Appleのプレゼンテーション作成アプリの『Keynote(キーノート)』がアップデートされ、図形のバリエーションが豊富になっています。
プレゼン資料をつくるのに便利な図形・アイコン・シンボルなどが、13カテゴリも用意されています。
図形やアイコンは、数百種類も用意されており様々な表現が可能になっています。
「人を驚かせるプレゼンテーションがしたい」「分かりやすいスライドを作りたい」という人は、一度Appleの『Keynote』を利用してみてはいかがでしょうか!?
Keynoteの図形。
気付いたらめちゃくちゃ豊富になっている。
(バージョン7.3)https://t.co/Vs6tkKwPkf— 稲林 タク @smatu.netの人 (@takg_jp) 2017年10月11日
Keynoteが進化していて感動!!
先日、人前で発表する機会が久しぶりにあったので、Keynoteを使って半年か一年ぶりくらいにスライドを作成しました。
これまでもKeynoteのアップデートは行なっていましたが、使う機会が減っていたので細かい変更には全く気づくことができていませんでした。
ところが…
久しぶり利用してみると、使える図形がかなり増えているではありませんか!!!!
カテゴリも豊富でシンプルな図形が多いので、スライド作成の幅も広がります。
さすがAppleさん。
パワーポイントは書き出しや共有用にしか使わないので全く詳しくありませんが、恐らく図形のバリエーションでは圧倒的にKeynoteだと思います。
(今度久しぶりにパワポも立ち上げて比較してみます)
ということで、今回の記事ではAppleのプレゼンテーション用アプリ『Keynote(キーノート)』の図形の使い方について、少し詳しく解説してみようと思います。
Keynoteで図形をスライドに追加する方法
まずは基本的な操作方法から。
Keynoteを起動したら、はじめにテーマを決めましょう。
個人的には、真っ白なスライドがお勧めです。
真っ白のテーマを使うと、Appleの発表会のような画像をふんだんに使ったスライドが作りやすくなります。
テーマは後からも変更できるので、悩んだら真っ白なスライドを使うようにするとよいでしょう。
Keynoteのテーマを後から変更する方法
Keynoteのテーマは、後から何度でも変更することができます。
Macの場合は、画面上のツールバーから「ファイル」>>「テーマを変更…」を選択しましょう。
ウインドウに表示されるので、変更したいテーマを選んで「選択」をクリックします。
スライドの追加は+アイコンで
テーマを決めたら、Keynoteを使ったスライド作成がスタートします。
まずは1枚だけタイトル用のスライドがあるので、仮のテーマや副題を入力しておきましょう。
スライドを追加するには、+マークのアイコンをクリック(またはタップ)します。
スライド追加のアイコンは、
- Macの場合…画面の左上
- iPhoneの場合…画面の左下
に表示されています。
スライド追加をクリックすると、10種類ほどテンプレートが表示されます。
追加したいスライドのイメージに合ったものを選ぶとよいでしょう。
(ここでもまっさらがお勧めです)
スライドに図形を追加する
スライドに図形を追加する場合は、「図形」をクリックします。
- Macの場合…画面中央
- iPhoneの場合…+マークをタップ>>図形タブを選択
で図形を表示することができます。
図形を表示できたら、イメージに近いものを選んでスライドに追加しましょう。
図形は角に表示されるポイントを使って、簡単に拡大したり縮小することができます。
また図形を移動する場合も、ガイドが表示されるので簡単に中央に配置することができます。
使える図形のカテゴリと詳細
さて、本題です。
これまでのKeynoteでも図形は使えたのですが、現バージョンほど沢山は用意されていませんでした。
(どのバージョンから増えたかは、調査できていませんm(_ _)m)
この記事を書いている時点でのKeynoteはバージョン7.3ですが、以下でご紹介のとおり700種類以上もの図形を自由に使うことができるようになっています。
数字は概算です。カテゴリをまたいだ図形の重複についてはカウントできていません。
さらに、カラーや編集を駆使すれば様々な表現が可能です。
図形は「動物」「自然」「食べ物」など全部で13のカテゴリに分けられており、カテゴリごとに数種類〜の図形が用意されています。
少し詳しくみていきましょう。
カテゴリ右の数字が、用意されている数を表現しています。(重複する図形もカウントしています)
Basic:基本【15】
その名の通り、基本的な図形はここから利用できます。
矢印や吹出し、テキストや描画ツールも「基本」からスライドに追加することができます。
恐らく、多くのひとが一番多く利用するカテゴリだと思います。
Objects:物【120】
デスク周りのツールや衣服(服屋・靴)・電子機器(スマホ・タブレット・PC)などがあります。
時計や工具・トイレのようなモノも分類されています。
タブにある図形の数も、120個と2番めに多いです。
Animals:動物【57】
犬や猫、馬やウサギといった代表的な動物と、虫などがあります。
ユニコーン(一角獣)や恐竜のシルエットもあるところもAppleらしいですね。
Nuture:自然【26】
樹木・花・太陽・山・雲など自然を連想させるアイコンが並んでいます。
Food:食べ物【56】
りんご・バナナのような果物から、ハンバーガーやピザなど米国らしいアイコンがあります。
飲み物や鍋・ナイフ・フォーク・箸といった食べ物に関するものも沢山ラインナップされています。
残念ながら、りんごのマークは普通のカタチだけでした。
Appleのアイコンが欲しかったですね。
Synbols:記号【162】
13個あるタブの中で、収納されている図形が一番多いのが「記号」タブです。
人に関するアイコンや、交通を連想するようなシンボルもあります。
天気に関わる太陽などのアイコンは、重複してこちらからも利用できます。
「いいね」マークや「電源」「Wi-Fi」のマークもあるので、デジタル系のプレゼン資料を作る時はお世話になると思います。
Education:教育【55】
教育にチカラを入れているAppleらしく、「教育」に関する図形を集めたタブも用意されています。
ツール系の図形は重複していますが、棒グラフ・折れ線グラフなどのアイコンはここから利用できます。
「歯」や「手」「頭」のシルエットといった、人体に関する図形もあります。
Place:場所【31】
地球や大陸といった場所を連想する図形がまとめてあります。
Activities:活動【79】
スポーツ関連の図形は、こちらのタブにあります。
サッカーボール、バットやグローブといったポピュラーなアイコンから、メダル・トロフィーのようなものまで用意されています。
Transportation:旅行【59】
車や電車・バスのような、移動に関するアイコンが沢山まとめてあります。
地球儀や進入禁止マークのような、地図関連のアイコンも重複していますがまとめてあります。
Art:アート【32】
映画・絵画・音楽・写真をイメージするような図形は、アートから探すことができます。
本やお面のようなアイコンもあります。
People:人々【24】
重複しているものも多いですが、人のシルエットが使われるような図形がまとめてあります。
赤ちゃんがハイハイしているアイコンもあります。
Work:仕事【48】
ヘルメット・工具のようなアイコンから、デスクトップPC・ノートPCなどのアイコンが仕事タブの中に入っています。
グラフや仕事に関連が高そうな建物も、重複していますがこちらのタブにあります。
オススメの使い方
重複している図形も多いので、厳密にカウントすると恐らく300〜500種類くらいになりそうですが、このように新しいKeynoteには沢山の図形・アイコンが用意されています。
スライドや発表資料を作成するとき、図形や様々なモノを連想させるアイコンは、非常に役に立ちます。
使い方例1:テキストを置き換える
1年が経過したことを表現したい場合にテキストで「2016年」と書いてもよいのですが、
- 猿の図形
- →(矢印)
- 鳥の図形
を組み合わせて、2016年〜2017年の一年間を表現することもできます。
↑のようなスライドを出しながら「2016年から2017年までの一年間で〜」のようなコメント付けながら、発表を進めることもできます。
使い方例2:テキストの背景として使う
スライドにテキストを入れる際、図形を背景として使うと聞き手により強い印象を与えることができます。
例えば「スケジュール」や「カレンダー」のような話題の時に、テキストと関連のアイコンを重ねてスライドを作ったりしてもよいでしょう。
まとめ
ご紹介したように現在のKeynote(執筆時点では7.3が最新)は機能が強化され、沢山の図形とアイコンを利用してスライドを作成できます。
図形の種類も数百種類と豊富で、聞き手の理解度や内容に合わせてバリエーションに富んだ資料づくりをサポートしてくれます。
「最近Keynoteを使ってなかったなぁ」といった人や、大切なプレゼンをひかえている人など、進化したKeynoteを利用してみてはいかがでしょうか!?