Googleスプレッドシートの基礎関数 Vol.3【ROUND関数】

Googleスプレッドシートには、あらゆる計算に対応できるよう沢山の関数が用意されています

Googleの公式サイトでも、スプレッドシートで使える関数が紹介されていますが、その数およそ数百…。
全部数えようと思いましたが、あまりの多さに途中で断念しました。

すべての関数を覚えて使いこなすことは、恐らく不可能でしょう。

これらの関数のほとんどは、多くの人にとって使用頻度の低いものだと思います。
スプレッドシートの関数は、「必要になったらググって使う」が鉄則なので、関数を覚えて無くても特に気しなくて大丈夫です。

しかし一方で「頻繁に使う関数なので、覚えておいたほうが良い」という関数もいくつかあります。

  • SUM(合計値)
  • MAX,MIN(最大値、最小値)
  • ROUND(四捨五入)
  • IFERROR(エラー時の表示切り替え)
  • IF(条件分岐)
  • SUMIF(条件指定して合計)
  • SUMIFS(複数条件を指定して合計)
  • COUNTIF(条件を満たす値の数)
  • COUNTIFS(複数の条件を満たす値の数)
  • VLOOKUP(検索と表示)
  • EMONTH(月末など日付の計算)

今回は、この中からセルの数値を四捨五入できるROUND関数について書いていきたいと思います。


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Googleスプレッドシートで『ROUND関数』を使う

ROUND関数』を使えば、数値を指定した桁数で四捨五入するとができます。

ROUND関数の書き方
=ROUND(セル範囲,桁数)

↑のように書きます。
桁数の欄は直接数字を入力してもよいのですが、できればセルからデータを参照するようにしておきましょう。
(後々、編集がしやすいので)

引数の「桁数」の指定によって、小数部分を四捨五入することも、整数部分を四捨五入することも可能です。

引数とは?!
関数に指定するセルの範囲や条件のことを「引数」と呼びます。
出所:smatu.net
半角カンマあとに入力する桁数は、なるべく直接入力ではなくセルから参照するようにしておきましょう。
出所:smatu.net
引数の指定によって、小数部分を四捨五入することも、整数部分を四捨五入することもできます。

四捨五入の「処理対象の位」と「引数の桁数」の相関図

ROUND関数によって四捨五入される、「処理対象の位」と「引数の桁数」との関係は以下のとおりです。
整数部分を四捨五入したい場合は、引数の桁数に-(半角マイナス)を使います。

桁数 処理対象の位 結果
2 少数点第3位 小数点以下2桁
1 少数点第2位 小数点以下1桁
0 小数点第1位 整数
-1 1の位 10単位の数値
-2 10の位 100単位の数値
出所:smatu.net
スプレッドシートのスクリーンショット。引数によって、ROUND関数の処理結果が変わります。
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Googleスプレッドシートの関数を調べるコツ

記事の最初にも書きましたが、スプレッドシートにはとても沢山の関数があるので、すべてを覚えて使いこなすことは不可能です。
そのため「必要になったらググって使う」が鉄則となっています。

記事のまとめとして、必要に応じて関数を調べるための、ちょっとしたコツを紹介しておきたいと思います。

関数を調べるコツ【その1】Googleのヘルプページを参照する

スプレッドシートで使える関数は、Google公式サイトの「ドキュメントエディタ ヘルプ」というページで一覧になっています。
関数に困った時は、まずこのページで調べてみるとよいでしょう。
(記事末のSourceNoteに、リンクを貼っておきます)

ページの上部には、キーワードによる絞り込み(複数選択も可)のためのウィンドウが用意されています。
ウィンドウで絞り込んでみたり、Command+F(Windowsの場合は、Control+F)で検索してみましょう。

関数を調べるコツ【その2】「キーワード+できない」で検索する

Googleヘルプページで調べる以外にも、単純にググる(Googleで検索する)という方法もおすすめです。
この時「〇〇 やり方」や「◯◯ 方法」といった検索ワードより、「〇〇 できない」といったワードで調べたほうが良いページが検索にヒットします。

困った時は「キーワード+できない」でググってみてください。

もっと詳しくスプレッドシートの関数を勉強したい時は?!

Googleスプレッドシートの関数をもっと学びたい人は、以下の2冊の本がおすすめです。

どちらもExcelの本ですが、多くの関数はスプレッドシートでも利用することができます
関数の基本的な考え方、応用方法はとても勉強になるので、気になる人は書籍にも目を通してみてください。

値段は2000円前後とやや高額ですが、役立つスキルが身につくので費用対効果は高いと思います。

SourceNote

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