「BOPIS(ボピス)」という用語を今日はじめてニュースで見かけた.IT用語のひとつとして知っておいたほうがよさそうなので,サクッと紹介しておきます.
ちなみに読んだニュースは日経電子版のテクノロジー関連の記事,リンクは記事末のSourceNotesに貼っていおきますので,そちらも併せてどうぞ.
「BOPIS(ボピス)」とは「Buy Online Pickup In Store」の略称.「オンラインで買って,店舗で受取る」という意味
「BOPIS(ボピス)」は「Buy Online Pickup In Store」の頭文字を使った造語.
オンラインで買って,店舗で受取るという意味.最近お気に入りの『DeepL』で翻訳にかけてみてところ「オンラインでの購入 店頭でのピックアップ」と訳してくれました.「Pick(-)up」という単語には,「人を車に乗せる(拾う)」「荷物・郵便などの集配(集荷)」という意味があるので,こっちもついでに覚えておくことをおすすめします.
例えば,Apple製品をウェブで購入してApple直営店で受け取る.これも意味としては「BOPIS(ボピス)」に入ると考えることができます.しかし,BOPISが浸透している背景には,「食料品・飲料 × コロナ禍」がある.BOPISという用語に僕が注目した理由はココにあるので,少し触れておこうと思います.
「BOPIS(ボピス)」を生んだキッカケ → 新型コロナウィルスの世界的感染拡大
新型コロナウィルスの感染拡大が進む中,デジタルの活用が大きく進んだ業界のひとつがグローサリー(グローサリー = 食料雑貨店・食料雑貨類)です.米国などでは,新型コロナウィルスの影響で,大量の配送をさばききれず,購入した商品が1週間以上も受け取れないという状況が頻発しました.日本でも4・5月ごろは「購入してもマスクやアルコールが届かない」という経験をした人は多いはずです.
そこで登場したのが,オンラインで買って店舗で商品を受け取るとい方法.BOPISは「店舗の作業負担やコストが低い」「注文数の増減に対しデリバリーよりも柔軟に対応できる」など売り手側にもメリットが多い.
またAppleの話に戻るのですが,Apple製品を早く受け取りたいとき,オンラインで買って近くのAppleストアで受け取って帰る.という方法は状況次第ではかなり便利.通勤途中や自宅近くにAppleの直営店がある人は,試してみることをおすすめします.
個人的な見解ですが,ウィズコロナ・ビフォーコロナという状況のなか,BOPISと呼ばれる流通の仕組みが,今後も多くの企業や業態でスタンダードとなっていく可能性が高い.
了.
SourceNote
- 日経新聞電子版 : ネットで買って店で引き取り 米で導入進む「ボピス」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60669670T20C20A6000000/ - WISDOM2 iOSアプリ : pick(-)up