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2016年のデジタルトレンドとして、仮想現実(VR)が非常に注目されています。
今週は特集として、VRについて詳しくご紹介していきます。
【VR特集】
第1回:VRとは!? 「3分間でVRに詳しくなる」
第2回:注目のVR端末と価格「VR端末って高い?安い?」
第3回:VRの歴史 「なぜ今年VRに注目が集まっているのか!?」
VRとは!?
VRとは仮想現実のことです。
virtual(ヴァーチャル)の「V」とreality(リアリティ)の「R」の頭文字をとって、VRと略して利用されます。
※VR=ブイアールとそのまま読みます
仮想現実(VR)は、コンピューターグラフィック(CG)などの技術を使って作られた仮想空間を現実世界のように体験できる技術です。
テレビや従来のゲームのように画面をとおした2次元体験では無く、利用者の周囲すべて(上下左右)に映像が拡がりまるでその場にいるような感覚を体験できます。
VRはヘッドマウントディスプレイ(HMD)という、独自の端末を利用して楽しむのも特徴のひとつです。
Facebookが買収した『Oculus Rift(オキュラスリフト)』やPlayStationの『PlayStation VR』、Galaxyで有名なSAMSUNG(サムスン)の『Gear VR』などが有名です。
“スマホの次”として注目が集まるVR
2007年のiPhoneの登場から今年で約10年となり、スマートフォンは現在コモディティ化していると(一部で)言われています。
スティーブ・ジョブズとともにAppleを創業したスティーブ・ウォズニアックもスマートフォンはコモディティ化していると考えている1人です。
そのスティーブ・ウォズニアックが、次世代技術としてVR(とAR)に注目しています。
source:Steve Wozniak says today’s Silicon Valley cares too much about money
記事のなかでウォズニアック氏は、「ARとVRを組み合わせた技術が発展するのではないかな」と語っており、今後の技術の進化について予測しています。
実は今回特集しているVR、技術そのものは1980年ごろから登場しています。
しかし、30年ほどはあまり普及が進みませんでした。
そのVR技術が最近飛躍的に進化している要因のひとつが、スマートフォンの普及による各種センサー価格の低下です。
ある意味iPhoneの発明がきっかけとなり、VR技術が進化しているとも言えます。
実用化が進むVR技術
注目を集めつつ、VR技術の実用化はいたるところで進んでいます。
【教育分野】N高等学校の入学式
昨日、今年開校した #N高等学校 のネット #入学式 が行われました!東京会場の #ニコファーレ では、新入生の皆さんが #GearVR を着けて沖縄本校の様子を体感しました!ご入学おめでとうございます🌸 pic.twitter.com/f2Ir8qf9ZE
— Galaxy Mobile Japan (@GalaxyMobileJP) 2016年4月7日
インターネットを使って授業を受けることができる、通信制高校『N高等学校』の入学式が2016年4月6日に行われました。
この入学式の様子は様々なメディアが取り上げており、大きなインパクトを与えたの理由のひとつがVRの利用でした。
入学式では生徒たちにVR端末が配布され、ヴァーチャルリアリティの技術を使って様々な映像や体験が提供されています。
生徒全員HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつけている姿がとても印象的です。
出典:ついに開校!「N高等学校」の入学式が未来すぎた いますぐ願書出したいレベル
【サービス分野】ネットカフェでの視聴体験
PHOTO:インターピア
全国のネットカフェでは、バーチャルリアリティ映画館「VR THEATER」の上映がスタートします。
まずは、進撃の巨人や攻殻機動隊などの人気アニメをVRコンテンツとして有料で提供。
サービスを利用するためには、対応するネットカフェに来店する必要があります。
チケットを受付で購入し、記載されたQRコードをスマホでスキャンして視聴するシステムです。
コンテンツはIT企業のインターピアが提供します。
今回のコンテンツで利用する端末はサムスン製のGear VRですが、今後はOculus RiftやPlayStation VRにも対応する予定です。
攻殻機動隊のサービス提供は5月を予定しており、サービスを利用できる全国31店舗はこちらからチェックすることができます。
出典:ネットカフェでVRコンテンツの有料視聴を開始–進撃の巨人や世界初公開の攻殻機動隊
レポートを追記しました:ネットカフェで『攻殻機動隊』『進撃の巨人』のVR体験を楽しめるサービス登場。先行体験の感想もお届け https://t.co/jDnCalb9Pj #攻殻機動隊 #進撃の巨人 #VR pic.twitter.com/WaQPEsEazj
— 電撃オンライン (@dengekionline) 2016年4月5日
【医療分野】VRを利用した心理療法
VRは医療の分野でも活用が期待されます。
すでに患者のシュミレーションにVR技術を利用し、高所恐怖症や会話恐怖症の改善に役立てられています。
高所恐怖症の克服のVRシュミレーションはこちら。
このほかにも閉所恐怖症、対人恐怖症の克服にもVR技術×認知行動療法が効果的であるとされています。
アメリカにある「バーチャルリアリティー・メディカルセンター」ではVRを使った心理療法が研究されており、悲惨な事故や事件にあった人が発症する心的外傷後ストレス障害(PTSD)治療への効果が認められつつあります。
※刺激の強い映像も一部あるので閲覧の際は十分ご注意ください。
第2回は注目のVR端末と価格
現在、非常に注目されているVR。
この技術が普及していけば、エンターテイメントだけでなく様々分野でのイノベーションが期待できます。
次回は、現在発売されているものから今後発売を予定している様々なVR端末についてご紹介したいと思います。
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