Huluの「お詫び1000円/1ユーザー」は、他社と比較すると良いのか?悪いのか?

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hulu-system-trouble-ticket-request/ PHOTO: iStock by Getty Images

先日「システムリニューアルに伴う不具合のお詫びと対応について」というメールが、Huluから届きました。
長文メールなので、ざっくり説明すると↓のような内容です。

  • 5月17日の大幅アップデートの際に大規模な視聴トラブルが発生してしまいました。
  • 内容の事前告知不足によって、多くの会員様へ「視聴できない」というカタチでご迷惑をお掛けしました。
  • 引き続き不具合は発生していますが、順次対応を進めておりますのでもう少々お待ち下さい。
  • 多くのお客様へご迷惑をお掛けしたため、対象となるお客様へギフト券などをご提供させていただきます。

…と、このような連絡でした。

「対象となるお客様へギフト券などをご提供」

今回の大規模障害の発生を重く受け止めたHuluは、ユーザーに対してギフト券などを配布して「お詫び」の気持ちをカタチにしようとしています。

金額も約1000円と大きく、対象ユーザーも幅広いようです。
今回はHuluのお詫びの内容を掘り下げつつ、チケット申込方法と受取時期などの情報について詳しくご紹介していきたいと思います。

1ユーザーに対して1000円の提供は、良いのか悪いのか??

Huluの有料会員数は、2016年末時点でおよそ150万人とされています。

それらの多くの人が今回のギフト券配布対象者になる見込みです。

150万人 × 1000円 >> 約1億5000万円

ということで、計算上は約1億5000万円分のギフト券が、今回の対応で配布される可能性があります。

流石に有料会員全員がもれなく申込を行う可能性は低いのですが、それでも大きな費用を準備していることには変わりありません。

今回の大規模障害についてHuluは、事態をかなり重く受け止めていることが伝わります。

【過去事例】ベネッセの個人情報流出と比較

ちなみに数年前にベネッセで起こった顧客情報の流失事件に対するお詫びは、対象となる会員約3500万人に対して500円でした。

3500万 × 500円 >> 約1億7500万円の金券を用意している計算になります。

それぞれの企業が、同じくらいの費用を計上(しようと)していることが分かります。

ではHuluとベネッセの企業規模を比較してみましょう。
Huluは日本テレビの運営するサービスなので、日本テレビとベネッセの企業規模を比較します。

日本テレビホールディングス 株式会社

時価総額
4,812 億円
(2017-06-06)

売上高合計
4,167 億円
(2016年度 通期)

当期純利益
408 億円
(2016年度 通期)

株式会社 ベネッセホールディングス

時価総額
4,308 億円
(2017-06-06)

売上高合計
4,301 億円
(2016年度 通期)

当期純利益
35.6 億円
(2016年度 通期)

どちらも時価総額と売上高は同規模、利益は日本テレビが大きくリードといった状況です。

あくまで個人の感想ですが「個人情報流出」と「サービス不具合」では、個人情報流出の方が重たいように感じます。

1ユーザーに対して1000円の提供は、Huluのユーザーに対するお詫びの気持ちがきちんと伝わる金額・対応内容だと言えます。

選べる3種類のギフト券、対象となる会員、申し込み〜受け取り方法

では気になる「対象となるお客様へギフト券など」は、どのような内容なのでしょうか?

Huluからのメールによると、以下の3種類の中からユーザーが好きなものを選ぶことが出来る仕組みになっています。

  1. 「Huluチケット(1ヶ月分/1,007円)」
  2. 「Amazonギフト券(1,000円分)」
  3. 「iTunesコード(1,000円分)」

どれを選んでも、約1000円分の還元を受けることができるようです。
(Huluチケットが7円だけお得)

提供の対象となるユーザーは、以下の条件に該当する人です。

また、同様のメールが届いた現在の会員の方以外でも「条件を満たしていれば退会済の会員へもチケット提供を行う」と、記載がされています。

ギフト券などの提供対象となる会員条件

5月17日(水) 午前0時00分〜5月31日(水) 午後11時59分の期間にHulu会員であった人

今回対象となるユーザーは、上記期間に会員登録していたユーザーとなります。
※視聴トラブルが頻発していた期間が、提供対象となっているようです。

さらに細かい条件については以下のとおりです。
無料トライアル期間中の会員も対象とするなど、影響を受けたすべてのユーザーへ対応しようとする姿勢が伝わってきます。

  • 有料会員は対象
  • 無料トライアル中の会員様でも対象
  • 現時点で退会されている人も対象
    (上記期間中にHulu会員であったことは条件)

※退会済の会員の人にも、6月中旬をめどに同じようなメールが届く予定とされています。
(まだ連絡が来ていない場合は、しばらく待ってみるとよいでしょう)

申込方法と受取開始時期

ギフト券などの提供を行うことが発表されましたが、実際の受取時期は少し先となっています。
Huluの発表によると、7月中旬頃から申込用ページが開設され、チケット受け取りは7月下旬頃となるそうです。

受付の締め切りは7月下旬とされています。
少し期間が空くので、対象となる人は申込を忘れないようにGoogleカレンダーなど、予定を登録をしておくとよいでしょう。

申込受付の実施方法について

Huluサイト内に「申し込み専用ページ」を新設して受付を行いますが、ページ開設に時間を要するため、受付は7月中旬頃を予定しております。
詳細につきましては、後日あらためてご案内させていただきます。
引用:Huluより

実施のスケジュールについて

準備が整い次第、受付手続きを開始させていただきますが、現状は以下のスケジュールを予定しております。

7月中旬…申し込み専用ページ開設
7月中旬〜下旬…受付期間(チケット等をお送りするメールアドレスの登録をお願いいたします)
7月下旬…受付締め切り
8月上旬…ご登録いただいたメールアドレスにチケット等を送付
引用:Huluより

もう一度Huluを利用してみませんか!?

以上が、今回Huluが発表したユーザー対応の詳細となります。

長期間かつ大規模な障害のため、一定数の解約があったこともニュースなどで発表されています。
現在も閲覧がしづらく、困っている人も多いことでしょう。

しかし、障害対応の方法や改善しようとする姿勢については、個人的に高く評価しています。

現在筆者は、ドラマ「ゆとりですがなにか」を毎日楽しくHuluで観ており、引き続きサービスを利用していく予定です。

Huluはライブ配信やオリジナルコンテンツに力を入れるなど、今後も動画サービスのプラットフォームとして便利かつ楽しいサービスになることも期待できます。

  • 勢いで解約してしまったり
  • 以前から気になっていたけど、障害の情報を知って契約を躊躇していたり
  • 動画サービス使いたいけど、どれにしようか悩んでいたり

最近はサービスも安定していますので、もう一度Hulu契約を検討してみてもよいのではないでしょうか!?

ゆとりですがなにか

PHOTO:Hulu(PC版)のスクリーンショット。現在筆者のハマっているドラマです。オススメです♪
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SourceNote

企業情報(NewsPicksより)