Adobe Lightroom,AIによるノイズ除去(ノイズ軽減)機能の使い方.

Adobeの『Lightroom CC』『Lightroom Classic』に,AIによるノイズ除去機能が実装された(Lightroom CC v 6.3.1,Lightroom Classic v 12.3).これまで,写真の(AIによる)ノイズ除去は,Adobe以外のサードパーティ製ソフトを使って行われていたが,Lightroomに課金していれば追加料金を支払うことなく,簡単にノイズの除去が可能になった.

操作は非常に簡単で,Lightroom CCであれば,編集メニューのディテールの中にある「ノイズ軽減(ノイズ除去)」をクリックするだけ.ポップアップが表示されるので,ノイズ除去の適用量を「1〜100」の範囲で調整し「強化」を押せば1分程度で完了する.

編集のディテール内にある「ノイズ除去」をクリック
ノイズ除去の「適用量(1〜100の範囲)」を調整して「強化」をクリック.
LightroomのAIが自動でノイズ除去を行ってくれる.

最初は適用量をどれくらいにすればよいか悩むが,基本的には50でノイズ除去してしまって問題はない.ノイズ除去後のプレビューも表示されるので,ISO感度を上げて撮影している写真は,適用量を50〜80程度の範囲でノイズの具合に合わせて調整すればよいだろう.

試しに,夜間に撮影したISO1600の写真で,AIによるノイズ軽減を試してみた.ISO1600くらいだと,拡大しなければその違いは分かりにくいが(比較の画像は200%で拡大),前後で比較してみると,ノイズ軽減を行った写真のほうがクリアになっていることが分かる.

AIによるノイズ除去を行う前の画像(ISO感度1600で撮影).
窓ガラスの部分にノイズが出ている.
LightroomのAIによるノイズ除去を行ったあと.
窓ガラスにあったノイズが軽減され,クリアになっていることが分かる.

これまで高感度での撮影はあまり行ってこなかったが,最新のAI技術を体感するためにも,夜スナップなどは積極的にISOを上げてみようと思う.今までとは違った写真表現が見つかるかもしれない.

AdobeのフォトプランなどすでにLightroomを利用している人は,積極的に試してみるとよいだろう.

【留意点】
記事を投稿した2023年4月22日時点では,本機能を使えるのはデスクトップ版のアプリのみ.

<了>

SourceNotes

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