今回は,文章の種類についての考察.文章は「芸術文」「実務文」の大きく2つに分けることができ,実務文を書くチカラは,努力と勉強でなんとかなる.
というお話.
文章は「芸術文」「実務文」の大きく2つに分けることができる.
文章は「芸術文」と「実務文」,大きく2つに分けることができる.
芸術文は,小説やエッセイなどの文章で,人を心地よくしたり余韻の残る名文などのこと.実務文は仕事や解説書などに使われる文章で,書き手の意図を分かりやすく読み手に伝え,確実に目的を達成してもらうことが求められます.
文章を書くとき,自分が書こうとしているのが「芸術文」なのか「実務文」なのかを意識することが大切.そして,一般的には,実務文を使うことのほうが多いため,文章力を身につけたい人は,実務文の書き方を学ぶと良い.
以上が,この記事で伝えたいことです.
芸術文を書くためには,文才と呼ばれるような才能が必要とされるが,実務文はテクニックやコツを身につければいいので,後天的にも上達することが可能です.そして実務文を分かりやすく書くチカラを高めるための書籍は,数多く出版されています.
分かりやすい実務文を書くための,3つの要素について学ぶ
実務文は,簡単に言えば分かりやすい文章のこと.
ただ,分かりやすい文章としてしまうと抽象的すぎるので,ここでは「文章作法」「説得技術」「分かりやすさ」の3つを,実務文を構成する要素として考えます.
- 文章作法…日本語の基礎となるもの
- 説得技術…読み手を説得するための構成力
- 分かりやすさ…シンプルな論理的構造
実務文を分かりやすく書けるようになるためには,自分がこの3要素のどこが弱いのか考えながら,学ぶようにするとよいでしょう.
文章作法,おすすめの書籍
文章作法は,日本語の基礎となるものと定義します.短く書くとか,結論(重要なこと)から書く,のような文章を書くうえで基本的なこと.
文章術の本には,共通して書かれていることです.これらの基本的な文章作法は,ウェブで検索しても出てきますが,個人的には『日本語の作文技術』『文章読本』『悪文』の3冊がおすすめ.
本をパラパラ見てみて,気になるものから読んでみると,文章の書き方に変化がでてきます.
説得技術,おすすめの書籍
読んだ人が納得するためには,文章構成を練ったり,説得するための書き方も重要.文章の冒頭で書き手の権威性を伝えたり,一貫性のある文章にするなどが大切です.
『影響力の武器』は,人を説得するためのテクニックが書かれた普遍的な名著.3,000円くらいする本ですが,文章を書くこと以外にも様々な学びを与えてくれます.
あと,文章を書く上で,タイトルと見出しはとても大切.『ザ・コピーライティング』は,そんな見出しの重要性について,誰よりも詳しく解説しています.
この2冊は,人生を変えてくれる本になるかも.
分かりやすさ,おすすめの書籍
書くことは,考えること.
分かりやすく書く.そのためには,書く前に自分の頭の中で,考えがまとまっていないといけません.『分かりやすい文章の技術』『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は,シンプルな論理構造を整えてから書くことの重要性を教えてくれます.
この記事の冒頭で書いた,「芸術文」と「実務文」の考え方は,『分かりやすい文章の技術』から引用しました.2冊とも新書です.勉強中は,教科書感覚で常にカバンに忍ばせておくことをおすすめします.