自分は見ることができない．シャッターを切った瞬間を見ることができるのは，写真として出力された画を確認する時だけ．一眼レフカメラは，なんと素敵なシステムの写真機だろう．

総じて，Nikon DfとAF-S NIKKOR 50mm F1.8Gは，携帯性・デザイン・使いやすさを兼ね備え，スナップ撮影における強力なパートナーであると評価してよいだろう．
もちろん，2024年の現在においても変わらない真実だと，僕は自信を持って断言する．

<了>