先日,GenHigh様より『Mu6 ノイズキャンセリングヘッドフォン』をご提供いただきました.約1ヶ月ほどかけて利用したので,製品の良いところや気になる点について紹介していきます.
製品のレビューについては,「自由に書いて良い」ということでしたので,気になった点もしっかりレビューしていきたいと思います.
まずは,この1ヶ月間どのような利用してきたかについて簡単にまとめておきます.
- 自宅と外出先どちらでも利用するよう意識する
- カフェなど屋外で仕事をする時にメインで着用
- 公共交通機関(主に高速バス)でもメインで着用
- 歩く・車を運転する時は危険なので未使用
- 聴いている音楽のジャンルは主に「ロック」「J-POP」「自然音」
- ヘッドフォンの音質は,愛用しているBeats Studio2と比較
- AirPods2やAirPods Proも併用
大まかに,上記のような環境で『Mu6 ノイズキャンセリングヘッドフォン』を使いました.1ヶ月ほど使ってみた感想ですが,「2万円以下のノイズキャンセル機能付きヘッドフォンとしては,非常に多機能でコスパが高い」です.
それでは早速,↑のように感じた理由を詳しく紹介します.
【Mu6 ノイズキャンセリングヘッドフォン】製品レビュー
『Mu6 ノイズキャンセリングヘッドフォン』は,クラウドファンディングのMakuakeで目標金額を1,520%で達成して製品化されました.(目標金額50万円に対して,約760万円の出資が集まりました)
冒頭で少し紹介したように,非常に多機能でコストパフォーマンスの高い製品に仕上がっています.製品を提供いただき1ヶ月ほど利用しましたが,様々なシーンで活躍してくれる便利なヘッドフォンだと感じています.
まずは,『Mu6』の使ってみて良かった点を紹介します.
『Mu6』を使ってみた感想は「2万円以下のノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンとしては,非常に多機能でコスパが高い」ということです.2万円以下とは思えないくらい,『Mu6』には様々な機能があります.
- ワイヤレス充電できる専用スタンド付き
- 3つのモードから選べる(ノイズキャンセリング機能も優秀)
- アプリから選択できる5つの視聴モード
- 自分の聴力に合わせるパーソナライズイコライザー
- センサーによる自動停止,再生機能
- 長時間駆動(24〜36時間)する安心のバッテリー
ワイヤレス充電できる専用スタンド付き
『Mu6』を開封してまず印象的だったのが,付属しているワイヤレス充電スタンドです.
このスタンド,個人的にかなり気に入りました.
『Mu6』本体には充電用のUSB-Cコネクタが一応ありますが,僕の場合ほどんど付属の充電スタンドを使ってヘッドフォンを充電しています.
ケーブルを使って充電するのに比べ,スタンドの方がややスペースも狭くて済みます.デスク上のスペースや部屋の中に,スタンドを常設しておく余裕がある人にとっては,きっとお気に入りのスタンドになると思います.
ノイズキャンセリング含め3つのモードから選べる
『Mu6』には,ノイズキャンセリングを含めて3つのモードがあります.
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)オンモード
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)オフモード
- トランスペアレンシーモード
1つ目がアクティブキャンセリングモードです.これは,両方のイヤーカップに内蔵されているマイクが周囲の音を測定し,それを打ち消すアンチノイズ信号を出すモードです.
要は,周囲の雑音が打ち消されて静かな環境になります.すべての雑音を完全に打ち消すほどではありませんが,何も付けていないときと比較すると,かなり静かに感じます.
移動中の機内でゆっくり眠りたい時や,騒がしいカフェで集中したいときにはピッタリのモードです.
2つ目がノイズキャンセリングがオフになったモードです.このモードは,バッテリーを長持ちさせたい時に使うことをおすすめします.
また『Mu6』はイヤーカップがしっかりと耳を覆ってくれるので,ノイズキャンセリングをオフにしている状態でも,それなりに周辺の音を遮ってくれます.
3つ目はトランスペアレンシーモードです.トランスペアレンシーと書くと分かりづらいのですが,要は外部音の取り込みモードです.
両方のイヤーカップに内蔵されているマイクが周辺の音を拾い,ヘッドフォンを付けていても周りの音が聞こえるように調整してくれます.
電車を待っているときなど,周辺の音に多少気を配っておきたいときに有効です.
外部音の取り込みと聞くと歩行中付けていても安全に感じるかもしれませんが,イヤーカップがしっかりしているヘッドフォンの場合,外部音取り込みモードでも着用したままの移動はやや危険です.
個人的には,歩行中にはトランスペアレンシーモードを使うのではなく,ヘッドフォンを外すことを推奨します.
アプリから選択できる5つの視聴モード
『Mu6』には専用のアプリが用意されており,スマホからいくつかの操作を行うことができます.
まずは,ノイズキャンセリング機能の強さの切り替えです.アプリの1ページ目で,「公共バスモード」と「静かなモード」切り替えることができます.「静かなモード」の方がノイズキャンセリングが強く働くので,より集中したいときには「静かなモード」を使うと良いと思います.
『Mu6』アプリの2ページ目では,5つのイコライザーを切り替えることができます.イコライザーとは,簡単に説明すると音の補正のことです.
「ポピュラー」「Hi-Fi」「カスタマイズ」「ジャズ」「ロック」を選ぶことができます.
ロックだからといって「ロック」が一番音質が良いか?,と聞かれるとそうでもないのですが,自分の好みに合った補正をかけることができるの便利だと感じました.
僕は基本的に,「ポピュラー」か「カスタマイズ」のどちらかを使っています.特に邦楽を聴く場合は,「ポピュラー」が一番相性がいいように思います.
自分の聴力に合わせるパーソナライズイコライザー
『Mu6』のアプリで面白いなぁと感じたのが,このパーソナライズイコライザーの設定です.
人間の聴力は,持っている遺伝子などの影響で人それぞれです.高音が聞き取りやすい人や,特定の周波数の音がよく聞こえる人など,人の聴力には様々な特徴があります.
この個人の聴力や聴こえ方の特徴に合わせて,自動でイコライザーをカスタマイズしてくれる機能が『Mu6』にはあります.
アプリ2ページ目の画面下にある『パーソナライズEQ』の部分をタップすると,リスニングテストを行うことができます.このリスニングテストの結果に応じて,ユーザーに最適なカスタマイズされた音の設定をアプリが行ってくれます.
ちょっとした聴力テストとしても利用できるので,『Mu6』の使い方にある程度慣れたら,ぜひこの機能を試してみてください.
センサーによる自動停止 & 再生機能
『Mu6』は,ヘッドフォンの着脱をセンサーが感知して,自動で音楽を止めたり,再開してくれる機能があります.
ヘッドフォンを耳から外すと音楽が自動で停止されるので,静かな場所でも周囲に配慮して音楽を楽しむことができます.
また,左のイヤーカップを手でおおうと,一時的に再生している音楽のボリュームを下げて,周囲の音を聞き取りやすくしてくれる機能もあります.急に人から話しかけられた時や,一時的に周辺の音を聞きたい時に便利です.
長時間駆動(24〜36時間)する安心のバッテリー
最後に,長時間駆動する安心のバッテリー容量について触れておきます.
『Mu6』は,ノイズキャンセリングをオフにした場合で最大36時間,ノイズキャンセリングをオンにした場合でも最大24時間,連続して利用することができます.
かなり長い時間充電せずに使えるため,長時間のフライトや長い移動でも活躍してくれます.また,本体にはUSB-C端子もあるので,モバイルバッテリーなどを使ってすぐに充電することもできます.
比較的バッテリーで悩まされることは少ないヘッドフォンになると思います.
【Mu6】外観と同梱品(色 : メダリオン・ブラウン)
本体に直接USB-Cケーブルで充電することも可能です.
スタンドは便利ですが,折角ならヘッドフォンを乗せるだけのように簡単な方法で充電できると良かったなぁと感じました.
【Mu6】ちょっと気になる4つのポイント
さて,ここまでは良い点ばかりを紹介しましたが,僕が『Mu6』を使っていて,ちょっと気になる点が4つあります.
- 長時間着用していると,頭頂部とヘッドフォンの接点が痛くなる
- ヘッドバンド部分が横に広がる(着用したときにシュッとしていない)
- バッテリー残量表示が細かく表示されない(バグ?)
- 接続が1対1でしかできない
【気になる点 1】長時間着用していると,頭頂部とヘッドフォンの接点が痛くなる
これは恐らく僕自身の頭のカタチとの相性の問題なのですが,長時間着用していると頭頂部とヘッドフォンの接点が痛くなってきます.
画像を見ていただけると分かると思いますが,ヘッドバンド部分に柔らかいクッションあるものの,形状がやや直線的なのでこの部分と頭頂部が当たってしまい違和感を覚えます.
ヘッドバンドのこの部分が頭頂部にピンポイントで接触するので,長時間つけていると違和感を覚えます.
1時間くらいは利用し続けることはできますが,違和感を感じてからは少々ポジションを変えたりする工夫が必要です.
また,クッション内側を触ってみるとWireless充電用の端子がこの部分にあるのが分かります.違和感を感じる原因として,このパーツが干渉しているようにも感じます.
【気になる点 2】ヘッドバンド部分が横に広がる
最初に見た時は気づかなかったのですが,『Mu6』はヘッドバンドを伸ばすとかなり丸みを帯びた形状にデザインされていることが分かります.
ヘッドバンドがこのような形状のため,着用すると横に広がったような見た目になってしまいます.イヤーカップもそれなりにボリュームがあるので,着用すると良くも悪くもヘッドフォンの主張が強くなります.
【気になる点 3】バッテリー残量表示が細かく表示されない
たまたまかもしれませんが,『Mu6』はiPhone側で表示されるバッテリー残量が正しく表示されません.(個体による製品バグかもしれませんので,たまたまと表現しています)
満タン状態では100%と表示されますが,しばらく使用している急に残量が80%まで下がります.
iPhoneと連携して利用する場合でも,Apple純正イヤフォンのように細かなバッテリー残量の確認はできませんでした.
【気になる点 4】接続が1対1でしかできない
『Mu6』は,接続が1対1でしかできないような仕様になっています.
簡単に説明すると,『Mu6』をiPhoneをペアリングしたら,iPadやMacではペアリングを解除しないと再接続ができないということです.
これは,デバイスを複数使っていて,状況に応じて接続するヘッドフォンを変えたい人にとっては結構致命的だと思います.あまり他社製のWireless製品を使ったことが無いのですが,個人的には「不便だなぁ…」と感じました.
まとめ : その他音質や機能面の補足
本レビューでは,GenHigh様よりご提供いただいた『Mu6 ノイズキャンセリングヘッドフォン』の良い点を6つと,ちょっと気になる点を4つ紹介してきました.
まとめると,機能的な部分ではコストパフォーマンスが高いが,着用時のデザインや使い勝手の部分は多少気になる点がある…といった感じです.
かなり正直に良い点・気になる点をまとめたので,最後まで読んでご納得いただけた方は,ぜひ製品を購入してみることをおすすめします.
最後に,音質や機能面の補足を書いて,『Mu6』の製品レビューを終わろうと思います.
音質はBeats StudioとAirPods Proのちょうど中間くらい
僕は今でもBeats Studio2を愛用していますが,正直音質では数年前のBeatsのほうが良いです.(具体的には,中低音域の広がりがBeats Studioの方が良く出ている)
しかし最近購入したAirPods Proや以前まで使っていたAirPods2と比較すると,『Mu6』の方が音質は優れていると感じました.
音質に関しては,高価格帯のヘッドフォンと高価格帯イヤフォンのちょうど中間くらいである,と考えておくとよいでしょう.
機能面の補足 : 「接続はWirelessのみ」「防水機能は無いので注意!!」
『Mu6』と音源となる端末の接続はWirelessオンリーです.有線接続(ケーブルを使った接続)はできませんので,その点は補足しておきます.
また,『Mu6』は防水対応していません.雨の日や湿度が以上に高い環境での利用には適していませんので,そういった環境での利用も控えてください.
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